人質強化週間も終わり平和な魔王城。しかし、スヤリス姫のわがままは止まりません。姫のお買い物のため、みんなで人間界に行くことに！姫のお料理の腕前も描かれている巻です。
『魔王城でおやすみ』6巻には第66夜から第78夜が収録されています。
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目次
第66夜 魔王城ぷりずんぶれいく
TVショッピングで紹介されていた快眠グッズ「すやすや☆低周波くん」がどうしても欲しくなったスヤリス姫。脱走して人間界に行くことにします。
身軽な格好に着替え本気装備で魔王城を脱走する姫に、みんな困惑。しかも「人間界に行ってくる」という書き置きに、大慌てで姫の保護に乗り出します。
暴れて手に負えない姫でしたが、布団のトラップを用いて何とか姫を捕まえたタソガレ達。「安眠グッズを買いに行く」という事情を聞いて、尚更許すわけにはいきません。ならば「一緒に人間界に行こう」と姫は提案します。人間と魔族、仲良くなれるはずがないのですが、みんないい人だと姫はわかっているのです。
そんなこと言われては断るわけにはいきません。タソガレ達は姫と人間界に行くことにします。お買い物は明日のため、すやすや眠る姫でしたが、タソガレ達は眠れないのでした。
第67夜 まぞくは まっさお おつかれのいろ
前回の続き。姫のわがままに付き合い、人間界にお買い物に行くことになったタソガレ達。人里に馴染めるような変装をして人間界へとやってきます。
人間界に慣れていないタソガレ達は落ち着かない様子ですが、久しぶりの人間界は姫にとってテーマパークそのもの！お菓子を食べ歩き、自由に行動します。
そして、目的の安眠グッズですが、なんとバージョンアップしたDX版が販売されており、そちらを買うため長蛇の列に並ぶことに。3時間待ちの中、列に並んでいたはずのタソガレだけが別の列”花火抽選会”に混ざってしまうというアクシデントも。やっと順番がまわってきたと思ったら、肝心の姫が疲れて眠ってしまいます。
お金を持っているのは姫だけ！あくましゅうどうしは仕方なく、近所に住む魔物達からお金を借りて安眠グッズを買うのでした。
魔王城へ帰還のため宿屋で休みたい一行でしたが、宿代がとても高く(!)、また、お金を借りて宿を取るタソガレ達なのでした。
第68夜 指で描いた花火
お買い物も済み、後は帰るだけのタソガレ達一行。しかし、寝過ごしてしまい目覚めたのは夜。街では花火大会が行われていました。タソガレが貰った当たり抽選券で花火観賞をすることに。
花火の柄はどれも魔物撲滅を揶揄した形。姫はタソガレ達に「対人間用マークを作れば？」と提案しますが、タソガレはこう語ります。
魔族と人間にある深い溝のこと、どんな結果でもやはり戦って決着をつけないといけないこと…。真剣に自分の思いを語るタソガレにあくましゅうどうしやレッドシベリアン・改も大人しく聴きます。姫も黙って聴いています。姫の前で魔族の気持ちを打ち明けてしまった一同は、姫を見て我に返ります。
姫は紙ナフキンに指で笑顔の魔物の絵を描いたのです。そして一言「帰ろっか」と言って、魔王城へと帰るのです。
タソガレの背中で疲れて眠る姫。一同ワープを使って無事魔王城へと帰還！苦労して手に入れた安眠グッズはというと…でびあくまのおもちゃになっていたのでした。
第69夜 ぷるぷる わるいあじじゃないよ
コックが不在になった魔王城。みんな残暑で倒れてしまったのです。名物”怪鳥茶碗蒸し”を食べたいはりとげマジロのため、そして寝る前の夜食作りのため、姫が料理をつくることになります。
魔王城食堂に集まった一同は動揺を隠せません。あの姫がちゃんと料理をするのか不安だからです。みんなの不安をよそに料理を始める姫。
材料の卵を愛用のハサミでぶっ刺し(!)、液卵を濾していきます。調味料は適当。器に盛って、蒸し器で蒸していきます。出来上がった茶碗蒸しにはかわいい添え物もトッピング。恐る恐る食べるはりとげマジロですが、味は何と美味！茶碗蒸しではなく、プリンができていたのです。
