グルメ 高杉さん家(ち)のおべんとう

高杉さん家(ち)のおべんとう 一回り以上歳の離れた女の子との心温まる共同生活!

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お昼に一区切りつけて食べるお弁当、夕飯にコンビニで買ってきて手早く済ませるお弁当、お弁当を食べるシチュエーションは多数ありますが、どの場面でのお弁当もどこか心がほっこりするのは私だけでしょうか?一口にお弁当と言っても丼形式から定食形式まで様々な種類がありますが、あなたはどんなおかずが入っていたら嬉しいですか?

私はミートボールが入っているとお弁当を食べてる感があって嬉しいです(笑)

今回ご紹介する漫画「高杉さん家のおべんとう」は手作りのお弁当に焦点を当て、おかずのひとつひとつにお弁当を作った人の想いや、エピソードを詰め込み地理学的な観点からも考察するという、まさにお弁当みたいな漫画です。

また、おかずのみならず、その材料をつくっている農家の方や、漁師の方の心にも寄りそって進んでいくので、みんな食を通して繋がっている感覚も味わえちゃいます。


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第一話「キンピラゴボウ」あらすじ

地理学で博士号を取ったはいいが、就職難に喘ぐ31歳、高杉温巳。この日彼に一人の家族が増えた。

失踪していた叔母・美哉が亡くなり、その娘である久留里の未成年後見人(親代わり)に今は亡き叔母より指名されていたのである。

久留里を迎えた帰り道、今年中学生に上がったばかりの久留里とどんなコミュニケーションを取ったらいいかわからない温巳は手探りで久留里にアプローチするも、なかなかうまくいかない。

 

帰り道にある総菜屋で物思いに耽る久留里。温巳が美哉のきんぴらが美味しかったな、と振り返っていると、久留里はようやくぽつりぽつりと話し始めた。

母にきんぴらを教えてもらった事があるから作れるとのこと。

ようやく会話になってきた事に安堵する温巳をよそに、もっと教えてくれる予定だったと泣き出す久留里。周囲の白い目を浴びつつ再び帰路に着くのだった。

 

次の日の朝、温巳が目を覚ますと久留里が台所に立っていた。

二人分の朝食とお昼ご飯にと、お弁当を作っていた久留里は「世話になるし、作るし、これから」とのこと。しっかりとした小さな同居人に気おされながらも研究室へ向かう温巳。

昼食をとお弁当を開けると中にはびっしりのきんぴらごぼう。他の総菜や、白飯の姿はどこにもなかった。

 

研究室内のメンバーと地理学的に意図を考察する温巳はフィールドワークの経験談を思い出し、久留里個人にとっては一番特別なものを作ってくれたのだという結論に至った。

温巳は感じたこと、思ったことを久留里に伝えなければと奮起。温巳は家に帰り、早速頑張ってみるも学会特有の質疑応答のような感想になってしまう。

だが、久留里はというと空になったお弁当箱の乾いた音を聞き、ご満悦の様子。そんな久留里の表情に、温巳は改めて「家族」を感じたのであった。

お弁当は想いが詰まった宝箱

私は、誰かと食べる食事というのはとても感情を刺激される行為だと考えています。

美味しいものを気の許せる人と一緒に食べることは、当社比2倍で美味しく感じますし、仮にあんまり美味しくなかったとしてもそれはそれでお話のタネになりますのである意味オイシイと感じます。その現象を勝手に「飯パワー」と呼んでいるのは内緒です。

最近では1人で昼食を食べる方も少なくないと思いますが、手作りのお弁当を食べるという事は、例え1人で昼食を食べるとしても、いわゆる飯パワーを得られる。という事を高杉さん家のおべんとうを読んで学びました。

「弁当作りは不思議な時間だ、今食べるわけじゃない食事を作る。どこにいてどんな状態かを思いめぐらせ、ほんの少し未来をしつらえる作業なのだ。」

作中にこんな回想があります。地理学的ですね~(笑)いや、どちらかと言えば哲学かも?

