第12巻は、トルフィンとエイナル、そして彼等と共に農場で仕事を行っている女性アルネイズの壮絶な過去が明かされようとしています。またその事をめぐり、トルフィンとエイナルも生死をかけた激戦に身を投げ出していきます…。
漫画『ヴィンランド・サガ』12巻には第79話~第86話までが収録されています。
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目次
第79話 暗雲の触れ
トルフィンとエイナルは、“奴隷”としての役目を終えてからも相変わらずケティルの農場で仕事をしアルネイズの手伝いも行っていました。
一方で、スヴェルケルは度重なる老化で住居の中で失禁をしたり、農業もままならない程に体力が衰えてきている様子を、共に暮らして来た“蛇”は目の当たりにしたのでした。
その時、エイナルやアルネイズらがいる方向に向かって、一人の男が馬に乗って走って来て、彼を追って奉公人二人もやって来ます。
奉公人・キツネがキャルラクとその家族を皆殺しにした逃亡奴隷で、“蛇”にも男を捕まえる様に援護を求めます。しかし、馬に乗り疾走しアルネイズの前を横切った瞬間、彼女は“ガルザル!”と叫んだのでした…。
富や名声を手にした者も、自身の“老い”には勝てない事を、スヴェルケルの様子からしっかりと描き表されていると思いました。一方でガルザルを見ると、災難は常に絶えないなという事が感じられます。
第80話 ガルザル来襲
アルネイズの夫である“逃亡奴隷”ガルザルは彼女に近づき、手を差し伸べようとします。直ぐに“その手を取るな、アルネイズ!”と“蛇”、そして奉公人二人が来て、“蛇”はガルザルの乗る馬の首を切り裂き彼を振り落とします。
“蛇”はキツネから、ガルザルによってもう一人の奉公人トカゲが殺害された事を聞き、ガルザルにアルネイズは絶対渡さない様に告げます。(“蛇”をケティルと思い込み)“殺す”と言い放ったガルザルの目は狂気に満ちていました。
その様子を遠くから見ていたトルフィンとエイナルでしたが、アルネイズに自由の身になってほしい思いを持つエイナルは斧を手に取り、“蛇”やガルザルの方へ向かおうとします。そんな彼をトルフィンが必死に止め、“お前に人が殺せるのか⁉相手が客人だろうと、この斧で人を殺せるのか⁉”という訴えにエイナルは斧を下ろします。
“蛇”は何としても、(逃亡奴隷である)ガルザルを捕らえ尋問しようと勝負に挑みますが、予想以上に手強いガルザルに“蛇”は苦戦を強いられます…。
妻・アルネイズや幼い一人息子に優しい目で接していた夫・ガルザルの姿はなく、狂気に満ちた悪魔の様な男がいて、戦争・戦いはここまで人間を変えてしまうものだという事が印象強く表現されています。
第81話 嵐
勝負がつき、“アルネーイズ!”と狂った様に叫びつつ(縄で縛られた状態で)奉公人に連れていかれるガルザルでした。“蛇”は“ヤツの事は忘れろ、あれは夫じゃねえ、ただのイカれた逃亡奴隷”とアルネイズに言い、その場を後にします。
その夜、トルフィン・エイナル・アルネイズは沈黙を押し通していましたが、エイナルは居ても立っても居られなくなり、ガルザルを助けようとトルフィンに力を貸す様に求めます。
するとアルネイズが、少し自分の事について話をさせてほしいと言い出します。ガルザル・アルネイズ、そしてまだ幼かった息子ヒャルティの3人はスウェーデンのある集落に住んでいました。そんなある日、鉄が採れる沼地の所有権をめぐる勢力争いが勃発します。ガルザルは争いに参加していた友人が助けを求めて来た事もあり、話し合いで解決させようとするも、結局戦場へ行く事となってしまいます。
更にガルザル達が戦場に行っている留守を狙い、アルネイズらがいる集落のもとへ敵の兵士達が襲撃してきます。老人は殺され、女性は“奴隷”として連れ出されました。アルネイズも“未婚の女”にすれば売値が上がるとして、無理やり幼い息子と引き離されてしまったとの事です。
そして、アルネイズは“今度こそ私は男達の嵐から子供を守らなければいけません”と、トルフィンやエイナルの前で衝撃の事実を告白します…。
それまでは物語上ではあまり目立たない存在だったアルネイズでしたが、彼女の壮絶な過去が掘り下げられた事により重要人物となっていく事が伺えます。同時に内容も濃厚になっていく事が分かります。
第82話 縛め
アルネイズは単身、“蛇”や奉公人達がいる小屋にやって来て、夫・ガルザルに会わせてほしい、傷の手当だけでもさせてくれと懸命に説得します。彼女が向かった先には男達に暴行を受けて、縄で縛られたガルザルの姿がありました。
ガルザルのもとへ近づいたアルネイズは泣き崩れ、彼女に対し“辛い思いをさせたな、やり直そう何もかも元通りにしよう”と呟きます。
二人の様子を冷めた目で見ていた奉公人の一人が近づいた瞬間、ガルザルが彼の首元に噛み付き、肉片を食いちぎります。そして、“その男の腰にナイフがある、それで私の縄を切れ!”とアルネイズに叫びます…。
ガルザルの言動・行動から、過去の優しかった彼と狂気に満ちた今とが入り混じった感じになってしまっている様に感じられました。愛するアルネイズとしては、かなり辛い仕打ちではないかと思われます。
第83話 償い
“蛇”が駆け付けた時には既に数人の男達はガルザルによって殺害され、残っていたのは奉公人キツネら二人のみでした。“蛇”は奉公人達に“追うぞ、見つけ次第、殺す!”と言い、ガルザルを探しに行きます。
