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漫画『デストロイ アンド レボリューション』8巻ネタバレ|マコトのちからを・・・

第8巻は、ユウキはスペースシャトルから中継し、彼自身の行動や価値観を変える事はないと告げます。それに対し、世界各国で彼に賛同する若者達は増えて行く一方でした。

そんななかで警視庁の中村は、ユウキの報道を自宅のテレビで観ていながら、マコトへ力を貸して欲しいと思いを送っていました。すると、その彼女の“思い”が向かった先は…。

漫画『デストロイ アンド レボリューショ』第8巻には第57話~第66話までが収録されています。

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第57話 人の世界

ワシントンD.C.の広場前通りには、3万人を越える程の沢山の人が集まっており、彼等は皆“問う者”の支持者だそうです。

何故アメリカを“敵”と言う“問う者”を指示するのかと質問するリポーターに対し、インタビューに答えた若者は、アメリカ及び全世界の軍事政権を“敵”とみなしたユウキは自分達の考えと同じだと告げます。

アメリカのみならず、ヨーロッパやアジア圏でも“問う者”のリーダーであるユウキを神として信じる若者達による行動が多発していました。

 

アメリカのニュースとの中継で交信していたユウキは、世界では人口が増えるなか数え切れない者が餓死していつつ、“国家はもはや、命よりも多くの命より利益を優先し、その価値観を全く変える気はない”と話します。

そして、その“価値観”を変える時が来たとユウキは言い、“地球や生命に対して何の責任も負わない国家、それらは私の敵となる、目をそらしつづけていたら未来はないと、我々(人間)は今までこの地球に甘え過ぎていた”と告げます。

 

ユウキが語っている様子を警視庁のテレビで見ていた中村や同僚の警官達は、ユウキの言葉が正しく見えてきた様でした。

すると、中村達の様子を見ていた岩木が笑い始め、ユウキを“まるで本を読み始めたばかりの中坊”だと愚弄します。

 

そして、人間はロボットではない、様々な人種や宗教、考えのもとで社会や世界が成り立っていると話します。

いきなり出て来て“正しい世界を作る”なんて甚だしいと告げる岩木の言葉に、同僚達も賛同し迷わされずに進もうと言います。

 

中村も、“ここは私達の作った私達の社会なんだ、惑わされてはいけない”と思ったのでした。

その夜、帰宅した中村は、就寝前にテレビをつけると、また“問う者”に関する報道番組が放送していました。

 

テレビに映っているユウキを見て中村は、彼の純粋で熱意ある人間性に多くの者が惹かれている、彼がテロリストでなければ素晴らしい人物になれたのでは、だからマコトも信じてついてきたと考えます。

そして、“この世界は彼の世界(モノ)じゃない、人の世界なんだ、お願い、マコト君、彼を止めて…力を…貸して”と思いはマコトへと向かっていましたが…。

 

“リーダー格”となる様な者は、やはり人を惹きつけるものがあるのかもしれません。ユウキの行動や言動に魅了し始めていた中村も、まさか本人が現れ彼と関わる事になるだなんて、“急転直下”はこの事を言うのかなと思いました。

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第58話 地球の王

マコトの事を意識していた中村が無意識のうちに“ワンネス”へと繋がっており、それはユウキのもとへと届いていました。そして彼女の目の前にユウキが現れます。

ユウキは、中村が以前遭遇した警察の人間だと分かったと同時に、彼女が発した“ワンネス”にはマコトが関わっていると捉えます。

マコトは何もしていないと中村は告げるも、ユウキはそれを否定し中村やマコトらが独自で“ワンネス”に触れる事はできないと話します。そしてユウキは“僕と一つになるんだ、ワンネスで!”と言い、手を差し伸べます。

 

ユウキに身を委ねたら、警察である自分の情報が全て漏れてしまうのではという戸惑いも中村は抱いていました。

しかし、現段階で“問う者”を知るにはこの方法しかないと中村は思いました。

更に中村はいつの間にか、ユウキの圧倒的な存在感に惹かれており、“まるで宗教画から出て来た神のそれだ、もし彼が神…この地球(ほし)の王なら、それに逆らえるはずがない”と考えていました。

 

ユウキの“ワンネス”を発し、彼の力が中村へと感じ始め、次第に“ああ…彼(ユウキ)は神なのかも…!”と思い始めたのでした。

その時、ユウキと中村の前に、雷の様に鳴り響く別の“ワンネス”と共にマコトが現れます…。

 

