元PL学園野球部なきぼくろ氏がリアルで壮絶な高校球児を描くバトルスタディーズ19巻。
激闘の大阪府大会決勝・大阪快苑戦。拮抗するこの試合、3年・天津からマウンドを継いだ2年・檜が良い投球を見せるが、対する快苑の笛吹・万年バッテリーも一歩も引かない。
甲子園にどちらが行くのだろうか。
明暗 敵は9人
バトルスタディーズ 19巻
「DLはどうやって手なづけた?」万年は好投する檜の姿、春から比べ物にならないほど成長した姿を見て考えていた。
その同級生・2年の背番号20番・南がDL学園のチャンスで打席に送られる。
中学日本代表4番を務めたスラッガーだが、ここまで出番は少なく果たして活躍できるのか⁉
バトルスタディーズ19巻の幕開けは、檜の好投で始まる。
いよいよ試合も終盤に入り同点のまま進んでいく。このバトルスタディーズでモチーフにされたPL学園は幾度となく名勝負を繰り広げ「逆転のPL」とも呼ばれてきた。
やはり、このDL学園も苦しい試合が物語を面白くしている。
しょせん2年 ノンちゃん ナイスボール
最終回、先頭打者には狩野笑太郎。しかし、球威の劣らない笛吹の前に三振に倒れる。「所詮、ケツの青い2年坊主…」、ここから3年信楽兄弟、長野の出番だ。
ベンチでは、自らチームのためにマウンドを降りた天津。「まだ投げさせてくれ…」誰もが甲子園に行ってまだ野球をやりたい…。
その中、スタンドの陰から笑太郎の母が試合を覗いていた。
「甲子園に出るまでは」そんな約束をしていた親子。それでも心配だった母であったが、笑太郎が仲間と共にハツラツとプレーする姿を背にその場を去っていく。
バトルスタディーズでは序盤からそれぞれの親子の話しが出るが胸が熱くなる。
好きです先輩 オレまで回せ
最終回のマウンドには、2年・檜。しかし、快苑も甲子園を目指す意地がそこにあった。
特に、万年にとってDL学園は憧れていたチーム。しかし、この大阪快苑に入りこの試合を通して未練を断ち切った。
万年まで回るか分からない状況だが、勝つための執念がそこにはあった。
どのスポーツにおいてもそうだが、先輩の背中というのは偉大に感じる。
「烏丸さんたちみたいに…」そう言う三年生の姿。ずっと先輩の背中を見て後輩は成長していくのだろうと泣きそうになった。
これから描かれるであろう笑太郎達の成長も読んでく中での楽しみになる。
初体験 悪い予感 大阪戦争
あとアウト1つで甲子園。球場の歓声が選手を緊張感で包む。
独特の緊張感を前に誰もが初めての経験をしていた。
マウンド上の檜はそれでもバックを信じ、自らを奮い立たせながら投球をするが、大阪快苑打線は、逆転に猛ラッシュをかける。
たたみ掛ける相手に立ち向かえるか?
そして、いよいよ大阪快苑5番・万年に打席が回ってくる。
この時、グランドに立つ全員がDL学園にとってのバッドエンドが頭の中をよぎる。
マウンドに集まったDL学園陣だったが不安な気持ちや頭によぎるものを押し殺して檜に声をかけた。
そして、監督の藤巻はこんな状況に、同級生であった金川を思い出していた…。
バトルスタディーズ19巻 まとめ 感想
バトルスタディーズ 19巻
ゲームは終盤戦。甲子園を目前にした熱き男たちの闘いが描かれたバトルスタディーズ。
最後の夏にかける3年生の意地と大阪快苑の王者としての意地が見ごたえある。
バトルスタディーズ主人公の笑太郎はというと…。
そして最終回、万年対檜の戦いはどうなるのだろうか。
野球というのは面白いもので、本当に最後の1アウトを取るまで何が起こるか分からない。
最後1人の打者となったところから、点差があったとしてもあれよあれよと試合は動くこともある。
このバトルスタディーズ19巻で対大阪快苑戦が終わるかと思っていたが想像を超えて熱い闘いになった。
