『チ。-地球の運動についてー』第8巻は、ドゥラカやシュミット達は馬で逃亡を図るも、直ぐにノヴァクや騎士団らに追跡されます。
シュミットは自らノヴァク達の方へ向かい、戦いの場へ身を投じて行きます。
一方のドゥラカは、アントニ司教がいる教会へ向かい、“儲け話”があると話し、本の印刷に協力して欲しいと願い出ます…。
『チ。-地球の運動についてー』8巻には第53話~最終話までが収録されています。
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漫画『チ。-地球の運動についてー』7巻ネタバレ|ノヴァクの襲撃で…
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目次
第53話
逃亡を図ったドゥラカやシュミット達でしたが、追っ手の騎士団達のペースが早く追いつかれそうでした。
するとシュミットは“今、初めて怖い。君の成功を祈る。”と告げ、乗っていた馬を急に方向転換しノヴァク達の方へ向かいます。
シュミットはノヴァクと同行する兵士の一人にナイフを投げつけて、またもう一人に飛びつき、シュミットと兵士はそのまま落馬します。
落下と同時に二人は剣を構え、先に攻撃を仕掛けた兵士の首を、シュミットを斬り裂きました。
その直後、背後からもう一人の兵士がシュミットの腹部を刺しますが、シュミットがその兵士を返り討ちにしました。
兵士達を倒したシュミットでしたが、彼の首にノヴァクの剣が刺さります。
“地動説信者にふさわしいみじめな運命だ。”と吐き捨てるノヴァクに対し、“私が…選んだ…運命だ。”とシュミットは血を吐き絶命します。
ノヴァクもまた、シュミットからの攻撃により頭部に傷を負っており、その傷から流血したままノヴァクは倒れました…。
死を覚悟した際に思わず口にした、シュミットの本音らしき言葉が印象的であり、戦う覚悟を体で表した感じだった様に見えました。
その戦いは壮絶でしたが、最後はあっけなくやって来た様に感じられたと、シュミットの姿を見て思いました。
第54話
アントニ司教のいる教会へ向かったドゥラカは、“儲け話”があると告げます。
どうやって儲けるのかとアントニが尋ねると、それは本だとドゥラカが答え、これからは物の個人所有により本が売れる時代が来るのではと話します。
ドゥラカはアントニに協力を求め、印刷機や本の発行許可の取得を願い出ます。
その本の内容は“地球の運動について”だとドゥラカは言ったうえで、地動説が歴史上で弾圧されたり、本当に異端なのかと問いかけます。
当然異端だとアントニは言い切り、地動説はかつて自分の父親が何人も裁いてきたと言います。
その直後、アントニは“しかし、確かに他所(よそ)で弾圧の話は聞いたことがない…”と呟きます。
地動説という言葉の印象が先走りして周囲が敬遠していったのではとドゥラカは言い、地動説は必ずしも禁止されるものではなく、刺激的な娯楽題材になると話します。
アントニはドゥラカの提案を受け入れ、彼は8(アントニ):2(ドゥラカ)という利益分配条件を出します。
ドゥラカはそれに不服ながらも、計画を進めるには受け入れざるを得ませんでした。
話がまとまったところで、ドゥラカは一通手紙を出したいと告げ、アントニは自分の伝書鳩を使えと言います。
アントニがドゥラカへ伝書鳩を渡した直後に、教会の扉が開き、ノヴァクがやって来ます…。
“儲け話というと良いイメージがありませんが、ドゥラカによる提案が、常に時代の先を見ている感じであり、経済と似ているのかなと思いました。
そのまた上を行く様に、利益に妥協しないアントニの態度に、彼の強い信念が伺えます。
第55話
これまでオクジーやバデーニ等、長きにわたり地動説に関わる者を裁いてきたノヴァクでしたが、地動説迫害を行ってきたのはノヴァクのみで、その行動の記録もいずれ消えるだろうとアントニは言います。
