BLUE GIANT（ブルージャイアント）8巻ネタバレや感想など｜描かれる雪祈の成長

『岳　みんなの山』や『そんでよし』などの著者 石塚真一先生の『BLUE GIANT』。

ジャズを舞台にした漫画で第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞している傑作！

現在は『BLUE GIANT EXPLORER』が連載中です。

『BLUE GIANT』8巻では…

自分のソロについて思い悩む雪祈に、大が投げかけるのは優しい言葉ではなかった。

雪祈が壁を破り、玉田がひとつの目標を達成したジャスには色んな機関から声がかかるようになっていた。

そのお誘いのひとつにジャズフェスへの出演依頼があった。

ジャズフェスのメインキャスト「アクト」の天沼にジャスのやり方を否定された雪祈が啖呵を切る。

漫画『BLUE GIANT』第8巻には第57話から第64話までを収録。

BLUE GIANT　第8巻　第57話　BUT NOT FOR ME

雪祈は平に指摘された自分と決別するために、サインを断ってしまった客を探していた。

ソロの演奏についても思い悩み、普段と練習中の様子が違った。

変化に気づきその理由を聞き出した大は、雪祈を励ますことはしなかった。

交通整理のバイト中、雪祈はとあるトラックが目につく。

バイト上がりで向かった先はとある豆腐店だった。

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BLUE GIANT　第8巻　第58話　ALONE AND I

テイクツーのピアノを借りて自分をさらけ出すソロを目指す雪祈。

考えながら弾くという染み付いた癖をすぐに消すことは難しかった。

テイクツーのオーナー・アキコさんはかつてジャズシンガーだった。

今は昔に比べるとジャズが浸透しにくいと考えられる世の中。

若い世代にジャズを薦められるか友人に聞かれたアキコさんの答えは決まっていた。

BLUE GIANT　第8巻　第59話　MINOR MARCH

ソーブルーの平は、仕事柄世界的なジャズプレーヤーの相手をする。

歳とともに技量や思慮が衰えていく彼らに思うところがある様子だった。

それに比べてジャスには面白みがあった。そのため雪祈に言いすぎたと反省していた。

そんなときジャズバーで平は大を見かける。

平は大から案の定な雪祈の近況を聞く。

そんな雪祈を心から信じている大の表情が平には眩しく映った。

BLUE GIANT　第8巻　第60話　AND MORE

雪祈の苦悩を、ソロを通して玉田も感じ取っていた。

辛そうな雪祈を大はあえて煽る。

満足できないメロディーでは終わらせずソロを続けさせた。

そんな愛の鞭が雪祈の殻を破らせる。

BLUE GIANT　第8巻　第61話　NOW’S THE TIME

その日、ジャスの演奏を聴いたレコード会社の人が楽屋を訪ねて来る。

五十貝（いそがい）というその男性の話に舞い上がる大に雪祈と玉田は呆れ顔だ。

どんなに小さな一歩でも、確実に目標の方向を向いていることが大には大切なことだった。

五十貝はジャズの力を信じていたが、CDはジャズに限らずどのジャンルも厳しい時代だ。

ひとりがどんなに奔走しても現実は厳しかった。

五十貝のジャズ愛は業界に旋風を巻き起こせるのか。

BLUE GIANT　第8巻　第62話　DO A THING

才能ある大と雪祈に近づくため、玉田は大学に行かずドラムに打ち込んでいた。

その努力は指にもドラムスティックにも表れていた。

玉田にとってドラムは、プロを目指しているわけではないが趣味というほど軽いものでもなかった。

大学生活を蹴ってまで玉田が打ち込んだ集大成が大と雪祈に披露される。

BLUE GIANT　第8巻　第63話　MY FOOLISH HEART

年の瀬を迎え雪祈と玉田は実家に戻るが、大は東京でサックスを吹き続けた。

大が実家に帰らないのには大なりの理由があった。

大はもう来年を、20代になる自分の未来を見据えていた。

BLUE GIANT　第8巻　第64話　STAR EYES

雪祈の電話に届いたのはジャズフェスへの出演依頼だった。

街おこし的な小規模のフェスで、目玉は「アクト」というバンド。

その前座を任されたようだった。

フェスの打ち合わせ兼親睦会に参加した雪祈は、アクトの天沼と言葉を交わす。

ジャンルに縛られないジャスの方向性を小馬鹿にする天沼に宣戦布告する雪祈。

戦略のアクトと勢いのジャスが真正面からぶつかり合う。

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BLUE GIANT　第8巻　BONUS TRACK

レコード会社の五十貝が話すのは偶然とは思えないとある出会い。

このインタビューは、主人公の未来の一端を見せる耳寄りな話となる。

BLUE GIANT　第8巻　まとめ

若者にジャズを勧められるかと聞かれたテイクツーのオーナー・アキコさん。

返答ははっきりとした一言だったが、返答までの含みのある間が少々気になる。

心境があまり記されることのないアキコさんの本心はまだ読み取りにくい。

BLUE GIANT第8巻は雪祈成長の回だと感じる。

平の苦言を腐らず受け止め、壁を越えようともがく。

無意識のソロへと辿り着く瞬間までを1話丸ごと使って描くという贅沢な構成が、雪祈の成長の重要性を物語っている。

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