BLUE GIANT（ブルージャイアント）7巻ネタバレや感想など｜雪祈の挫折…

『岳　みんなの山』や『そんでよし』などの著者 石塚真一先生の『BLUE GIANT』。

ジャズを舞台にした漫画で第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞している傑作！

現在は『BLUE GIANT EXPLORER』が連載中です。

『BLUE GIANT』7巻では…

着実に集客数を伸ばす大たちは、とうとうバンドとして初めてのギャラを手に入れる。

波に乗る彼らのバンド名は「ジャス」。

川喜田やザ・ファイブなど長年ジャズを続ける人々にも影響を与えながら成長する。

10代という要素を意識する雪祈には新しい目論見があった。

漫画『BLUE GIANT』第7巻には第49話から第56話までを収録。

BLUE GIANT　第7巻　第49話　US THREE

ギタリスト・川喜田が飛び入りを申し出て雪祈はそれを受け入れる。

雪祈が大に「負けるな」と告げて、大はよく分からないまま了承する。

そして翌日、川喜田は同僚に昨晩の感想を伝える。

川喜田の宣伝もあってか、大たちの3度目のライブに人が集まってきていた。

ライブ後、囲まれる大と雪祈に対して玉田はひとりでその様子を見ていた。

そんな玉田に常連の男性がかけた言葉は、玉田の心をほぐすのに十分だった。

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BLUE GIANT　第7巻　第50話　THE NEARNESS OF YOU

雪祈がジャズバーの店主から受け取ったのは、ライブでの初めてのギャラだった。

三者三様に買い物をするのだが、みな気持ちを伝えるための使い道を選択する。

大の気持ちは誰に届くのだろうか。

BLUE GIANT　第7巻　第51話　THE SIDEWINDER

「ジャス」と名付けた3人のバンドは確実にファンを増やしていた。

ライブの数を重ねる中で、大は音とつながる瞬間を求め続ける。

雪祈と玉田もそんな大を見ながら、それぞれの理想を追う日々を過ごしていた。

音とつながれない原因を自分の中に探す大。

ふと何かに気づいた大は木陰で何かを始めだす。

BLUE GIANT　第7巻　第52話　AS TIME GOES BY

中年のジャズバンド「ザ・ファイブ」は結成10年目を迎える。

しかし集客やCDの販売数、バンドの方向性には不安が見られた。

以前はしていた練習や勉強が、時を経ておろそかになっている様子も見受けられた。

対称的にジャスのメンバーは練習と勉強を欠かさない。

お金がなくても凄腕のプレーヤーが来日すると聞けば借金をしてでも観に行った。

そんなジャスの情報が川喜田さんからザ・ファイブの耳に届く。

BLUE GIANT　第7巻　第53話　UN POCO LOCO

ザ・ファイブのメンバーがジャスのライブにやって来る。

ジャスの演奏を聴いた彼らは空いた口が塞がらない。

ライブ終了後、楽屋を訪れたザ・ファイブは大たちを連れ出す。

今後のことを聞かれた大は、大きな目標と毎日の志を語る。

大の音楽への思いと考え方に心を打たれたザ・ファイブの演奏は、きっと昨日までとは違うものになっているだろう。

BLUE GIANT　第7巻　第54話　NIGHT RIDER

雪祈はまたしても生みの苦しみを感じていた。

その裏には焦りにも似た目指すべき壁があった。

雪祈は大にも作曲を任せる。

電車で隣に座ったトランペットを持つ男性が大に話しかけてくる。

男性の練習に付き合った大は、そのときの感情そのままに新しい曲を作り上げる。

BLUE GIANT　第7巻　第55話　DREAMER

ある日、川喜田の自宅まで押しかけてきたのは雪祈だった。

ソーブルーというジャズ界の大舞台に立つためだ。

川喜田も最初こそ異論を述べたが、雪祈の強い思いを静かに聞いていた。

ソーブルーへの思いが強くなるにつれ、大と玉田に対する雪祈の当たりは厳しくなっていった。

川喜田の紹介でソーブルーの平とつながった雪祈。

彼は平にジャスのライブを聴きに来てもらえるよう交渉する。

BLUE GIANT　第7巻　第56話　HOW MY HEART SINGS

ライブ後、平に呼び出された雪祈は急ぐあまりファンからの声かけをぞんざいに扱う。

平に対面した雪祈は気がはやっていた。

ジャス一人一人の感想を述べていく平から出た、雪祈に対する印象は辛辣なものだった。

平に言われた言葉を反芻する雪祈。

人格をも否定された雪祈は、平の苦言をどう受け取るのか。

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BLUE GIANT　第7巻　BONUS TRACK

玉田が過去と今の主人公を語る。

BONUS TRACKで主人公の名前が出ないことで、彼の現状のスター感が滲み出る。

BLUE GIANT　第7巻　まとめ

BLUE GIANT第7巻に出てくるザ・ファイブは、第2巻のジャズフェスティバルに出演していた。

第52話で抜けたと言っていたメンバーは、ジャズフェスの時心の中でしきりにダメ出しをしていた男性というのは意図的だろうか。

描かれていないストーリーも見えてくるようだ。

今まで自信家で自分才能を信じていた雪祈が挫折を味わう。

大と出会った頃に感じていた高圧的な態度さえも、平に徹底的に言い負かされる前振りになっていたとは。

次巻の雪祈の成長が楽しみである。

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