深夜ドラマで話題になっている「わにとかげぎす」原作は古谷実のマンガで2006年から2007年まで「週刊ヤングマガジン」に連載されていた。「わにとかげぎす」の作者の古谷実は代表作でデビュー作でもあるギャグ漫画「行け!稲中卓球部」の累計発行部数は2500万部超えでアニメ化もされたほどの大ヒットだった。
今回は、話題の深夜ドラマ「わにとかげぎす」の原作マンガが古谷実の作品と知り、先ずは1巻を読んでみることにした!
目次
『わにとかげぎす』1巻 パンツ1丁で星に願いを!
32才の主人公・富岡ゆうじ(有田鉄平)は深夜のショッピングセンターで警備員として働いていた。
ある日、いつものように仕事中にパンツ1丁で筋トレを行っていたゆうじは急に得体の知れない不安に襲われる。
幼少期からずっと取り憑かれたかのように寝て過ごす日々を送ってしまったことで、今まで友達ましてや恋人もいない人生に激しく後悔の念に苛まれるゆうじは、勤務しているショッピングセンターの屋上でパンツ姿のまま流れ星に「友達を下さい」と祈る。
その後ホームセンターの見回り中、入口のドアに一枚の手紙が挟まっているのを見つけ開いてみると…。
「警備員へ お前は1年以内に頭がおかしくなって死ぬ」と言う脅迫めいた手紙だった。
恐怖を感じながらも、いたずらだと自分に言いきかすゆうじ。
『わにとかげぎす』1巻 脅迫状の差出人は?
後日、夜中にホームセンターの屋上から見えるアパートの1室に、こちらをじっとみている人影を見つけ「手紙の犯人ではないかと」気になりながらも勇気がなく何もできずに自宅に戻る。
すると、家のポストにも先日と同じ内容の手紙が届いていた。
ゆうじは、深夜にアパートの部屋から見ていた何者かが犯人ではないかと玄関前で考えていると、隣に住んでいる美人だがすこし変わった雰囲気の女性・羽田梓(本田翼)に会った。
梓は美人な女性だが、ゆうじは手紙の犯人のことで頭がいっぱいでそのまま部屋へと戻っていった。
その後、ゆうじは意を決して人影を見つけたアパートの一室を訪れてみる。
しかし、インターホンを押すものの応答がない。
すると隣人が出てきて、その部屋は以前自殺が有り今は誰も住んでいないと聞かされる。
自分が見たのは幽霊だったのか…と恐怖におびえていると、その部屋から汚いオヤジが顔を出した。
『わにとかげぎす』1巻 汚いオヤジ
そのオヤジはホームレスで勝手に部屋に住み着いていた。
夜中にゆうじを見ていた窓際の人影はこのオヤジだった。
ゆうじはオヤジに手紙のことを聞くが、オヤジは知らないみたいだった。
しかし、「手紙を置いた犯人を見たと言いゆうじの家に2~3日泊めてくれたら教えてやってもいい」と言う。
ゆうじはしぶしぶオヤジを泊めることにした。
その後、ゆうじのアパートへ連れていくうえでオヤジのあまりの汚さに困ったゆうじは、オヤジへ服を買い銭湯に入れてやり散髪代までだし、挙句の果てにオヤジに頼まれ焼肉までご馳走した。
夜、ゆうじが仕事へ行っているとき、オヤジが以前もめた借金取りに見つかってしまう。
仕事からゆうじが帰宅すると、借金取りの男たちと一緒に殴られてボロボロになったオヤジがゆうじを待っていた。
借金取りの男たちはオヤジには200万円の借金があり、ゆうじがオヤジの借金を払わなければオヤジの命は無いと言われる。
ゆうじは考えた挙句、貯めていた200万円を男たちへ渡した。
その後、自由の身になったオヤジから「本当は手紙の犯人は見ていない」と告げられた。
又、「一生ゆうじに尽くす」と涙ながらに言うオヤジだったが、ゆうじはもう眠いからと追い払い、おやじは荷物をまとめて去っていった。
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『わにとかげぎす』1巻 美女の隣人
ようやく落ち着き家に入ろうとした時、薄い壁越しに事の一部始終を聞いていた隣の部屋の梓が出てきてゆうじに「払ったんですかお金、大丈夫ですか」と聞いてくる。
ゆうじは疲労のせいでその場に座り込み、「友達を望んだことが高望みだったのか」とぶつぶつと言い始める。
「語り合う友達がほしかっただけなのに…」と言うゆうじに梓は「女性でもありですか」と問いかけるが、ゆうじはそのまま寝てしまっていた。
梓はゆうじをベッドまで運び、寝顔をのぞき悶絶していた。
“梓は最初からゆうじに恋をしていたのだ“
そして、ゆうじの寝ている顔にキスをしようとしたが、そこにホームレスのオヤジが戻ってくる。梓は、これ以上迷惑をかけないでと帰そうとする。
