第7巻は、花岡は本格的に会社の株式公開に向けて着々と準備を進めた後に、ついに上場開始が実現のものとなりました。その矢先、週刊誌にて大林達ら社員がホームレスであった事やありもしないデマを記事として書かれ、花岡の会社の株価は一気に下落します。
一方で矢野や岡田といった若手社員が入社し社内の雰囲気が変わり始め、日高もまた中国への進出に向けて準備を始めるなか、岡田と菅原の二人の間で何かが変わろうとしていました。
漫画『マネーの拳』7巻にはRound54~Round62までが収録されています。
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漫画『マネーの拳』6巻ネタバレや感想など|株式公開で組織崩壊⁉
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目次
Round.54 安定株主の条件‼
花岡は株式というリングに昇るにあたり、胸を躍らせていました。そして“魑魅魍魎が蠢く世界!!!戦いに勝ち続け、命懸けで会社を守るんだ!!”と、意欲を高めていました。
花岡は牧と株主対策について話しており、牧は対策を行う理由として、経営に専念して会社の成長を継続させる為だと告げます。
得体の知れない第三者に株を多く保有され経営にまで口を挟まれる事は、“嵐の海を小さな船で揺られる危険な航海”の様なものだとも牧は告げます。
それ故に、経営を任せて応援してくれる株主へ分散保有してもらえるという事は、“凪の海を大型客船で進むゆったりとした船の旅”とも例えます。
そこで一つの案として牧は、付き合いがあり信頼ができる者に株式を持ってもらう方法を提案し、花岡とその者の分を合わせればかなり強固な株主体制を築く事ができると告げます。それを聞いた花岡は、塚原に一度相談してみると答えます。
その夜、八重子は焼肉屋で再び井川と食事の席を共にしており、井川から上場の進み具合について聞かれていました。
井川から、従業員の持ち株会(会社の株を自分達で持つ事)やストックオプション(業務連動からの報酬)等に聞かれ、八重子は何の事か分からない様子でした。
また井川は、社員の持ち株の比率について分からないか尋ね、それが分かれば株主の構成が見えてくるとも告げました。その言葉には八重子もさすがに憤慨し、そんなスパイみたいな事はしたくない、井川と組む気はこれっぽちも思っていないと答え、井川は一旦その場は陳謝します。
花岡はというと一人、上場時の増資について考慮していました。花岡自身の持ち分40%、役員10%、従業員10%、取引先5%、借り入れ先の金融機関5%で計70%と花岡はみていました。
一方で花岡は、塚原に株の保有や会社経営陣に入れたくありませんでした。もし塚原が持ち分30%を保有し、拒否権を発動できる33.4%を保有したら会社の土台が揺らぐと思っていたからです。他の策も考えようとした花岡でしたが…。
さすがに自分の会社の情報について伝える様に言われたら憤慨する八重子でしたが、井川の様な“出世人間”はある意味まともな心を持っていたらやっていけないのかもしれませんね。そして花岡の様に、自分を狙ってくる相手のもとに敢えて飛び込んでいくぐらいの覚悟も必要だと考えられます。
Round.55 意外な申し出…
花岡は、塚原に“花岡の会社の株主”になってもらうと同時に、花岡も“塚原が所持する一つの会社の株主”となる事を提案し、塚原はそれを承知します。
塚原は、自身のグループ内での中小企業にて、花岡の会社と見合う様な株式を提供し交換すると言いました。
ただ、塚原からも“条件”をつけ、リスクを抱えてもらうと花岡に言います。それは、花岡の会社が買収の危機にさらされても、塚原は一切手を貸さない一方、塚原は簡単に株を手放したりはしないという事です。
花岡は、塚原の思惑には“漆黒の闇”が広がっていると感じるなか、塚原の提案に合意しました。
後日、牧から懸案事項は片付きスケジュールに添って準備を進めると告げたのに対し、花岡も売り上げ、利益も大幅に上げて見せると言います。