みんなから美味しいと褒められた姫は、その満足感で眠りにつきます。翌日、自分が作ったものを食べてみて姫も「プリン」だと気付くのでした。
第70夜 よるのよこうれんしゅう(健全)
ハーピィからパジャマパーティーに誘われた姫。パジャマパーティー自体がわからないため練習することに。魔王タソガレの部屋を訪ねます。
練習相手に最適だと思っていた姫ですが、就寝前のタソガレはビックリ！話を聞いてパジャマパーティーについて語ることにします。
パジャマパーティーでは恋愛の話とかをする、というタソガレに姫は不快感満載。タソガレの「好きな人はいないのか」という質問に「人間と魔物は恋愛してもいいの？」と姫。
そこへ偶然にもあくましゅうどうしが現れ現場はパニックに！タソガレが姫を部屋へ誘ったと勘違いし、タソガレを猛攻撃！
さて、パジャマパーティーの意味がわかった姫はタソガレのベッドですやすや眠ります。練習はバッチリのようです。
第71夜 胸中パーティーナイト
前回の続き。いよいよ始まったパジャマパーティー。参加者はハーピィ、アルラウネ、姫、そしてなぜかあくましゅうどうしです。
“じいや枠”で参加のあくましゅうどうしも交え、パーティーは進行。女子会に男子が入っていることに不満を持つアルラウネでしたが、前回の姫の「人間と魔物の恋愛」発言が気になるあくましゅうどうしは不動の構え。帰る気配がありません。自分のことはどう思われているのかが知りたいのです。必死なあくましゅうどうしにドン引きのアルラウネとハーピィ。
話に参加していない姫はなぜか疲れてしまいます。ベッドで横たわる姫ですが、姫の話が聴きたい一同は寝かせないよう体を揺すります。パジャマパーティーはあくましゅうどうしへの尋問という形で終了となるのでした。
第72夜 むーむーランドは夢の国
勇者のために新しいエリアを作らなければならない魔王城。会議をしますがアイデアが出ず疲れのせいで判断力が鈍り、たまたま現れた姫にエリアの作成をお願いしてしまうのです。
姫が作ったエリアは”わくわくむーむーランド”。でびあくまを主体としたファンシーなテーマパークです。ランド内を視察するタソガレ達。現れたでびあくまとは”紙相撲”で対戦！手に入れるアイテムは意味のない”むーむー手形”！姫が作ったサブクエストも、可愛すぎてクエストになりません。
ラスボスは自分だと決めていたスヤリス姫。来る勇者との戦いに備えて眠りにつくのでした。
第73夜 装いとりかえっこトリート
ハロウィンを迎えた魔王城。かわいい魔物のコスプレをしたスヤリス姫は、お菓子を貰おうと魔王城を歩き回ります。
魔族も人間に変装。みんなスーツにサングラスの格好です。お菓子を姫にあげますが、姫はみんなが誰かわかりません。
姫の格好をしたハーピィにも気付きません。また、タソガレとあくましゅうどうしですらも、姫はコスプレのせいで気付くことができません。
がっかりした魔物達ですが、姫が魔族のことを覚えてないことに意気消沈。これに気付いた姫はお菓子をみんなで食べることに。
ベッドに入っていた姫を覗くと、そこには紙に書いた魔族みんなの覚え書きがありました。姫はみんなのことを覚えようとしたのです。喜ぶ魔物達でしたが、姫のコスプレが実はサキュバス(淫魔)であることは、黙っているのでした。
第74夜 がんばれ🖤ドッペルなさっきゅん
サキュバス(淫魔)のさっきゅんは喜んでいました。前回のハロウィンで自分と姫がそっくりであることを知り、脱・落ちこぼれのため、姫のようにモテモテになろうと思ったのです。
姫の牢屋へとやってきたさっきゅん。姫は影武者に使える！と完全なすれ違いがおこります。姫は日頃行っている武器の使い方や脱走、寝具の素材集めを伝授。何か違うと気付き始めるさっきゅんでしたが、最後に「死を恐れないこと」を姫に告げられ、姫のヤバさにやっと気づくのでした。
姫が目覚めたのは悪魔教会。勢い余ってマグマに落ちてしまったのです。しかし、影武者ができたと思い、嫌がるさっきゅんに付き纏うのでした。