もしこの先、地動説に類似した発想の本が出たとしても、騒がない様にとノヴァクへ告げるアントニでした。
するとノヴァクは、アントニの行動の動機は信仰よりも動機は金じゃないかと憤慨します。
またドゥラカに対しても、彼女が唆したんじゃないかと言い、聖職者を買収とは世も末だと話します。
“皆がむかいつつある場所へ、ただ一足先へ入ろうってだけ。これから来る、”金“の時代に。”とドゥラカは反論します。
金さえ稼げれば肯定される時代が良いと思うのかとノヴァクは聞き、ヨレンタの自爆を取り上げ、知性や文明が進歩した先には大きなリスクを伴うと言います。
そして神から進むべき道を与えられなくなったら人は迷い続けると告げます。
けれども、“迷いの中に倫理がある。”とドゥラカは返答します。
今後も多くの犠牲や死を招く様な時代が来るかもしれないが、その死の責任は神ではなく人が引き受けて、苦しみを味わう知性は異常な技術も乗りこなせるのではとドゥラカは言う一方、“社会から神が消えても、人の魂から神は消せない。”と結論づける様に話しました。
ドゥラカに対し、話にならないと答えるノヴァクでしたが、彼の言葉には反論する力がありませんでした。
そこへアントニがノヴァクの傍に来て、“君は君の仕事をした。お勤めご苦労。休みたまえ。”と肩を抱きますが…。
地動説をめぐって新しき時代への思いを抱いていたドゥラカに対し、聖職者として時代に取り残されて老いていくノヴァクの葛藤が強く印象的でした。
ドゥラカの言葉の様に、いかなる酷い状態になっても“神”がいて、その導きのもとでそれぞれの道を歩めるのかもしれません。
第56話
ノヴァクにより喉元を刺されたアントニが倒れ、“これで地動説を信じるような奴は危険だという印象(ウワサ)を流布できる。”とノヴァクは言います。
ノヴァクは、その場にいたドゥラカも生き延びて真相を語っても誰も信用しないうえ、殺したほうが確実だと言います。
ドゥラカは教会の入り口へ逃げ出そうとするも、ノヴァクは燃え木を投げつけ、入り口は炎上します。
唖然とするドゥラカに背後からノヴァクが刃物で刺しますが、ドゥラカは直ぐに伝書鳩の駕籠をノヴァクの頭に叩きつけ対抗します。
そして、腹部に刺さった刃物を抜き取ったドゥラカは、その刃物をノヴァクの胸部に突き刺し、そのまま炎上する扉を潜り抜けて逃げ出しました。
ドゥラカが立ち去った後、血を流して倒れ込むノヴァクの前に現れたのは…。
ノヴァクは聖職者として一線を越えてはならない行為をしてしまったかの様に見えましたが、ある意味で聖職者としてのプライドもあったのかなと思いました。
ノヴァクの行動からは、老いていった自らの肉体を目の当たりにするなか、変わっていく目の前の現実を受け入れられなかった様にも見えました。
第57話
倒れ込むノヴァクの目の前に現れたのがラファウの幻影であり、“…神様、これは貴方がお見せくださってるお告げか何かですか?”と思わず口にします。
違うとラファウは否定し、恐らく死にかけている事により朦朧とするなかで見える“幻”だとノヴァクへ言います。
そう言いつつ、ラファウは久しぶりだとノヴァクへ話し、歩んで来た半生を伺います。
ノヴァクは、散々な運命を歩み、周囲の者も地動説の石箱により人生を狂わされたと話します。
また一方で、地動説が異端思想じゃない事を聞き、本当に滑稽だったと告げます。
そしてノヴァクは、手に持っていたペンダントをラファウに返そうとします。
しかし、ラファウは幻だから受け取れないと拒否したうえ、そのペンダントはもう自分だけのものではないとも話しました。
こんな事になるなんて参ったと落ち込むノヴァクに対し、お互いやって来た事だからしょうがないとラファウは宥める様に言います。
“お互いじゃない。君と私は大きく違うんだ。同じ立場じゃない。私は、この物語の悪役だったんだ。”と、ノヴァクは答えたのでした。