また牧は、全く動じる事なく構える花岡を誉め、大概の経営者は上場となると興奮しハイテンションになるものだと告げます。
それに対し花岡は、そんな華々しい“船出”とは考えておらず“まっ暗な金の海にそーっと漕ぎ出す”イメージだと答え、“不気味な海がいい。ドキドキする。ワクワクする。”とも告げたのでした。
更に花岡は、塚原の様な底知れない男と戦ってみたい、井川とも最後の決着をつけたいと言います。
そうすると会社を危機にさらす事にならないかと牧が警告するなか、花岡は“(上場という戦いに)勝つよ、俺は…もう一度…あの頃みてえに…”と、チャンピオンだった頃を振り返りつつ言いました。
それを聞いた牧は、花岡を珍しいタイプの経営者で、むしろ“世界でただ一人”と告げたのでした。そしていよいよ、上場に向けての新たな“戦い”が始まろうとしていました…。
花岡はボクサーだった事もあり、常に戦っていたい男である事が伺え、とどまる事を知らないというよりそれが嫌いなのかもしれません。井川や塚原等、金の亡者達との戦いを行う事がいきがいであり、彼の更なる目標を高めている様に思えます。
Round.56 あの鐘を鳴らすのは…
一年半が過ぎ、ついに「株式会社T-BOX」の上場が開始され、花岡により始まりの鐘が鳴らされました。大林達と共に記念写真が撮られるなか、ノブは花岡に祝いの言葉を伝えます。
そして花岡とノブは、掲示板に表示された初値を見て胸を躍らせていました。大林は、会社の株に対し「買い気配」で値が付かないと告げたのに対し、花岡は“これはいいぞ…さあ…上がれ…上がれ!”と、掲示板に向かって言ったのでした。
記者会見にて、記者達が今後の会社のやり方や成長について質問したのに対し、花岡は自分達の“足元”を固めて行く一方で、現在の売上高70億を100億の大台まで上げる事を第一線に考えていると答えました。
その後、開かれた祝賀会では牧や塚原も参加し、塚原は「初値62万」と良いスタートを切ったと言います。
花岡も、市場がこんなにも高く評価してくれた事に驚いていると告げたのに対し、牧は“イケる”と言います。
また牧は会場に出席している多くのマスコミ関係者を指し、経済、テレビ業界、スポーツ紙といった、各社勢揃いだと言い、これにより明日から花岡の顔は全国へ知れ渡る事となるとも告げます。
業績よりも世間の注目度、話題性で株価が変動する時代で、ましてこれだけ露出すれば素人でも株を買いに走ると、牧は言います。そして塚原も花岡に、この上場のメリットを生かして成長させる様に、“株主の一人”として告げたのでした。
そこへ出席者である井川がやって来て、花岡へ祝いの言葉を伝えます。花岡が返事をしようとした瞬間、井川は真っ先に塚原のもとへ歩み寄ります。
花岡は、井川に塚原を紹介し、塚原と井川は暫く挨拶を交わします。そんな彼等の姿を見ながら、花岡は“金と欲に目のないヤツらめ…”と思っていたのでした…。
花岡の会社の祝賀会にも関わらず、井川が花岡を横切って塚原のもとへ駆け寄った姿を見ると、“金は天下の回り物”だと改めて実感させられると思いました。そんな井川や塚原の姿を見た花岡に対し、この時既に自分の会社の上場が波乱の幕開けだとも感じていたのかなと見えました。
Round.57 上場企業への洗礼…
花岡と大林は、入社希望の矢野の面接を行っていました。矢野は、前職では通販事業部全般に携わっており、カタログ作成での撮影現場、誌面構成等で指揮監督を行っていたとの事です。
矢野は、花岡の会社がカタログ通販に進出している事を知り、新しい挑戦の機会だと思い応募に至ったとの事です。
矢野を含む二人の面接が終わり、花岡は二人とも「採用」でいいかと確認し、大林は了承します。また大林は矢野を特に気に入り、カタログ通販事業に願ったりの人材だと言います。
その一方で、矢野が前の会社でミスをし、責任を取り退社した事が気になっていました。それに対し花岡は、通販業界は競争が激しいから矢野だけの責任とは言えないと答え、とにかく“これは”と思う人材はどんどん積極的に探ろうとも言いました。
