漫画『リアル』井上雄彦9巻ネタバレや感想など|野宮の活躍がハンパない!

井上雄彦先生の傑作車いすバスケットボール漫画『リアル』9巻では、プロバスケット選手を目指そうと決意する野宮が、自分を前進させるためにどんどん行動を起こしていきます。また高橋は花咲、白鳥との不思議な関係から、新たなステップへと進んでいきます。そしてまたその先にある大きな壁にぶつかるのでした。

 

『リアル』9巻の物語は49th~54thが収録されています。

49th.

高橋は白鳥に床トランスを見せるよう言われます。必死な思いで床トランスを行う高橋を見て、白鳥は純粋にスゴイと驚愕します。

そしてリハビリをする前にゴールを知りたかった白鳥は、理学療法士の石崎に質問をします。歩行が可能になる可能性があることを知った白鳥は、そこでとんでもない目標を口にします。

 

野宮は自分の経歴と安西の経歴を比較していました。そして大学進学した高校時代の山路先輩を訪ねます。実践から離れていた感覚を戻すために、大学バスケットの練習に参加させてほしいとお願いしたのでした。

 

50th.

山路の大学バスケットの練習に参加した野宮は、コテンパンにやられてしまいます。そしてしょんぼりしたまま、ライトニングスの試合を観に来ました。今の自分の心境からか、安西のプレーを肯定的に見てしまい、更に落ち込んでしまいます。そんな時ライトニングスのヘッドコート田中が、うつむき加減で体育館を後にする姿を目撃します。そして謎の使命感から、野宮は尾行を始めました。

 

行きつけの居酒屋にはいった田中の後を追って、野宮も店に入ります。店主の川村は高校時代に田中からバスケットを教わっていました。安西は自分の求めているポイントガードではない、そう言い放ち空いたジョッキをテーブルに置く田中。そして盗み聞きする野宮の目は、恐ろしい光を発していたのです。

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51th.

お酒の止まらない田中は、自分のバスケットに対する熱い思いを語り出します。そして安西のプレーを「面白くない」と酷評します。また田中は会場に足を運んでくれたお客様に、「化学反応」を見せたいと口にします。その話を聞いた野宮は、過去に行った自分の記憶を必死に探しているのでした。そして思わず変な独り言を言い放ってしまいます。

田中は安西の不満をつぎつぎと口にしていきます。その言葉を聞く野宮は、目指すべきポイントガード像を明確にしてお店を後にします。

野宮は夜中にバスケの練習をしていました。そして天を仰いで、トライアウト合格への固い決意を口にするのでした。

 

3ヶ月後に歩くという目標を掲げた白鳥の言葉、そしてうるさい寝息が高橋の安眠を妨げていました。高橋自身は歩けるようにならないというリアルがあります。そんな自分に目標を持つことはおろか、生きている意味すら見いだせずにいました。いろいろと考えて眠れぬ夜を過ごしていると、白鳥の寝息、呼吸が聞こえないことに気づきました。高橋は急いでナースコールを押したのです。

 

深夜に眠れなくなった高橋と白鳥。高橋はなぜそんなに前向きになれるのかと白鳥に尋ねます。その質問に白鳥はプロレスラーとしての自負を持って答えるのでした。

 

52th.

3ヶ月後に歩く目標を掲げた白鳥。理学療法士の石崎も熱意をもってリハビリに取り組みます。しかしここまで体型の大きい人を受け持つのは初めでした。そこには不安要素があったのです。高橋と白鳥が食堂でカレーを食べていると、そこに花咲が現れます。そして白鳥の存在に気付くと、突然謎の動きをし始めたのでした。

 

野宮は次の日も大学バスケットの練習に参加していました。コート上での野宮は、昨日の姿とはまるで別人だったのです。野宮はその様子をタイガースのみんなに伝えます。しかし野宮が行ったプレースタイルは、安西と被っていることを戸川が鋭く指摘してきました。そしてまた安積の一言で、野宮は自身の課題に改めて向き合うことになるのでした。

 

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53th.

花咲はリングネーム「スコーピオン白鳥」の大ファンだったことが判明します。そして高橋、花咲、白鳥の3人でリハビリを行うことになります。そしてそこで白鳥は「リハビリ」という場所での序列を実感し、屈辱を受けて自身の服を破ってしまいます。その首にはあるものがぶら下がっていました。そしてそれは3人に共通するあるものだったのです。

 

花咲の病室で白鳥の過去の試合を観る3人。その内容に興奮する花咲と高橋ですが、看護師の小林にうるさいと怒られてしまいます。そして2時から始まる体育の時間に遅れていることが伝えられます。それを聞いた花咲は、しまったという表情を浮かべて急いで体育館へ向かうのでした。高橋と白鳥にとって初めて行う体育。その意味を二人はまだ知らないのでした。

 

戸川の家にパソコンを使いたいと野宮が訪れていました。そしてライトニングスのメンバー情報を調べ出します。その行動の意図は、あまりにも図々しく、そして腹の据わった人間のすることでした。

 

54th.

体育を受け持つ健康運動指導士の原フジ子。常に竹刀を持ち歩く風貌は、正に鬼軍曹そのものでした。そして高橋と白鳥は、原の地獄のような特訓で闇の中に逆戻りしてしまいます。そして自分たちが「障害者」だということを、改めて思い知らされてしまいます。

プールのリハビリをサボってタバコを吸っていると、高橋の前に野宮が現れました。そしてバスケットのプロ選手になること宣言されます。野宮は「笑いたかったら笑っていいぞ」と言い放ち、高橋は笑おうとするが、笑えませんでした。

 

高橋は寝ようとするも、野宮の言葉が頭から離れませんでした。そしてあるシーンが鮮明によみがえるのでした。

 

リアル9巻 まとめ

野宮が目標に向かって真っすぐに突き進むシーンがたくさん出てきます。私の大好きな野宮の大好きなシーンに、野宮ファンは特に見応えたっぷりの満足感を得られると思います。また高橋、花咲、白鳥の友情が芽生えてくる展開にも目が離せません。

見栄やプライドが音を立てて崩れていくところ、その先に映されるものを深く感じながら見ていくと面白さが倍増していくでしょう。

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