するとラファウは、この世の中には正直者や勇敢な人等、様々な人がいて争いは絶えないが、自分達は気付いたらこの時代にいたのだと楽観的な見方を話し出します。
“今、たまたまここに生きた全員は、たとえ殺し合う程憎んでも、同じ時代を作った仲間な気がする。”と告げるラファウは言います。
ノヴァクは、ラファウの死を見た時に気の毒に思ったが、敢えてその“痛み”を忘れたフリをして生きて来た“悪役”だったと口にします。
炎により教会が崩れるなか、ノヴァクは最後に聞きたい事があると告げます。
それは亡くなったヨレンタの事であり、彼女は天国へ行けたのかとノヴァクが尋ねたのに対し、ラファウが出した答えは…。
ノヴァクの最後となる時が描かれた回であり、もし彼と同じ立場だったら人生のどの様な場面を考えるかまだ想像できないなと思いました。
また、ノヴァクは目の前の惨劇を避けて来た“悪役”と告げた事から、とても繊細な心を持っていたと感じられました。
第58話
教会が炎上し崩れるなか、ドゥラカはノヴァクに刺された腹部を抑えながら、山の方へ逃げます。
伝書鳩を飛ばした後、ドゥラカは腹部から流れる大量の血を見ながら、“コレ…死ぬな…”と察したのでした。
しかし、ドゥラカは“私の人生は、一体、なんの為に…”と、ここで死んだら金や未来も全てムダになるという未練を抱いていました。
その時、目の前の山から朝日が昇り、眩しい光が刺し込みます。
光を感じ取った瞬間、ドゥラカの目から溢れる涙が零れ落ちました…。
ドゥラカは、最後まで生きる目的を見出したかったのかもしれません。
傷を負い死への絶望感を持ちつつ、朝日の光を浴びた時は、生きる喜びを最後に見いだせたのではないでしょうか。
第59話
時は1468年、ポーランド王国都市部で開店していた一軒のパン屋が大盛況でした。
そこで働く青年アルベルトは、店を切り盛りする親方に話があると言われ、奥の部屋に呼ばれます。
アルベルトは椅子に座ると、親方からいきなり“大学へ行けるぞ!”と言われます。
店としては、監視官の買い入れ料に応じて適切な値段や目方(重量)に応じたパンを出さなければならないのに対し、情報に適した分量でパン作りに専念できるアルベルトは賢いと親方は言います。
店の功労者であるアルベルトへ、感謝の印として大学の学費は全て出すと告げたのに対し、アルベルトはそれを拒否し、学問なんて無意味で害悪だと答えます。
“好奇心は人を飲む。研究なんていずれ自己目的化して暴走する。”とアルベルトは言い、故郷(むかし)出会った何もかも忘れたいと意思を伝えその場を去ろうとします。
すると、何故部屋にあるアストロラーベは捨てないんだと親方が尋ねます。
自分を隠さずに、神様が与えた使命は関係なく進めとアルベルトへ言いました。
アルベルトは一人外へ出ると、夜空に向けて右の人差し指をかざし、星の天体図の様な物を描きます。
その際、アルベルトの脳裏には亡くなった父親の姿がありました…。
物語終盤近くになり、新たな時代でのキャラクターの活躍が見られますが、キチンと前世との繋がりがあるのか、物語の厚みが感じられます。
星や地動説を見る者には様々な人間模様があり、戦いや葛藤が大きく広がっていく事が伺えます。
第60話
アルベルトは親方からパンの配達を頼まれ、配達先の教会へ向かいます。
教会の中には誰もいない様子でしたが、アルベルトは椅子が置かれた一つの個室に目が留まります。
部屋に入ると、網が貼られた小窓から“ようこそ、告解室へ。”という声が聞こえてきます。
声の主は教会の司祭であり、ここへ踏み入れたアルベルトを歓迎すると告げます。
神に取り次いで赦しと和解を与えるのが目的だと司祭は話し、罪を告白する様にアルベルトへ促します。
自分はパンを届けに来ただけなうえ、顔が見えない状態でグイグイ問いかけてくる司祭は信用できないとアルベルトは言います。
それでも司祭が何か一つぐらいは悩みがあるのではと尋ねたところ、大学へ行けと言われた事だとアルベルトが答えます。