進路等でおいて迷いに出た際に、ユウキの様な存在に出くわすと、心が更に揺らぎそうですね。まして、ユウキはビジュアル的にも惹き付けるものがあるので、彼により自分を見失いそうで怖いものがありますね。

 

第59話 消失

ユウキの前に現れたマコトは、もう十分だろと言い、彼のテロ行為を止める様に訴えます。

しかしユウキは全く表情を変えずに、世界は変わっていない、これからが変える時だと告げます。

そして、マコトには関係ないと、突き放す様に言い放ちます。それでもマコトは関係ない事はない、自分も“ワンネス”に繋がっている、ユウキが“ワンネス”を使い人を殺害した思念をまともに受けたと話します。

これに対しユウキは、自分がやっているのは人を殺す事ではないと言い、軍事基地の事を口にし始めます。

 

基地にも人はいると訴えるマコトに対し、せいぜい100人規模の犠牲者だ、最大限配慮したとユウキは話します。

またユウキは、自分達が破壊する兵器は、数え切れない程の人間を殺した事を話します。

 

戦争をする兵器などいらないと告げ、“いずれ全て無くしてやる”とユウキは話します。

ユウキは“戦争をしたい者、戦争を止めたい者、どちらが正しい?君らはどちらの味方をするんだ?”と、マコトと中村に答えを求めます。

もし、自分に従えないなら、“二度と邪魔をするな”とユウキは言います。その時、彼等のもとへ、トレンパーやユウキに従事する若者数人が現れます…。

 

ユウキ、そしてマコトがとうとう対立を深めて行きそうな感じでしたが、互いの“ワンネス”の力が“本音”となっている様にも感じられました。実際、マコトが最後に発した力がその様に見受けられ、彼等の戦いが更に拍車を掛けて行きそうな感じがしますね。

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第60話 殺害計画

マコトの驚異的な“ワンネス”を見たユウキは、自分が極端な行動に走った事を陳謝します。

一方で、“世界を変える”事に変わりはなく、“邪魔はしないでくれ”と話します。そして、トレンパーや若者達と共にその場から消え去ります。マコトは“僕の友達は、消えてしまった”と、涙します。

 

ユウキについて来た若者の一人が、強い“ワンネス”の力を持つマコトの夢を見てうなされていました。同居する他の若者達もマコトに対し、まるで“ワンネスのブラックホール”だったと告げます。

若者の一人は、遭遇したマコトは“人間”ではなく、殆ど亜空間に存在している様な“化物”だ、放っておく事はできないと話します。そして、“奴(マコト)はあまりに大きすぎる、消すべきだ”と言う彼の言葉に賛成だと告げる者が名乗り出ます。

その男は派手目な風貌をしており、“神は2人もいらねえよ、その話乗ったぜ”と口にします…。

 

マコトの大きく“力”も恐ろしいものですが、そんな彼に対抗しようとする“問う者”ら若者が抱く発想も怖いと思いました。現代の人の考えというものは、時に“狂気”にもなりうるのかなと感じられ恐ろしくました。

 

第61話 刺殺

ユウキが“世界を変える”事を語る映像が街の液晶パネルに映しだされるなか、マコトは雑踏のなかを歩いていました。その彼を見張っていたのが“問う者”のメンバーであり、“危険人物”をみなしたマコトの殺害を企てます。

いち早く乗り気であったショウが実行する事となり、眼鏡や鬘等で変装してマコトに近づきます。

そして実行したら駅のトイレに駆け込み、“ワンネス”の力でその場から跳び去る事となりました。

 

この作戦内容について他のメンバーであるタカシから話された男は、殺害となるとさすがにためらった表情を見せるも、直ぐに作戦実行への態勢に移ります。

“やってやるぜ…ユウキさんの…いや、世界を変える為に、オマエには消えてもらう‼”と思いつつショウは、駅構内の書店で会計を済ませるマコトに接近します。

 

そしておもむろにナイフを取り出し、二度にわたりマコトの胸部と背中を刺します。マコトはその場で倒れ込み、周囲から悲鳴が響き渡ります。

一人が犯人である自分を指差した事を機に、ショウは逃亡し始めます。また、近くにいたメンバーの一人から、“甲府のアジト”だと移動先を言われます。

トイレに駆け込んだショウは鍵を閉め、急いで“ワンネス”の力を念じてその場から去ろうとします。ところが、いくら念じても“ワンネス”の力は起こりませんでした…。

 

