漫画『リアル』井上雄彦11巻ネタバレや感想など|野宮のバスケットの原点とは?

井上雄彦先生の傑作車いすバスケットボール漫画『リアル』11巻では、いよいよライトニングスのトライアウトがスタートします。野宮の周囲ではいろいろトラブルが発生しますが、緊張の中でなんとか進んでいきます。最終選考まで残った野宮は、あの安西ヨシキとマッチアップすることになります。また回想シーンとして、野宮がバスケットと出会った場面が描かれています。そこには野宮とバスケットに出会いがありました。

 

『リアル』11巻の物語は61th~66thが収録されています。

61th.

トライアウト会場前の広場に、一番乗りで到着した野宮。誰もいない駐車場でウォーミングアップを開始します。その途中でウトウトしてしまい、その後にトラブルが連発します。しかしなんとか会場内に入れて、開会式に参加します。

 

野宮は会場内で成瀬という選手を見かけました。中学時代にプロバスケの試合を見に行って出会った憧れの人でした。野宮は声をかけましたが、そこにいたのは別人のような成瀬だったのです。

 

そのころタイガースでは、長野が豪州時代に一緒に戦った先輩、原を連れてきました。原はなんとあのライバルである、ドリームスに在籍していた過去がありました。そしてリョウを一流の選手にすると言いました。

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62th.

野宮は成瀬と出会った時のこと、握手してもらった時のことを思い出していました。しかし目の前にいる成瀬が、自分と同じ立場にいることに複雑な心境となってしまいました。

 

トライアウトは基礎的な内容から、実践的な内容に少しずつシフトしていきました。野宮は若干のミスをしますが、気合十分でスキルテストを進めて行きます。途中で場違いなのでは?と考えてしまったが、タイガースのメンバーとの約束を思い出します。そして「もっと前に」と改めて決意するのでした。

 

リハビリを頑張っている高橋の姿は、周囲の病院関係者でも分かるほどでした。その一方で白鳥の方は・・・。

高橋は体育館でバスケットのリングを見ていました。昨日よりもリングが近く見えていることに、不思議な感覚を覚えました。体育館にいる高橋に気付いた原は声をかけます。そして競技用の車いすを用具室に片付けるように指示するのでした。

 

63th.

高橋は競技用の車いすに深い興味を抱きます。リハビリで培った力を持って、競技用の車いすに1人で乗り移ろうとします。原はその姿を遠くでじっと見守っていました。そして全ての力を注いで、乗り移ることに成功するのでした。

しかしいざ扱ってみると、まるで氷の上にいる様で自由が利きません。その姿を見ていた原は、高橋の本当の顔を初めて見たとつぶやくのでした。そして「そいつを手なづけてみろ高橋久信」と助言しました。

 

トライアウトも実践的な内容になってきました。参加者は限られた時間の中でアピールをしていきます。そんな中で野宮は、理想とするポイントガードの姿を思い描いていました。その時、ライトニングスのレギュラーが体育館に姿を現しました。そこにはもちろん安西の姿も。

 

64th.

このスクリメージで最終10名を絞ることになりました。ライトニングスのコーチ陣の中では、ほとんど人選が絞られているとの事でした。成瀬を筆頭に、外国人や双子など、コーチ陣の会話の中で名前が挙がっていきます。コートを見つめるヘッドコーチ田中は、野宮のプレーに目を止めます。

 

そしてスクリメージが終わり、最終10名の名前が読み上げられました。10番目に読上げられた名前は、なんと野宮朋美でした。

 

65th.

野宮が幼い頃の事。両親は野宮にお金だけを渡して、あまり関わる時間を取っていなかったようです。公園に行くと、同級生がいて冷やかされて、挙句の果てにはお金を取られてしまいます。そんな寂しい幼少期を送っていた野宮ですが、公園でバスケットをしていた「ウゴ」という少年と出会います。

 

言葉は分からないが、お互いの名前だけは分かりました。そして野宮とウゴはバスケット仲間になります。二人でバスケットをするようになってからしばらくすると、ウゴは両親と一緒に公園に来ました。どうやら引っ越してしまうようで、野宮にバスケットボールをプレゼントしてくれました。

それからは嫌がらせをする同級生に構うことなく、バスケットに夢中になっていきます。そして新たなバスケット仲間も出来るのでした。

 

そんな野宮は今、ライトニングスのレギュラーと同じコートに立っていました。

 

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66th.

野宮とマッチアップするのは、チームのNo.1スター安西ヨシキ。当の安西は野宮のことを全く眼中にしていません。しかし野宮の頭の中には、ライトニングスレギュラーとの戦うイメージが既にありました。そして試合がスタートします。

 

野宮は安西とのマッチアップでどんどん得点されていきます。その姿を見て、野宮の選考に納得がいかないというコーチや選手が出てきました。しかしヘッドコーチ田中は野宮の声を出す姿や、ひたむきな姿勢、野宮のハートの資質を評価していました。

 

その後も、野宮は安西にたくさんの得点を許してしまいます。唯一の弱点だと思ったディフェンスも、パワーで抑えられてコートに叩きつけられてしまいます。まるでバイクで事故を起こした時の絶望のように。しかしこれは絶望ではなく、幸せなのだと野宮は強く実感をして、更に安西に挑んでいきます。

そしてトライアウトは終了を迎えるのでした。

 

トライアウトの結果は、合格者のみ近々連絡がいくことになっていました。しかし一ヶ月経っても、野宮の元には連絡がありませんでした。

 

リアル11巻 まとめ

トライアウトに全力で挑む野宮の姿に、感情が動かされるのではないでしょうか。また真剣であるがゆえに起こってしまうトラブルも、温かい目で見届けることができるように思います。

トライアウトがどのような展開になっていくのか。また野宮のバスケットの原点にも触れられます。なぜ野宮はここまでバスケットに向き合えるのか、その点についても興味深い部分となっています。

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