その後、花岡は渡辺を呼び出し、仕事のペースが計画より遅れている事を指摘し、カタログ通販で“カタログの作成が間に合わない”では話にならないとも告げます。
仕事がはかどらないと言う渡辺に対し、現場に振り回されずに周りに指示を出して人を動かす様に花岡は言います。また花岡は、入社したばかりの矢野にも指示を出し、必ず期日に間に合わせる様に、渡辺に促します。
しかし社長室で大林と二人で話していた花岡は、“通販事業テコ入れだ。”と言い、通販事業のトップを渡辺から矢野に交替すると告げます…。
上場を始めた時からだと思いますが、更には矢野ら新人が入って来て、社内の急なテコ入れまで始めた時点で花岡と大林達の関係に亀裂が生じ歯車が狂いだした様に感じられます。同じ状況と関係をキープし続ける事は中々難しい様に思えました。
Round.58 衆人監視
週刊誌にて花岡の会社について取り上げられ、大林達役員が元ホームレスであった事、更には八重子までが以前ホームレスだったのではというデマまで書かれていました。
ありもしない事を書かれた八重子は憤慨し、記事を書いた出版社を訴えようと話し、大林もこの様な記事は営業妨害であり、それなりのけじめをつけるべきだと言います。
それに対し花岡は“そんな記事、放っとけ。”と答え、こんな事はボクサー時代でも散々経験したと言います。
また花岡は“会社が上場するってことはこういうことだ。”とも告げます。自分達は常にマスコミをはじめ、世間から“監視”されており、業績、商品開発、設備投資、社内情勢、スキャンダル等において丸裸の状態にされ、常に見張られていると花岡は言います。
そして、少しでもマイナスな事があれば一勢に叩かれ、株主は即座に売り、会社の信用は落ちダメージを受けてヘタをしたら傾くとの事です。
花岡は、マスコミに取り上げられる事はそれだけ注目度が高く、これを逆手に取れるくらいのしたたかさを持ち、かつこの件は黙殺し社内には事実を隠さずに正確に伝える様に大林達に言います。
案の定、投資家による売り注文が進み会社の株価は続落していました。花岡は、記事のせいか等と色々と推測する花岡でしたが、気持ちを切り替え“一日も早く、押しも押されない立派な企業に育てるんだ。”と思うのでした。
実はこの記事内容を雑誌編集者に提供したのは井川であり、これはほんの“軽いジャブ”だと高野にも言っていました。更に井川は、この“ジャブ”により次第に大きな割れ目を広げ、花岡に逃げ場を失くすとも告げたのでした。
記事による悪評は予想以上に広がり、「T-BOX」の客や会社内の耳にも届きました。以前ホームレスだった大林や菅原に対しても、渡辺ら周りの社員達はよそよそしい態度を取る様になっていました。
記事が出て二週間が経過したにも関わらず、会社の株価は2500円も値下げしていました。今回出た記事は“一滴の黒い雫”であり、“会社の業績とは関係ないのに、落ちてシミとなり…勝手な想像で広がり…人の心にジワジワと暗闇を広げていく!”と、花岡は思ったのでした。
そしてこの状態が沈静化するまで、ただ待つしかないと花岡は判断したのでした…。
マスコミを使ってまで花岡を陥れようとする井川の悪行ぶりは普通の人間の感覚とは思えませんが、今のインターネットやSNSでは同じ様な者は沢山いるのかなと感じました。そして下手したら、自分も井川の様に誰かを攻撃する事も十分あり得る様にさえ思いました。
Round.59 生え抜き組の苦悩
会議で矢野が自ら制作したカタログの見本を出します。花岡はそれを気に入り承諾し、この調子でチームを引っ張る様に矢野に言います。
矢野と打ち合わせを始めた渡辺を見ていた大林は、自分についていた渡辺が一転して矢野についているのに複雑な心境を抱く同時に、「ホームレス」の記事が自分達にも響いている事を実感したのでした。
そんななか、経理部に新しく岡田という男が入社し、彼は経理担当の菅原に挨拶をします。岡田が以前は大手銀行の審査部にいた事もあり、女性従業員達の間で評判となりました。