アルベルトは“端的に言って知りたいって欲望はクソだ。”と大学には行きたくない意思を伝え、忘れたい事だと言いつつパンを置いて帰ろうとします。
忘れたいというのは、まだ忘れられていないという事ではと司祭は聞きます。
司祭は自分も悩みを告白するから、打ち明けてみてはとアルベルトに尋ねます。
するとアルベルトは、自身の出生地や家族構成、そして複雑な家族構成を告白し始めます…。
自分の胸のうちや現状を打ち明けるのは中々難しい事が、アルベルトの様子から感じられ、そこから一方前進する事はなお難しい事が分かる様な気がします。
それでも、アルベルトが司祭の熱意に押され打ち明け始めたのは、新しい前進をしたかった様にも思えました。
第61話
少年時代のアルベルトの家庭教師についたのがラファウでした。
ラファウは、アルベルトの部屋にあったアストロラーベに目を留め、星を見ているのかと尋ね、アルベルトは毎日見て記録を付けていると答えます。
またアルベルトもラファウへ、星が好きなのかと聞くと、“愛してる。”とだけ答えます。
ラファウは捨て子で学者に拾われて育ち、裕福な生活を送れたもの寂しい思いを抱いていました。
そんななかでいつも眺めている夜空が心の支えとなっており、自分達の住む“外”が存在する事に気付き自分は一人じゃないと思ったとラファウは言います。
自分達は同じ空にあり一つの“何か”により繋がっていると告げるラファウに対し、アルベルトはそこまで大きな目標はなく、自分が付けている記録には何の目的も無く無意味だと話します。
その意味を知りたいと話すアルベルトに対し、ラファウは空の射手座を見る様に促し、人差し指で描いて行きます…。
アルベルトは夜空を見て天体観測をしつつ、早くも生きる意味を見出すという少年時代からとても感慨深い事をしていたのが伝わってきます。
そのアルベルトへ、更なる上を行く様な説を解くラファウが現れたわけですが、これが怒涛の展開を感じさせるのが目を離せないと思いました。
最終話
アルベルトはラファウが開いた集会に参加し、その事を父親にいち早く知らせようと意気揚々と帰って行きます。
帰宅したアルベルトが目にしたのは、彼の父親を刺殺したラファウの姿でした。
ラファウは悪びれる様子も無く、この状況は飲み込めるはずだと意味不明な事を告げます。
続けてラファウは、アルベルトの父親が宇宙の根本を変えてしまう様な説に関する資料を持っていた事を話します。
ラファウは、その説の情報を共有しようとアルベルトの父親へ持ち掛けるも断られてしまい、資料を燃やすとまで言われてしまいます。
ラファウは、弾圧の危険や子供の心配、更には“知”や“学び”という保身に走っていたと考えられるアルベルトの父親をやむなく落ち着かせる意味で殺傷したとの事です。
ラファウは一連の経緯をアルベルトに説明した後、異変に気付いた村の人々に捕まりました。
少年時代のアルベルトの回想はここで終わり、現在のアルベルトが司祭に話す場面に戻り、アルベルト“呆気なさすぎる。”と冷め切った口調で話します。
アルベルトの父親は生前に“疑え。”と言っていたものの、その結果資料を出さずに殺されました。
一方のラファウは“信じろ。”と言い、自らの信念で殺人も厭わなくなりました。
彼等、“知”に関わった者の末路を見たアルベルトは、“学問だの、真理だのは人間には荷が重い。だから大学なんて…全くバカらしい。”と話します。
そう話すアルベルトに対し、司祭は“どちらか選択する必要がありますか?”という、思わぬ答えを口にします…。
最後の最後で、信じていたラファウにより闇へと突き落とされたかの様なアルベルトの心理状態がなんとも言えず、救われない一方で物語を盛り上げてしまっている様に思えました。
それでも、何も信じられなくなったラファウに、一筋の光の様な物が見えた際は少し安心した感じに見えました。
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