一方トルフィンとエイナルはアルネイズの事が気になり一晩中寝られず、エイナルは“可哀想な人だ、戦争と奴隷制に何もかも滅茶苦茶にされて、何にも悪くない人が苦しむなんて間違ってるよな”と呟きます。
トルフィンはそれに対し、“オレはずっと戦争ばかりして来た人間だから、昔はこんな事思いもしなかった、どうして人を傷つけて平気でいられたのか…”と戦士だった過去を振り返りつつ、“剣を必要としない地を創りたい、そこに(自分が殺してしまった者達)の霊を鎮めるための塚を築きたいんだ”と自身のビジョンを語ります。その時、トルフィンはこの事を“遠い昔に話した気がする”と脳裏に過ぎっていたのでした…。
戦士として多くの人間を殺害してきたトルフィンとしては、(過去の償いとして)平和な土地を築きあげたいという願いがある一方、目の前の現実はそうはさせてくれない、行動を起こす難しさがトルフィンの心理によって表されている様です。
第84話 都合のいい夢
トルフィンとエイナルのもとへ奉公人キツネらがやって来て、ガルザルがアルネイズをさらった事を知らされ、エイナルはトルフィンの制止を振り切り、アルネイズの救出へ向かいます。しかし二人が向かった先の小屋の前にいたのは、アルネイズただ一人でした。彼女が事情を話そうとするも、遠くから“蛇”達が監視している事に気づいたトルフィンは、エイナルにアルネイズの近くへ行き皿洗いをしているフリをして(小声で)事情を聞く様に言います。
ガルザルが彼を捕らえていた奉公人数人を殺害しアルネイズと共に逃亡、その後スヴェルケルの家まで辿り着くもガルザルが負った傷は深く、彼はそこで意識を失います。“蛇”達はガルザルが未だに逃亡しているものと思っているものの、実はスヴェルケルの家に“隠していた”様です。
アルネイズは、“まだ夢を見てたのかもしれない…ガルザルと私とお腹の子、ケティル様の子と3人でやり直せるんじゃないかって、ガルザルが逃亡奴隷になったのもみんな私とヒャルティのためなのに…”と目に涙を溜め訴えます。
そんな彼女に対しエイナルが口を開き、“ガルザルさんと運命を共にする覚悟はありますか?見捨てる事がどうしてもできないと言うのなら、二人で逃亡するしかない、普通の逃亡者より道行きは困難なものになるでしょう”と言いつつ、“それでもやると言うのなら、オレ達が力になります。”とも答え、トルフィンにも力を貸す様に求めます。トルフィンは“それしか…ない…か…”と苦し紛れに答えます…。
アルネイズが夢見ていた、愛する家族が共に暮らし穏やかな時を過ごす、こんな簡単な事がいかにかけがえのないものかと感じられます。まして、最近の殺伐とした出来事を見ると、なおさらそうかもしれません。
第85話 対決
“作戦”は実行され、布を被り“ガルザル”になりすましたエイナルが走り出しと、奉公人達が馬に乗り執拗に彼を追いかけますが、“蛇”だけは方向を変えスヴェルケルの家に向かいます。トルフィンとアルネイズは家の中に入ると、ベッドで寝ていたスヴェルケルを椅子に座らせベッドを起こすと、その下には傷の手当を受けたガルザルが横たわっていましたが、それでも出血は酷く体は冷たくなっていました。
トルフィンはガルザルを荷馬車へ運び、他国へ出ようと考えます。しかし外へ出た矢先、目の前にいたのが“蛇”で“言っておくぞトルフィン、交渉の余地はねェ。おとなしくガルザルを渡せ、渡さなきゃ斬る”と、剣を取り出します。
この時トルフィンの背後には、“このケンカは私欲も私怨もねェ純粋な人助けだ。さァてどうする、あくまで非暴力の誓いを貫くのか、それとも人助けのために一戦かますか…”と、かつての敵であるアシュラッドが語りかけ選択を迫っていたかの様でした…。
再び戦う選択を迫られているトルフィンでしたが、彼の中には“戦友”がついてまわっている事が分かります。そして、これは一生背負って行く様に思われます。
第86話 帰れないふたり
トルフィンは戦う事を選び、“蛇”へ拳を向けたのでした。“蛇”の切れ味鋭い剣技が繰り出される一方、トルフィンもそれを交わし素早い格闘技で対抗した戦いの後、“蛇”はガルザルが眠る荷馬車の位置につきトルフィンは焦ります。アルネイズも“蛇”にガルザルを殺さないで欲しいとお願いし、スヴェルケルも自らの土地を売り(ガルザルが殺害した)奉公人達の人命金を払うとまで言ってきます。
しかし“蛇”はそれらを拒否し、“俺も手下共もバカでクズの小悪党ばかりだ、よそで不始末をやらかしたせいで本名も名乗れねェ様な流れ者共だ。だから死んでも気にしねェってのかてめえら、ガルザルにはそんなに生きる値打ちがあるのか⁉”という言葉に、周りは返す言葉はありませんでした。そして“蛇”は、“命の代償は等しく命で払ってもらうぞ!”とガルザルの胸部を剣で突き刺し、抜いた剣先には生々しく鮮血が付いていました
更にケティルらが帰って来るまで、トルフィンらを縛っておくと言った瞬間、荷馬車から突然ガルザルが這い上がり、“蛇”を羽交い絞めにしてきます…。
以前の様なガルザルではありませんが、たとえこの身が砕けようとも愛する者を命懸けで守りたいという思いは決して消える事はない事が伝わって来ました。
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