今回のショウの行動からもみてとれますが、“問う者”は次々と泥沼にはまって行きそうな感じがします。けれども、マコトがその彼等の凶行をどうにか止めようとしている様にも見えるとも思えますね。

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第62話 マコトの力

“問う者”メンバーのショウに突然刺されたマコトでしたが、彼は“ワンネス”の力によりその場から消え去り、大きな痕跡も残ります。

マコトが“消失”した事に周囲は驚きます。一方で、マコトを刺したショウを追った者達が警備員を呼びます。その頃、トイレに逃げていたショウは“ワンネス”の力を出せずに焦っていました。

 

別の場所にいた数人のメンバーも、彼の異変に気づいていました。するとメンバーの女性ユミが、彼が動揺して集中できないのではと話します。そこで、タカシが自らの“ワンネス”を使い、ショウのもとへ行くと告げます。

そして、トイレの中にいる男のもとへ向かい、警備員や警察が駆けつけてきたと同時に“ワンネス”の力を使い二人で消え去ります。“ワンネス”の世界へ入り込んだ二人は、急いで自分達のアジトへ向かおうとします。

その時、“ナゼ…ダ、ナ…ゼ、殺…死にたくな…死にたく…な、何故…殺…死ね…な…”といううめき声と恐ろしい形相が現れます。二人は怯えて“ワンネス”の世界から飛び出しますが…。

 

折角、人生を掛けて“問う者”に入ったヨシダは何とも呆気ない最後を迎えて、運がないとしか言い様がないですね。一方で、マコトを襲撃したショウは、かなり手強い(?)なと思いました。

 

第63話 ワンネスの闘い

“ワンネス”の力により“巨大化”したマコトが現れ、その力により部屋にいた“問う者”メンバーのヨシダが消えてしまいます。更にマコトにより、ユミ達ら数人がいた部屋が“ワンネス”の力に呑み込まれていました。

ユミが悲鳴を上げつつ、ユウキに助けを求めます。宇宙ステーションにいたユウキは、彼等からの“ワンネス”を感じ取っていたものの、“今、ワンネスに触れないほうがいい、嫌な感じがする”とユウキは言います。

 

ユウキが表れないなか、“ワンネス”の世界化とした部屋の中でマコトへ対抗する“問う者”メンバーでした。

しかしマコトの力には及ばず、雷の様な光と共にタカシも消されてしまいます。

 

残された(マコトを襲撃した)ショウはユミに対し、どこでもいいから“ワンネス”の世界から逃げる様に言います。

二人がそうやり取りをしているなかでも、“ボ…クは、死ネ、ない、マコト…ボ…ク、死、し、オマ…エ、死…”とマコトの“怨念”は迫って来て、もはや成す術がありませんでした…。

 

どうやら、マコトはそこまで“鬼”ではないという事が分かり、何だか安心もした様な感じもします。一方で、“問う者”ら若者達が助けを求めたのに、それを突き放したユウキは正に“鬼”に見えましたね。

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第64話 リング

マコトは、自分を襲撃したショウから“死にたくない”という意思を感じ取ります。そして、

二度と自分の前に現れるなと警告し、彼を生かす事にしました。

マコトにより生き延びたショウは、“ワンネス”の世界から出て、トレンパーのもとへ向かいます。ショウの右腕は“ワンネス”の力により、消失していました。

 

苦しみながら、ショウは“助けてくれなかった!!ユウキさんは、オレ達を…見殺しにした…!!”と告げます。

一先ず、椅子に座り落ち着きを取り戻すと、ショウは自分の右腕がなくなった実感がないと話します。またショウは、自分達が助けを求めて、ユウキはその“助け”に気付いていたはずだと話します。

 

“オレ達は…見捨てられた‼見殺しにされたんだ…‼”と口にするショウに対し、“当然だ”とトレンパーは答えます。

ショウ達の行為は“暴走”を行った大槻と同じであり、また自分達“問う者”は何なのかとトレンパーは尋ねます。

その問いかけに答えられないショウに対し、“我々は使徒、神の手足だ!”とトレンパーが告げ、自分達はユウキの意思なしで行動できないと話します。トレンパーの言葉に、返す言葉が無いショウでした。