また菅原が大林と飲食店で会おうとしていた際、語学学校へ向かう日高の姿を見かけます。その後、日高の事を大林に話した菅原ですが、日高は中国語を習っていると大林は言います。
大林によると、会社は北京、上海、香港等の中華圏への本格展開も視野に入っているうえ、日系企業からの出所要望もあり、現場スタッフを束ねる責任者の養成として、日高が自ら名乗りを上げたとの事です。
これは、ノブを秋田へ帰らせて地元の工場長として、花岡はのびのび仕事をさせる事と同じだと大林は告げます。
そうなると「ホームレス」組で残されるのは自分と菅原だとも大林は言い、西野、加藤、鶴田、尾形らは生産部門において周りと楽しく仕事をし、榎本は接客や社員教育を任され、社員からの信頼も厚いも厚いと言います。
社内で“宙ぶらりん”なのは自分と菅原だと大林は言い、日高も自分の“居場所”を確保する為に中国へ向かうのではないかと考えます。新しい戦力が入って来ては自分達のポストが脅かされる、“新大陸流入者による先住民の蹂躙、殲滅!”だと大林は言います。
そんな大林の言葉を聞いた菅原は翌日、花岡にある事を切り出します…。
菅原の気持ちは分からなくもなく、今置かれている悶々とした状況から抜け出したくなる時はよくある様に思われます。けれども、早く結論を出したいからと言って突飛押しもない行動に出た後の事も考えなくてはならないのかなと思いました。
Round.60 謀反の芽…
菅原は大林から、八重子が井川と度々会っており、いずれは“同盟”を結ぶかもしれないという事を聞かされ驚きます。
大林によると、井川は花岡の会社の買収を企み、生産部門の上に立つ八重子を味方につけようとしているのではと考えます。
上場したばかりでもう買収なんて考えられないと告げる菅原に対し、大林は市場では自由競争が原則である故にやる気と資金があれば直ぐに可能だと答えます。更に井川は、花岡を“抹殺”する事に異常な執念を燃やしているから、買収の可能性はアリだと大林は告げます。
それで何をするのだと菅原が尋ねると、大林は“俺と菅原さんもその仲間に加わる。そして会社の経営権を我々が握る。”と答えます。
その大林の言葉により、菅原は直ぐに花岡の“追放”が頭に思い浮かび、混乱しては“それはできない!!ダメだよ、そんな裏切り!!”と叫び始めます。
大林はどうにか菅原を落ち着かせ、この話はもう止めて、なかった事にしようと言います。それを了承した菅原が帰った後、大林は“第一段階”はこれでよしとして、時間をかけてゆっくり引き込めばいいと思ったのでした。
そんななか、雑誌社から取材の依頼が来ていました。大林はまたも「ホームレス」の件かと思いましたが、花岡へのインタビュー依頼との事です。
「ホームレス」記事による騒動もあってか、雑誌社からの電話に出た女性社員は今回の依頼に否定的でしたが、大林は「ホームレス」の事は普通に話題にしていいし、むしろ「サクセスストーリー」として会社の宣伝になるのではと言います。
大林の意見に周りの社員達も同意したのに対し、花岡の返事はノーでした…。
とうとう会社創業時に共に走ってきた大林達が、花岡と決裂への道を歩む準備をし始めてしまい、歯止がきかなくなりつつつあるのかなと思えました。こういう行動はある意味、プライド等も押してしまっているかの様に感じられました。
Round.61 井川の執念
菅原は、井川や八重子と手を組む決意をします。また大林は、主君(花岡の事)の首を取った後に自分達の政権を築かなければならず、その為に綿密な計画と周到な準備、完璧な実行が必要だと告げます。
それ故に、迷いを起こしたり、突発的な行為を起こす事はせずに、自分を信じて指示に従う様に菅原に言うのでした。
一方、花岡はノブと二人、仕事の事で話していましたが、花岡は菅原が会社を辞めると言ってきた事を話題に上げます。菅原は、最近入社してきた菅原により経理の立場を奪われてやる気を失っているうえ、菅原自身がヒガみっぽくすぐスネると、花岡は言います。
