森 恒二先生の『自殺島』第14巻では、最後まで敵を殺すという選択をとらなかったセイがリヴと二人でサワダを暗殺することで戦いに幕を引こうとします。しかし、彼がその暗殺をしくじったことでとうとうサワダたちとの最終決戦に火蓋が切って落とされるのでした。
『自殺島』第14巻には第131話から第140話まで収録されています。
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目次
第131話 ミノルが残したモノ
リョウたちと再会したセイは、リョウに案内されミノルのお墓を見た事で、彼が本当にこの世を去ってしまったことを初めて実感して大きな声を上げて涙を流す。
そして、ミノルが残してくれた畑や田んぼ、バナナや卵などが自分たちを生かしていると感じるのだった。
教室に集まったリョウたちに自分がいない間に起きたことを教えてもらったセイは、今回は徹底的にやること、そして、これで最後にすることも告げられるのだった。
第132話 ～もし闘わば～
ケンやリョウ、ボウシたち皆が敵を殺して終わらせるという考えを持っていることに対して、本当にそれでいいのかと最後まで一人疑問を抱いていたセイ。
そんな中、以前捕えた向こうの監視役だった男を再び教室に呼び出したリョウたちが男のマインドコントロールがどうなっているか確認していると、突然そこに参加していたセイが何かに気が付いたように声をあげる。
あくまで敵は二人であり、そのほかはサワダやカイに操られているだけだというセイは、リョウたちへ闇に潜んでサワダを討ってくると宣言するのだった。
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第133話 暗殺
リヴと二人集落を出発したセイは、サワダの住む集落の裏手の山から狙うために罠に注意しながら慎重に先を急ぐ。
サワダを視界にとらえたセイはすぐさま弓を構える。しかし、人を射るということをためらってしまい、サワダを射ることのできなかったセイは、思わず出した声を彼に聞かれ、居場所がバレてしまうのだった。
第134話 包囲
山の中を素早く移動して敵の包囲を抜けようとしたセイたちだったが、山道を利用して先回りされたことで逃げ道を失ってしまう。
覚悟を決め敵を射抜いたものの、徐々に追い詰められてしまったセイたち。セイがリヴだけでも逃がそうと敵を食い止めていた次の瞬間、突然おいてきたはずのイキルが現れ、敵に襲いかかるのだった。
第135話 戦いへ～
イキルのあとに続いて現れたケンたちは、持参したパチンコで敵の一人を滅多打ちにしてセイのことを救出することに成功する。
ケンたちと集落に戻ったセイはそこで集まったリョウやスギ、リュウに対して、自分たちと同様に暮らしているだけの敵を射殺す自信がないことを謝り、一人ふさぎこんだ様子で教室をあとにするのだった。
一方、サワダは今回もセイたちに一方的に襲われたと声を大にして皆に伝えると、集落の人間たちは戦うことを選択するのだった。
第136話 決戦
山班と港班に分かれたリュウたちは、ボウシの作った戦車やパチンコを装備してサワダの集落を目指して出発をする。それについていこうとしたセイとリヴだったが、リュウからオマエ達は残ってくれと告げられるのだった。
サワダの集落に到着したリュウたち港班とスギたち山班は、スギの鳴らした笛を合図に集落へと攻め込んでいく。しかし、そこはすでにもぬけの殻になっていた。
一方、海での漁を終えたセイとリヴ、織田の三人は集落へと戻っていた。すると、突然生き物が気配を殺していることを察知したセイが二人に対して待ってと声をかけ、、何かがおかしいと言葉を漏らすのだった
第137話 侵攻
サワダたちの姿を視界にとらえたセイはうまく逃げてきたイキルとリヴを連れ、山から学校の様子を見ることに。そして、織田には戻ってくるリュウたちに知らせてと指示を出す。
一方、学校の屋上で作業をしていたタエたちは敵が侵入してきたことに気が付くと、屋上へあがる階段にバリケードを設置することで時間を稼ごうとしていた。
その頃、サワダの集落から戻ってきたリュウたちは織田から状況を聞くと、息を整え戦闘に備えるのだった。
第138話 門の攻防
学校の門に設置していた投石台を利用して門を突破しようと試みてくるリュウたちを撃退していく敵だったが、ミキらがパチンコをうまく用いることで敵の防御体制を徐々に切り崩していくのだった。
一方、屋上で籠城を強いられていたタエたちも階段に設置したバリケードと用意していた石を用いて登ってこようとする敵を撃退していた。
戦況が思わしくないことを知ってなお余裕の表情を見せていたサワダは、校内で捕らえた人質たちを利用しようと企むのだった。
第139話 恫喝
リュウたちが門を突破して突入しようとしたその時、校舎の窓からサワダと彼に囚われている人質のミヤノが顔を出す。
大きな声をあげリュウたちの注目を集めたサワダは、後三秒でここからミヤノが落ちて死ぬと宣言する。
そして、戸惑うリュウたちを前に、宣言通りミヤノのことをナイフで突き刺したあとに窓から突き落とすのだった。
次の犠牲を出さないために学校を離れたリュウたちが意気消沈していたその時、突然カイが現れるのだった。
第140話 ボウシの宣告
サワダの指示でリョウ、リュウ、セイの三人と人質を交換すると条件を提示してきたカイ。
交換条件を断られたことでそのまま帰路に着こうとするカイに対し、そのまま帰すわけないだろとリュウたちが告げると、カイは僕が日没までに帰らなければ人質は死ぬと口にする。
さらに、タエの身を案じているボウシに対して煽るような物言いをするカイ。しかし、そんなカイの言葉を受けたボウシは不気味に笑いだすと、哀れな人だ君はと、カイに対して言葉をぶつけ、カイが気にしていることを的確に言い当てるのだった。
交渉の帰路、カイは悔しそうな表情を浮かべ、体を震わせていた。
一方、リュウたちに合流したセイはタエたちが屋上に籠城していることを報告し、彼女を心配するボウシのために、助けに行こうと屋上へロープ突きの弓矢を放つ作戦を持ちかけるのだった。
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自殺島 14巻 まとめ
いよいよ迎えたサワダたちとの最終決戦ですが、セイたちは作戦の裏をかかれたことで学校を占拠されてしまいました。
さらに、後れを取ったことで仲間のミヤノが殺されてしまうのでした。
『自殺島』第14巻では、そうしたサワダたちとの激しい戦闘シーンが見られるのでした。
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