福田監督から告げられた事は、ＤＦへのコンバート、サイドバックとしてプロを目指す事であった。
点を取り、ＦＷとしてプロを目指していた葦人にとっても、葦人のプレーを見てきたチームメイトにとっても、衝撃的な話だった。覚悟を決めて、ＤＦとしての道を進む決意をした葦人の苦悩を描く。
漫画『アオアシ』７巻には第６２話から第７２話が収録されています。
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目次
第６２話 ＰＩＥＣＥ（ピース）
福田からの話は、何とＦＷからＤＦへのコンバートだった。
２試合ＦＷとして活躍したのに、この話に納得いかない葦人に対して、福田はＦＷとしての俊敏性がない事、また砂浜で葦人に会った時から、葦人が持っている能力から福田が求めていたサイドバックとして考えていた事も告げて、ＦＷとしては今後一切使わない為、コンバートが嫌ならば、クラブを辞める様に宣告をする。
第６３話 指導者達の思惑
選手寮でも、Ａチームへの昇格の通達と同時に、葦人をＤＦへ転向させる為、ＤＦの基本的な動きを教える様に指示が出て、チームメイトはＦＷとして葦人がプロを目指す事を知っていた為、帰ってこない事を心配して、門限を破る事を覚悟の上で探しに行く。
伊達は、セレクションの選考時から、葦人をＤＦとして選出する事を聞き、告知するタイミングも福田に任せていたが、本当にこのタイミングで言ってよかったのかを悩んでいた。
コンバートを言い渡されて、絶望に暮れる葦人の元に、花が現れる。
第６４話 たかがサッカー
絶望して、バスに座り込む葦人の元へ、杏里に寮に帰ってこないと連絡を受けた花が現れ、ご飯を食べていない葦人を選手用食堂を連れて行く。
花が作ったご飯を、２人で食べようとするが、急にＤＦになるように告げられた葦人は、花に福田への不満を漏らし、ご飯が喉に通らない。
花は、辞められないと言った葦人の追い込まれたような目が心配になり、紀子に電話を掛ける。
紀子は、電話越しにおかしい葦人に対して、駄目になったら帰って来ていいと言い、その言葉を聞こえていた花は、葦人の事情を知っているからこそ、重荷に思わない様に、『たかがサッカー』と思えと葦人に余裕を持たせる。
第６５話 帰寮
筋トレをする阿久津の元に、葦人を探す栗林が現れ、葦人がＤＦにコンバートされて、寮に帰っていない事を知り、葦人の試合を見て、サイドバック向きである事を分かっていたので、ショックを受けている事を疑問に感じる。
帰ってきた葦人は、全てを受け入れた上で、自分を卑下する阿久津に対して、指導してくれるように頭を下げ、チームメイトは葦人の覚悟を知る。
部屋に戻ってきた葦人は、冨樫そして朝利がＤＦについて教えてくれる事に感謝する。
第６６話 見渡せる
冨樫、朝利に、サイドバックがオーバーラップした時にＤＦ陣全体でスペースを埋める動きである『絞る』動きに関してレクチャーされる。
次の日の練習で、初めてサイドバックとして、練習試合に臨むが、葦人自身はやる事をやれば、ＦＷに戻してもらえるという考えが消えていないが、ポジションに付いた時に見えたフィールド全体が見える状態を心地よく感じる。
第６７話 不自由
ＤＦラインをまとめる竹島に、絞る事だけを意識するように言われるが、攻め上がる意識が強い事や、全体のバランスが難しい為、不自由さを感じる葦人。
相手チームに攻められ、葦人なりに絞る動きをしてはみるが、他のＤＦ陣からすると、全然出来ていない事を指摘され、そこを上手く阿久津につかれ、１点を献上されてしまい、早くもＤＦとして壁にぶち当たってしまう。
第６８話 いるべき場所
葦人は、サイドバックに面白さを感じる事が出来ず、点を取りたいと気持ちが前面に出てしまい、やる気のなさが前面に出て、そこを徹底的に相手チームに付け込まれる。
葦人の状態、相手チームに意図に気付いた大友は、葦人のフォローに回り、失点を防ぐ。
ＤＦ陣に、迷惑をかけたと感じた葦人は、冨樫に守備が出来ていない事を謝るが、守備力を上げる為に冨樫自身はしているから、謝るならばフォローに下がってきている大友に謝る様に言われて、次第にＤＦ陣に迷惑をかけられないという気持ちが芽生えてくる。
第６９話 自覚
仲間に迷惑をかけたくないという気持ちから、集中しだした葦人は逆サイドをつかれたコナーキックに、視野の広さから一人だけ気付いて、前線の橘にパスを繋げようとするが、オーバーして繋がらなかった。
ゲーム後、ＤＦをやらされた事で、全てのリズムが狂ってしまった葦人に対して、竹島からも杏里に言われたように、視野の広さを生かす為に、栗林のプレーを見て、選択肢を増やしていく様に助言を受ける。
ゲームを見ていた杏里は、冨樫、遊馬に対して、なぜ葦人がサイドバックにコンバートされてしまったか意見を求める。
第７０話 Ｐｌｅａｓｅ ｔｅｌｌ ｍｅ
競技経験のないにも関わらず、サッカーの監督をしたいと考えている杏里は、冨樫に意見を求めるが、オーナー令嬢という肩書きで話をしている物だと思っていたが、杏里の熱意に押され、話をし始める。
葦人の視野の広さから、ＦＷ向きではないにしろ、守備の出来ない葦人には中盤の真ん中が理想的だと話す杏里に対して、遊馬はとにかく中央がいいという杏里の意見は、中央が偉いという無意識に決めつけている考えがもったいないと話し、遊馬と冨樫の福田の考えはサイドバックで、葦人に司令塔をさせようとしている考えではないかと意見が一致する。
第６０話 首
仲間に迷惑をかけたくない一心で、葦人は杏里や竹島に言われるように、栗林のプレーを見直すと、事ある毎に栗林が首を振っている事に気付く。
早速、練習で実践しようとするも、全く上手くいかずに、逆にチームメイトの足を引っ張ってしまう葦人だったが、急に振られたボールに対し、一瞬だけいいプレーを見せる。
そんな中、選手用食堂にアルバイトに来た花の元に、栗林が現れる。
第６１話 蟻
リーグ戦第３戦は、ベンチからも外されて、一人佇む葦人に声をかけてきた杏里に首振りに有効な練習を聞く。
栗林は、花が葦人に渡した献立表を見て、すごく詳しい事に驚き、自分が偏食だから、身体つくりの為に、自分にも献立表を作る様にお願いする為に待っていたのだった。
返答に困り、葦人の為に交換条件を出そうとした花だったが、杏里と歩く葦人を見かけて、引き受ける事となる。
首振りの練習を杏里に習い、練習を始める葦人は、練習の最後のプレーが無意識にやっていた事に対して、少しずつではあるが分かってきたような気がして、それが竹島に言われた視野だという事に気が付く。
漫画『アオアシ』第７巻のまとめ
福田にサイドバックにコンバートするか、それに従えなければチームを辞める様に宣告され、意気消沈する葦人。
花やチームメイトの支えもあり、練習に励むが上手くいかずに、壁にぶつかる葦人だが、チームメイトに迷惑をかけたくない一心で、竹島や杏里の助言で栗林のプレーを見て、自分に足りない物に気付き、そこから今まで無意識にしていたプレーを見つめ直す。
葦人のサッカー人生の転機を描かれる。
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