【漫画】無職転生 異世界行ったら本気出す9巻ネタバレや感想など｜ルディ死亡？

『無職転生～異世界行ったら本気だす～』第9巻の感想やあらすじ

第9巻は、以前ルディやパウロ達と共にメイドとして暮らしていたリーリャとその娘・アイシャがシーローン王宮に囚われており、ルディは彼女達を助け出そうと試みます。

その矢先、ルディやエリス達がいる宿屋を訪れたのはシーローン王宮の王子から書簡を承って来た、鎧姿のリーリャの娘・アイシャでした…。

漫画『無職転生』9巻には第43話～第47話までが収録されています。

第43話　腹違いの妹

シーローン王国に、以前フィットア領の家に住んでいた彼女とパウロとのあいだにできた腹違いのルディの妹・アイシャが囚われていたので、（人神の助言で）ルディはまもなく到着する前に師匠であるロキシーに協力してもらうべく、彼女宛てに送るのでした。

ルディはリーリャとアイシャの事をエリスに話し“僕にとってはふたりとも大事な家族なんですよ”と告げました。するとエリスが、ルディの耳元で“家族になるにはどうしたらいいの…？”と囁き、ルディは動揺します。

その後、ルイジェルド達と次の目的地へ向かう馬車の中でも、ルディはエリスが言った言葉が気になり終始無言でした。

一同はシーローン王国の王都・ラタキアに到着し、現地の宿に向かいました。ルディ達がいる宿の部屋に“シーローン王宮より使者として”やって来たという者が訪ねて来ます。

ルディが扉を開けると、そこにいたのは全身鎧をまとった一際小柄な子供の様で、“シーローン王国第七王子パックス・シーローン殿下より書簡を賜っております‼”と威勢よく言い放ちます。

その書簡は、ロキシーの弟子であるルディに会いたいから城へ来る様にという内容でした。

しかし、書簡が入っていた箱の中にはもう一枚紙切れが入っており、それはリーリャからによるものでした。

それによると、ルディを利用しようとしているバックスの誘いに乗ってはいけない、アイシャを連れて逃げる様にというものでした。

そして目の前には、鎧を脱ぎ捨て素顔を見せたリーリャの娘・アイシャがいました…。

物語が進む程、ルディとエリスの関係がますます親密になっている様で、プラトニックな関係も深く掘り下げられている事が分かります。またアイシャは、６歳にして自分の身は自分で守るという意識を持っていること自体が凄いです。

無職転生 異世界行ったら本気出す　9巻

原作 理不尽な孫の手 漫画 フジカワユカ キャラクター原案 シロタカ

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第44話　リーリャ救出

ルディはエリスとルイジェルド、そして腹違いの妹・アイシャと共にリーリャが捕らえられているシーローン王宮へやって来ます。

どうやって中へ侵入するかルディ達が悩んでいた時にアイシャが名乗り出て、色々と抜け道を知っていると行って来ます。結局アイシャ同行のもと、壁をよじ登った後、王宮の中へ入る事に成功します。

無事に中へ入れた事に喜んだルディは“君は本当にすごい子です！”と頭をなでながらアイシャを褒め、アイシャは顔を赤らめ“この人がわたしのお兄ちゃんだったらなあ”と胸中で思ったのでした（ルディはアイシャに対し、自身の素性を明かしておらず彼女から“カイヌシ”と呼ばれていました）。

その矢先、目の前で二人の親衛隊に遭遇し、剣を構える彼等に対し魔術による気功波で攻撃を仕掛けますが、親衛隊の一人が剣でその気功波を切り裂き、ルディを驚かせます。

そこへ“ルーデウス‼伏せて!!!”という掛け声と共に、エリスが背後から剣で応戦し親衛隊の剣を折る様に切り裂いたうえ、蹴りで親衛隊二人もろとも壁に叩き付けます。

エリスはこのスキに逃げる様に、ルディとアイシャに逃げる様に指示します。ただアイシャは、自分を背負っている男“カイヌシ”が“ルーデウス”と呼ばれていた事が気がかりでした。

そして、“この人もしかして、私のお兄ちゃんなんじゃ…？”と思い始めていたのでした…。

多感な時期であるアイシャにとって、“実のお兄さん”かもしれない人物と行動をする痛烈な出来事に遭遇したので、とても印象的でした。もっとも、“カイヌシ”と呼んでいるのも何だか複雑にも感じられました。

第45話　妹の忠誠

シーローン王宮のパックス王子からリーリャを助け出したルディ達は、リーリャに連れられて使用人用の勝手口へ向かい逃げようとします。そこへパックスの命令で親衛隊が追いかけて来ます。

リーリャとアイシャへ先に逃げる様に指示し、ルディが魔術で、エリスは剣で親衛隊らに応戦します。

リーリャとアイシャが逃げようとした時、親衛隊の他におかっぱ頭に丸眼鏡をかけた細身の男・ザノバが立っていました。

ザノバはルディに目をやり“そなたに聞きたいことがあり…質問に端的に答えよ”と言い、（王宮に侵入した際にルディが落とした）ロキシーとルイジェルドの人形を差し出します。そして“この人形の製作者についてなにか知らぬか？”と聞くと、エリスは“ルディが作った人形”だと答えます。

その瞬間、ザノバは“あなたがこの人形の製作者であらせられましたか、神よおおおおお!!!!ぜひ師匠と呼ばせてくださああい”とかなり興奮気味に叫びます。

そばにいたパックスがルディ達は不審者だぞと言っても、パックスの興奮は冷める事はなく“この素晴らしい人形をおつくりになる御方が不審者なわけなかろうがーッ!!!”と叫び、パックスすら恐れるまでになっていました。