第75夜 その無価値な勝利のために
些細なことがきっかけで、誰が1番強いのかを確かめようとするタソガレ達。魔王城突発腕相撲大会の開催です。
自分が1番強い！と意地になる男達。Aブロック準決勝では魔王タソガレVSあくましゅうどうしの試合が始まろうとしています。
姫関連でギスギスしている2人はどちらも負ける気がしません。隣のBブロック準決勝ではアイスゴーレムVSスヤリス姫！夢見が良くなるという理由で姫も参加していたのです。こちらの試合は3秒で姫の勝ち！姫は決勝戦へと進みます。同じく決勝戦に臨むのは魔王タソガレ！
しかし、人質である姫に、勝っても負けても魔王としての尊厳が損なわれることに気付いたタソガレは一計を案じます。
始まった決勝戦ですが、姫はタソガレの取り引きにより、勇者用アイテム”聖獣のローブ”に包まって健やかな眠りへ。結果、不戦勝として魔王タソガレが優勝！かくして、腕相撲大会は幕を下ろすのでした。
第76夜 あと何分か寝てはならぬ
アラージフから「寝つきが良すぎるのは睡眠不足の症状」と言われてしまったスヤリス姫。すぐ寝ないよう画策します。
魔王タソガレ達の会議に現れた姫。みんなにすぐ寝ないようお願いします。仕方なく姫を座らせたまま、会議を始めていきます。
会議は進行していきますが、眠りたくない姫の奇行により、しばしば中断。1人1人交代で姫のお守りをして会議を続けるのです。しかし、ポセイドンより「根本的な眠りの改善」を指摘され姫は衝撃を受けてしまいます。
ショックのあまり、絶望のまま眠りにつくスヤリス姫。なんとも人質らしい寝顔で眠りにつくのでした。
第77夜 夢で会えてる♡
前回、姫の状態が睡眠時間をとっているのに寝不足なことがわかったタソガレ達。会議も邪魔されることもあり、解決するため睡魔を呼ぶことにしました。睡魔の力で姫の夢の中を覗くことに。
夢の中には布団を被っている姫と勇者アカツキの姿がありました。アカツキのことが苦手な姫は彼に攻撃をして逃れようと必死です。
しかし、アカツキの天然ぶりに振り回されてしまいます。アカツキが姫の夢に出てくるようになった原因は魔王タソガレ。タソガレが以前もらった”むーむー手形”(第72夜参照)。実はそれは”夢の通行手形”というアイテムで、姫のサインが入っているため姫の夢に入ることができるというもの。
勇者に会ったタソガレが落としてしまい、拾った勇者が身に付けているためこのような現象に陥ってしまったのです。
急いでアイテムを回収したタソガレ。姫の悪夢は終わり、健やかに眠るようになりました。しかし、アカツキのタフさを知ったタソガレは、全エリアをハードモードへ移行！勇者の到着が遠のいたことを知らない姫なのでした。
第78夜 ひめさまランニング
より質のよい眠りを求めるスヤリス姫。”入眠用酸素カプセル”が欲しいようです。ナスあざらしより「うちのボスが持ってた」との情報を聞き、氷エリアへと向かいます。
氷エリアに到着した姫。アイスゴーレム隊長に間違われながらも、カプセルを探しにボスステージまで進みます。
ボスステージまでかなりの距離があったため、でびあくま達が遊んでいた”ソリ”に乗って、ボスステージを目指します。その姿はボブスレーの様！急スピードであっと言う間に目的地まで到着しました。
しかし、カプセルは見つかりません。カプセルの形を思い出すと…今まで乗っていた”ソリ”にそっくり！実はこの”ソリ”が、求めていたカプセルなのです。
カプセルの中で眠るスヤリス姫。しかし、帰ってきた本物のアイスゴーレムを唖然とさせてしまうのでした。
漫画『魔王城でおやすみ』6巻 まとめ
魔族に人質として囚われているスヤリス姫が、人間と魔族のあり方について考えるシーンがあります。
中立の立場をとる姫の真意は如何なるもの？姫の優しさもふんだんに盛り込まれた6巻です。
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