 

お弁当を作ってあげる、空になったお弁当箱を返すといった関係性というだけでもある種特別な間柄だと思います。

しかしそれを当たり前と思わず、お弁当のおかずにはひとつひとつに特別な想いが込められている。見えない手紙を交わしあうような不思議な存在であるお弁当。

そんな不思議な感情をメインテーマにしたのがこの高杉さん家のおべんとうという作品です。


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人と環境との関係性をひもとく学問・地理学

初めて地理学という単語を聞いた時、あまりピンとこなかったことを今でも覚えています。

調べてみると随分と広範囲な概念を研究する学問で、ある種哲学と同じ様な学問とのことです。

例えば、どこかに住んでいる民族はなぜそこに住んでいるのか、どこから移動してきたのか、なぜそこで独自の文化が栄えたか。などといったミクロからマクロまで幅広く扱った学問の様です。

 

高杉さん家のおべんとうの面白い部分のひとつであるのが、この地理学を基に人間関係や食事、住むところを考察していくところです。

主人公・温巳の新しいところに飛び込んでいく姿勢や、できないことをやってみる熱意は地理学に携わっていた経験から育ったものと思います。

地理学の基本はフィールドワーク、フィールドワークの基本は人間関係。温巳が体感した新鮮な情報がコマ越しに伝わってくるようでした。

 

自分のしたいことが分からず、進路や就職先に悩んでいる方は高杉さん家のおべんとうを読むと温巳や久留里に背中を押されるかもしれません。地理学的に。

擬音が独特でかわいい!

「デュクシ!」これは日本全国の小中学生が相手を殴る時に使う擬音です。

擬音というのはイメージを持ちやすくために音、状態をそれらしく表現する事とですが、何故デュクシは日本全国の小中学生(だった人達を含む)に心当たりがある擬音なのでしょうか(笑)

地理学ですねぇ・・・。あなたも奮ってデュクシしていたタイプの方ですか?私はデュクシしていましたし、デュクシされていました。

 

さて、この擬音ですが、高杉さん家のおべんとうの擬音が独特で本当にかわいいんです!

主に久留里の擬音がかわいいのですが、例えば、お弁当箱が空になって戻ってきた時の久留里、どんな反応したと思いますか?もふ~っですよ。もふ~っ。顔文字にすると(*´ω`*)こんな感じです。擬音の説明例で顔文字使うという暴挙は許してください。本当に(*´ω`*)こんな顔しているんです。

 

他にもはむ~っだったり、もは~っだったり、はもーんだったり。とても特有な擬音が使われています。

独特だからと言ってイメージが持ちにくいと最初は思いかけましたが、読み進めて行くうちに確かにそんな感じだな、と別に説明されるわけでもないのですが、妙に納得できちゃいます。


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まとめ

お弁当をテーマに地理学から読み解いていく、ハートフルおべんとうコメディ、高杉さん家のおべんとうの紹介でした。

食べ物の美味しさというものは材料や値段などでは推し量れない要素が多々あると思いますが、その要素の大半が高杉さん家のおべんとうには詰まっています!人はみんな食べ物で成長していきますが、それは身体を形成するだけでなく、心だとか精神といった見えない部分も成長させてくれるものだと思います。

どんどん大人になっていく久留里、保護者として成長していく温巳。お弁当を通してもっと「家族」になっていきます。

 

ちゃんとご飯を食べられていない方、何かに悩んでいる方、日々のストレスで心が荒んでいる方には特に高杉さん家のおべんとうはおすすめです。

あなたの心のスキマを埋めてくれる作品だと思います!お弁当箱とおかずみたいに!もちろん、どなたが読んでも読みごたえがあり、とても面白い作品なので是非一度手に取ってみてはいかがでしょうか(*´ω`*)もふ~っ


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