パックスのやり方に嫌気がさしていた親衛隊が、このスキにあとは何とかすると言い、ルディ達を逃がしました。

その後宿屋へ戻ったルディ達は、リーリャとアイシャが転移事件によりシーローンへ飛ばされ、“ロキシーをおびき出せる餌に使えるかも”という理由でパックスにより2年間も抑留されていたとの事です。

またリーリャは、ルディが微かな情報により“メイド風情”である自分を助けてくれた事に改めて礼を言いました。それに対しルディは、“妾とかメイド風情とか蔑むのはやめてください、リーリャさん、僕たちは家族なんですから…”と答えます。

続けてルディはアイシャに話しかけ、自己紹介をしようとすると、“知ってます、ルーデウス・グレイラット…あなたはルーデウスお兄ちゃんですよね？”とアイシャは尋ねてきます。

そして自分はアイシャ・グレイラットで、父親パウロ・母親リーリャの娘で、ルディの妹だと答えます。

またアイシャはルディに対し、“どうしてすぐ兄と名乗ってくれなかったんですか？妾の子のくせにお兄ちゃんのことを悪く言ったから、私は妹としてもう受け入れてもらえないんでしょうか⁉”と目に涙を浮かべながら訴えます。そんな彼女の言葉に対し、ルディは…。

ザノバみたいに、止められなくなるくらいに何かに熱中する人は近寄りがたい反面、案外貴重な人材だったりする事もありますね。アイシャは６歳にしてはしっかりしており、随分周りを見ている様に見え、兄のルディよりもしっかりと成長しそうな感じに見えました。

第46話　ターニングポイントⅡ前編

ルディとアイシャとの兄妹としての再会を果たし、ルディが捜す家族はあとゼニス（フィッツ）のみとなり、ゼニスが見つかったら家族皆で暮らしたいとルディは願っていました。

次の旅ができた矢先、アイシャが一緒に連れて行って欲しいと駄々をこね、母親のリーリャもルディの傍に居させる事を勧めます。

ルディはアイシャに、“アイシャだって今はお母さんに甘えていたいんだろ？”と耳元で囁くと彼女はすっかりおとなしくなり、替わりに首にかけていた鉢金をアイシャに渡します。そしてリーリャとアイシャは馬車に乗せられ、旅立ちます。

一方のルディ達も馬車に揺られて、竜の様な魔物が空を飛び交う山地「赤竜の下顎」までやって来ます。ルディはもうすぐ故郷に帰れる、ここまで来れたのもルイジェルドのおかげだと彼に礼を言った。

するとルイジェルドも呟く様に“お前たちと出会ってか3年になるが…もうすぐお別れだな”と告げます。

その言葉が空を飛び交う魔物の鳴き声によってかき消されよく聞こえなかったのか、ルディがルイジェルドに何て言ったのか聞こうとした時、目の前に長い黒髪に仮面を付けた少女と、鋭い目つきをした長身の男が立っている事に気付きます。

その二人を通り過ぎようとした時、男が“そこのお前はもしやスペルド族…いや…その顔…ルイジェルド・スペルディアか！”と尋ねます。続けて“そっちの赤毛はエリス・ボレアス・グレイラットじゃないか”と聞きます。

すると、普段は冷静なルイジェルドが異常なまでに怯え、エリスもまた男の言葉に身震いをしていたのでした…。

ルイジェルドが道中で遭遇した長身の男に怯える様に、どんな人物でも一つや二つ、恐怖を感じるものはあるものだなと思いました。ただ、その長身の男の存在があまりに大きく、長い黒髪&仮面の少女の存在が薄くなった様にも思えました。

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第47話　ターニングポイントⅡ後編

ルイジェルドさえ恐怖を覚える男・オルステッドは、ルディに“もしかしてお前、この単語にきき覚えがあるんじゃないのか？「人神」”と聞きます。

ルディがそうだ（きき覚えがある）と答えようとした瞬間、ルディを攻撃しようとしたオルステッドをルイジェルドが止めにかかり、ルディに逃げる様に促します。

しかしオルステッドの力により、ルイジェルドは脆くも吹き飛ばされます。

オルステッドは再びルイジェルドに目を向け、“こいつはどうやら俺の敵、人神の使徒のようだ、殺さねばいかん”と睨みつけます。

その時、オルステッドの背後から首元へエリスが剣で攻撃を仕掛けますが、オルステッドは直ぐに“奥義「流（ながれ）」”と言い竜巻の様な技を仕掛け、エリスを飛ばし地上へ突き落します。

そしてオルステッドは改めてルディを睨み、気功波を直撃させ、血反吐を吐いたルディに対し“死んで人神に伝えるがいい、龍神オルステッドは必ずお前を殺す…とな”と告げます。

しかしルディが気功波「ストーンキャノン」で応戦、続けて火魔術でオルステッドに攻撃を仕掛けようとします。

それに対し、オルステッドは「乱魔（ディスタブ・マジック）」という鎖の様な魔術をルディに仕掛け、ルディの攻撃を止めてしまいます。

右手を使った攻撃が封印されたルディは、何とかもう一方の左手を使ってオルステッドに抵抗しようとします。

するとオルステッドは“開け前龍門”と言い、魔術で（龍の絵が描かれた）門を作り出し、その門が開くと一気に、その中へルディの魔術の力が吸い取られて行きました。

力がなくなったルディの頭を掴んだオルステッドは“終わりだ”と告げ、自らの腕でルディの胸部を突き刺します…。

もはや希望のない終わり方か？と思えますが、ここから更なるどんでん返しがありそうだと期待せざるを得ませんね。主人公・ルディをはじめ、登場人物の超人的な技にも磨きがかかっていていますので、そこにも期待しています。

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