しかし、オヤジはせめてもの恩返しに自分の体をゆうじに捧げようと戻ってきたのだという。
オヤジはゆうじの家に女っ気が全くないことから同性愛者だと勘違いし、梓は信じてしまいショックを受けるのだった。
『わにとかげぎす』1巻 メガネと坊主頭と脅迫状
その後、目覚まし時計が鳴り、ゆうじは目を覚ました。梓とオヤジがいたことは知らずに、仕事へとでかけていく。
ゆうじは、ショッピングセンターに届いた手紙の犯人をつきとめるべく、ダンボール箱に隠れ犯人が現れるのを待っていた。
するとそこに一人の坊主頭にメガネの小柄な男が手紙を扉に挟み込みに現れた。
ゆうじは段ボール箱から飛び出し男を捕まえ、手紙の件で問いただした。
男はずっと前からあのスーパーの警備員になると決めていたという。一人きりになれて最高に楽な仕事で、さらに警備会社からの派遣ではないため異動もない。
ゆうじが辞めるまで気長に待とうとしていたが、好きな女性ができ、その女性が一人暮らしをしているマンションの部屋があの屋上から見えるのだという。
そうこうしているうちに、男はゆうじのスキを突いてその場から逃げ出し姿を消した。
その後、数日間何も起こらなかった。
『わにとかげぎす』1巻 新入り
ゆうじの務めるスーパーでは、1週間ゆうじが出勤した後、社員たちが2日間交代してくれる。
社長がコスト削減のために考えた勤務形態だが、夜警をやった社員から警備員を増やせとクーデターが起きた。
結果、新らしい警備員が入ることとなった。
ある夜、新人として入ってきた男が2人現れた。一人目は、大柄だが脳みそが少なそうな花林雄大(賀来賢人)。
そしてもう一人は…坊主頭にメガネの若い小柄な男性・雨川勇(吉村界人)。
なんと…ゆうじに手紙を送りつけ逃走したあの男だった。ゆうじは怒りつつも、謝る雨川を許した。
するとさっそく雨林は、興奮気味に意中の女性・吉岡華(コムアイ)が初めて男と一緒にマンションに入っていくのを見たためすぐに屋上にいって部屋を覗きたいという。
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『わにとかげぎす』1巻 好みは人それぞれ!
3人で屋上に行き、雨林が好意を寄せている華の部屋を覗く。
すると明らかに裏社会の人間と思われるガラの悪い男がベランダに出てきた。
さらに、雨林が片思いしている華も現れるが、歳もとっていてお世辞にもきれいとはいえないおばさんである。
ゆうじたちは驚いたが、雨川は「あのひとが好きなんだ!」と言う。
しかし男がいることを知りショックを受けその場にうずくまってしまった。
ゆうじは、雨川をその場に残し、もう一人の新人、花林と警備室に戻ろうとする。
しかし花林は夜のスーパーにウキウキし興奮している様子で、卑猥な言葉を子供のように叫んではしゃぐのだった。
初日からおかしな新人が2人も入り頭を抱えるゆうじだった。
しかし、屋上で3人でああだこうだ話していると、思っているほど悪くないかもと思い始めたのだった。
翌朝、仕事を終え帰宅したゆうじが家に入ろうとすると、梓が話しかけてくる。そしてゆうじと友達になって語り合いたいと言う。
しかし、ゆうじは美しい梓と友達になるのはうれしいが、変な趣味の持ち主かもしれないと勘ぐり友達になるか悩みだした。
『わにとかげぎす』1巻の感想
今回、「わにとかげぎす」1巻しか未だ読んでおりませんが、度が過ぎる程の卑屈さと根暗さと時折見せる信じられないほどの誠実さを持つ主人公。
個性豊かな登場人物、物語にはギャグありバイオレンスありで気が付いたら読み切っていました。
又、「わにとかげぎす」作者の古谷実さんの独特な画風は不安定な空気感を上手く出しており漫画でしか味わえない良さがありました。
これから「わにとかげぎす」の2巻~4巻(4巻で完結)を読むところです。
最後にタイトルにもなっている「わにとかげぎす」とは、深海に生息する「ワニトカゲギス目」という深海魚の種類を意味しているそうです。
まるで深海魚のような人生を送って過ごしてきた主人公が今後どう変わっていくのか楽しみです!
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ドラマも結構面白いですね。
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また、同じ古谷実さん原作の映画『ヒミズ』も今なら見れますね。
この機会に観てしまうのも良いかもしれませんね。