 

その頃、駅で襲撃されて倒れたマコトが消えて、巨大な痕跡が残った事についてテレビのニュース報じられました。

駅構内でマコトがショウに刺されて倒れ込むという、事件当時の監視カメラの様子がニュース内で報じられており、そのニュースを自宅でナオコが観ていました。

そして、ナオコは自分の携帯電話で連絡先へ電話をかけます…。

 

“問う者”は常に“非情”である事を、左手がなくなったショウからみてとれる気がします。それでも、ナオコ等の人間模様を見ていると、まだ現代社会においても暖かみのある心が伝わってきます。

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第65話 心臓の音

ナオコの家の外にマコトがいて、彼女はマコトを自宅へ入れる事を承諾し、“ワンネス”の力で中に入ります。

マコトがやって来た瞬間、ナオコは彼に寄り沿い、キズは大丈夫なのか等と聞きます。マコトは、刺された時はもう駄目だと思った、怖かったと告げます。

怖いのは当たり前だと言うナオコに対し、それは違うとマコトが答え、“僕を殺したいと思ってる人がいる事が…どうしようもなく…恐い!!”と話します。更にマコトは、ショウに刺されても平気で、“変わっていく”自分が怖いと告げます。

 

するとナオコはマコトの胸を強く抱き締め、“心臓の音”が聞こえる、マコトは“生きてる”と語りかけます。

マコトも“生きてる…生きてる、まだ僕は人間だ”と思い、ナオコを抱き締めキスをかわし、“ありがとう”と告げました。

 

これから先どうなるのかと不安そうに言うナオコに対し、マコトは分からないと答えます。

ユウキ達が戦争を無くす為に各国の基地を攻撃しているが、世界中では小規模の紛争は増えている、世界中が失いかけており“嫌な予感がする”とマコトは言います。

 

マコトは自分一人でユウキを止める事は無理と判断し、警視庁の中村に会ってみる事にするとナオコへ話します。

この判断は、ユウキが自分を殺そうとしているなら、ナオコの命も狙っているのではと考えたうえでの事でした。

マコトは“彼女だけは守る、必ず”と思い、警視庁へ向かったのでした…。

 

マコトとナオコ、この二人の熱い思いが伝わった回であり、この先も益々深まりそうですね。ナオコにより、マコトはもしかしたら“問う者”への“暗闇”への道を断ち切って行くのかもしれませんね…?

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第66話 爆破作戦(ビジョン)

ユウキ達のいる国際宇宙ステーションのもとへ、スペースシャトルがやって来ます。中へ入って来た組員は、宇宙ステーションを爆破すると告げます。

宇宙ステーションのクルーが驚くなか、“このステーションを爆破し問う者のリーダー、ユウキを抹殺する!クルーは全員シャトルに移れ!これは各国首脳の決定だ”と組員は冷たい表情で話します。

 

それは断固拒否すると話すクルーの左腕に、組員の一人が鎮静剤を打ちます。女性クルーはその場で気を失い、結局クルー達はスペースシャトル組員の指示に従う事となりました。

ただ、本当にこれでケリがつくのかとクルーの一人が話したのに対し、3秒でこの宇宙ステーションはぶっ飛ぶと組員は言います。

そして、“奴らは飛ぶ間もなく死ぬだろう、これでエスパー騒動もケリ(偽物)だ”と話します。

 

その頃、宇宙ステーションの中にいたユウキのもとへ、“ワンネス”の力でマコトが現れます。

マコトは、ユウキの仲間(ショウ達)が自分を殺しに来た事を話します。それに対しユウキは、マコトに殺されたのは大切な“仲間”だと告げ、自分達には戦う理由があると、話します。

そして、“マコト…僕と闘うのか?”と問いかけます。

その様なユウキとマコトのやり取りがしているな、宇宙ステーションからは組員達が乗ったスペースシャトルが離脱していきました。そして5秒後、ユウキ達がいる宇宙ステーションは爆破しました…。

 

宇宙は一見すると、広大でとても夢がある様に思えますが、そこにおいても様々な“人間模様”がある事が伺えます。そしてその宇宙においても、これからのユウキとマコトの姿に、目が話せないのではないではないでしょうか。

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