菅原には相談相手がいないのかと話すと、それは大林だと花岡は言い、元ホームレスで社内にいるのは日高、大林、菅原だと告げます。しかし日高は中国での勤務に向けての準備を行い、残るは互いに気が合う大林と菅原との事です。
一方、社内では渡辺や矢野ら若手社員が勢いを出し始めており、“お山の大将”な性格の大林や菅原としてはストレスが溜まり、二人で“ウップン晴らし”をしているのではと花岡は言います。
彼等をどうするんだとノブが話すと、何もしないと花岡は答えます。放っておいたら大林達が問題を起こさないかとノブは言いますが、花岡は彼等よりも悪知恵を用いてくる者に注意が必要だと告げます。そんな彼の脳裏には井川の事が浮かび上がっていました。
その夜、ある和室に井川、大林、菅原、そして八重子が集まります。井川のもとに大林達がいる事に驚きを隠せない八重子でしたが、大林は八重子の“味方”だと告げ、「T-BOX」がいずれは買収される事を話し始めます…。
恐らくどこの業界でも起こりうる事だと思われますが、次々と若手が入って来ると、そういった者が注目され、大林の様に周囲から残された者はやり場がない様に思えますね。ですので、今回の大林と菅原が起こした行動は、自分達の行動をアピールしたかった様にも見えます。
Round.62 井川、漁夫の利⁉
街の外に出た大林達は井川と別れ、八重子は今回話した事は絶対花岡には悟られない様に大林に告げ、彼女も帰って行きました。
大林と二人きりになった菅原は、“共同戦線”を張るという意思統一ができてまずはひと安心だと告げますが、これまで井川が話した事は全て嘘っぱちだと大林は言います。
更に大林は、井川が欲しいのはあくまで株であり、買収に成功したら自分達は真っ先に放り出される故に、そこまで対応しなければならないと告げます。
そして今はじっくり腰を据えつつも、“俺達は井川に魂を売った。”という事だけは肝に銘じる様にと、菅原に言うのでした。
井川は一ツ橋商事に戻ると、高野に彼の同期でありM&A(企業・事業における合併や買収の総称を意味する)担当の西田を呼ぶ様に指示します。井川は花岡の会社を買収するに本気であり、“サルを叩き出して野垂れ死にさせてやるわ。”と告げたのでした。
翌日の夜、一人で仕事をしていた八重子ですが、他の従業員が帰り誰もいないはずの工場で物音がしたので、そこへ向かいます。すると工場には、花岡が一人立っていました。
何をしているのかと八重子が聞くと、用は無いが、工場が手狭になり、そろそろスペースに余裕を持たせなければと話します。
そして花岡は話の流れに従って、菅原と最近会ったかと尋ねると、何故か八重子は驚いた様子を見せます。それでも直ぐに冷静さを戻した八重子に、花岡は菅原が会社を辞めたがっていなかったか聞くも、八重子は菅原が会社を辞めないと思うと曖昧な返事を返します。
八重子は、もしかして花岡に買収の事が既にバレているのではないかと不安を抱いていました。その時、花岡が声を掛けたと同時に“だから買収…”と、八重子は自ら“買収”の事を口に出してしまいます。
それでも八重子は“上場”の事をよくテレビで聞く等と言ってごまかしつつ、花岡はどう考えているのか尋ねます。
すると花岡は、“まあ…買収されるのなら、それはそれで仕方ないだろうな。企業の発展のためなら…従業員や株主が幸せになるなら…買収されても構わない。”と答えます。
その一方で花岡は、“それも相手に正義があればの話だが…”と告げます。もし相手が資金にモノを言わせて強引に攻めてきたらどうするかと言う八重子に対し、“金はモノを言わない。モノを言うのは人間だ。”と花岡は言い、ポケットから1枚の100円硬貨を取り出します…。
八重子の人柄はとても分かりやすい様に思えましたが、隠し事、それもお金に関する事に関しては直ぐにバレ、隠す者もその様子が行動や内面と合わさって出て来ますね。その事が憎たらしい時もあれば、可笑しい時もあったりと、色々な顔がある様に感じられました。
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