森 恒二先生の『自殺島』第15巻では、とうとう長い間戦い続けてきたサワダとの決着をセイたちは迎えることになります。そして、残されたサワダの集落で暮らしていた彼らに、リュウはある決断を下すのでした。
『自殺島』第15巻には第141話から第149話まで収録されています。
第141話 救出作戦
矢にリード(釣り糸)やロープ、手紙を括り付けたセイはそれを屋上に目掛け放つ。
セイから届けられた物資や手紙の内容を読んだタエたちはロープを屋上にしっかりと固定すると、下にいるセイたちに登っても問題ないと合図を出す。
上からの合図を確認したセイたちは、校舎の側面から登ることを決めると、そこにいた見張りをリョウの作戦で片付けることに。
音を出さずに見張りの男を捕えることに成功したセイたち。彼らはどうしても行くと言ってきかないボウシを含め、壁登りを決行することに。
第142話 決死の壁登り
軽い身のこなしで壁を登り切ったリョウとセイに続き、自身もロープに手をかけ絶壁をロープ一本で登り始めるボウシ。
屋上まで残り半分ほどまで来たところで手の感覚がなくなってしまったボウシはその場で動きがとまってしまう。そんな彼の様子を屋上から見ていたリョウは、彼にロープを体に巻き付けるように指示を出す。
リョウやセイたちが引っ張りあげたことで見事に屋上に到達したボウシ。ようやく彼女と再会できた彼はタエと二人目に涙を浮かべて抱き合うのだった。
屋上の皆を集めたリョウは、リュウたちと陽動作戦を決行する手はずになっていることを伝えるのだった。
第143話 突入
学校に配備されていた各所の見張りたちを手分けして倒したリュウたち。
一瞬見張りが持っていた松明の火が消えたことでリュウたちの進攻に気が付いたサワダは、すぐさま人質を含めた女全員に服を脱ぐように言い渡すのだった。
リュウたちがサワダたちの注意を引きつけるために校舎へ突入し騒ぎを起こしていた中、屋上の警備が手薄になった頃合いを見計らったセイたちは校内へと侵入し、人質の解放を急ぐのだった。
第144話 誰の為に…
階段の上部をとっていたこともあり、地の利を生かして突撃を仕掛けてきた敵。そして、そんな彼らの一撃を受けてしまったミキ。
傷ついたミキを見て感情的になってしまったスギは、無理に敵の中へと突撃してしまう。
敵の一撃をもらい、上手く転ばせられてしまったスギは、自分の目の前で槍を突き刺そうとしてくる男を目にすると、思わず目を瞑ってしまう。
一方、以前セイに逃がしてもらったことのあるスギにまたがるように立つその男は、スギにとどめを刺すことを躊躇していた。そんな中、屋上から駆け付けたセイが突然現れ、その男に待ってくれと声をかける。
誰の為に戦っている、誰の為に死ぬんだというセイの言葉を受けたその男は、くそっと小さく言葉を漏らしスギから離れると、続けて人質の居場所を口にするのだった。
人質の居場所を敵の男から教えてもらったセイたちがその教室に突入しようとしたその時、中から綱に繋がれた裸の女たちと、その女たち同様に繋がれている全裸のトモが現れるのだった。
第145話 ~挟撃~
僕を殺してくれと言い涙を流すトモを見た事で完全にキレてしまったセイは、トモに触れる男を問答無用で射抜くと、この距離なら絶対に外さないと敵に警告を出す。しかし、それでも動じることのなかったサワダは、教室に控えていたカイに人質の女たちへ槍を突き刺すように指示を出す。
身動きの取れなくなってしまったセイたちに代わり、スギの指示で裏どりをしていたケンとボウシはパチンコでサワダとカイに一撃を浴びせることに成功する。
ケンたちが作った一瞬の隙をついたリュウたちは、一裸の女たちに戸惑うことなく一気に突撃をするのだった。
自殺島 15巻
第146話 許す事 殺す事
セイたちに追い詰められたサワダは声を挙げながら持っている鉄パイプを振り回し、味方さえも殴り倒すと、窓からロープを使い外へと逃げていくのだった。
サワダが出血していることから、後からでもイキルで追えると判断して一旦追跡を辞めたセイたち。
セイたちがトモにこれからサワダを追って倒すことを伝えると、曇った表情を浮かべながら「殺す…の?」と彼女は言葉を漏らす。そんな彼女の様子にセイたちが疑問を抱くと、トモは、殺してやりたいけど、サワダもまた、薬物依存で苦しんだ同じ未遂者なんだと、力無く言葉にするのだった。
第147話 追跡
結局、サワダを始末するしかないという結論に行きついたセイたちは、イキルを頼りにサワダの残した痕跡を追うことに。
イキルが迷いなく痕跡を追ったことで、セイたちはとうとうサワダの姿を東側の山を越えた海岸沿いで発見する。
ケンやリュウの一撃や、セイの弓矢を受けてなお、逃げることを諦めないサワダは、その足で海の中へと飛び込む。そんな彼にとどめを刺そうとしたリュウたちが海へ飛び込もうとするのを制止したセイは、疑問を抱くリュウたちに、これからの時間が一番危険なんだと告げるのだった。
第148話 サワダの最後
こりゃいい、人食いが食われるなんてよ、と狂気の表情で最後に言い残しサメに食い殺されたサワダは、海の中へと消えていった。
学校に戻ったセイたちは校庭にすべての人間を集めていた。今後のことを話し合おうと皆に告げるリョウに対し、サワダがどうなったかと騒ぎ立てる彼ら。すると、そんな彼らにリュウは黙れと一喝する。
全員を殺すつもりだというリュウの言葉を聞いた以前セイに見逃してもらった男 ヒロは、待ってくれと彼に声をかけ、話を聞いてくれと懇願するのだった。
第150話 また いつか…
本当は皆いい奴らだと、生きるために必死だったんだとリュウに伝え、殺さないでくれと懇願するヒロに対し、信用できねぇというリュウ。そんな彼にすべてをかけて約束をすると口にしたヒロは、オレを殺してくれとリュウに告げるのだった。
ヒロに手を下すことのできなかったリュウは、亡くなった皆への謝罪を口にする。そんな彼に、レイコはそっと寄り添うのだった。
セイたちとお互いのエリアには入らない等、いくつかのルールを設けたヒロたちは、セイたちに分けてもらったニワトリを土産に帰っていった。そんな彼らの後ろ姿を見たセイは、これからは、と、そう思うのだった。
一方、ヒロたちからも見捨てられたカイは、処遇が決まるまで校舎のトイレに閉じ込められるのだった。
自殺島 15巻 まとめ
セイたちに追い詰められ、とうとう一人となったサワダ。それでも最後まで諦めることなく逃げる姿勢を貫いた彼は、サメに食われるというサワダらしい終わりを見せるのでした
『自殺島』第15巻では、そうして長かったサワダとの戦いに決着が着くところが見られました。
