人間と妖怪が共存していた桃源郷。その桃源郷で急に妖怪が暴走を始め、人間を襲うようになり崩れていく世界。それは大妖怪牛魔王を蘇生させるための実験による負(マイナス)の波動が元凶だとされる。その蘇生実験を阻止するため、三蔵、悟空、悟浄、八戒の4人は西を目指して旅を続けるのが最遊記の世界。
全身に呪符を貼った六道という法師が妖怪を倒してまわり、救世主と呼ばれているとの噂を聞いた三蔵一行。それはまだ幼い三蔵が過ごした寺にいた朱泱の変わり果てた姿だった。
漫画『最遊記』参巻(3巻)には第12話~第17話までが収録されています。
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目次
第12話 悟空の暴走
六道の悟空への攻撃を、前に出て庇って受けた三蔵は瀕死となります。その倒れた姿をみた六道はショックを受け、呪符に飲み込まれそうになります。また、悟空も同じく三蔵の姿にショックを受け、妖力制御装置の金鈷が壊れ生来の姿である「斉天大聖孫悟空」となり暴走を始めます。呪符が効かず六道は悟空に一方的に攻撃を受けますが、大きな傷を負った直後に六道の数珠が光り悟空を怯ませます。
怯んだすきに六道は姿を消し、残された悟空に悟浄は攻撃を受け、八戒は気功で三蔵の傷をふさごうと奮闘します。六道は三蔵が死んだと思い、呪符の暴走がさらに進みます。
無敵だと思っていた三蔵が瀕死になるとは驚きの展開です。ましてや、悟空を庇う行動に出るとは、自分中心で生きている三蔵には本来ありえない行動です。また、瀕死の三蔵を見た悟空がショックを受けて金鈷が外れるとは、お互いを想い合っているんだなと思ってしまいますね。六道も三蔵の姿にショックを受け、呪符と朱泱の人格が闘い続けていたぎりぎりのところから、呪符に負け始めてしまいます。
いつも子供の姿の悟空がやや大人びて妖怪の姿になり、強くてかっこいい場面でもあります。暴走しなくなったなら最強なのに、いつかコントロールできるようになるのかなと思ったりもします。八戒の気功も傷を塞ぐことが出来るとは素晴らしいマルチな能力だなと思ってしまいます。
暴走した悟空をどうやって止めるのか、予想の斜め上をいくまさかの展開の話です。
第13話 三蔵の復活
天界から観世音菩薩がおりてきて、悟空の金鈷を直し、三蔵も助けてくれます。そこで八戒と悟浄は、悟空は一般的な制御装置では抑えられず、神通力を固形化した特殊な金鈷が必要であり、天界にいたことを知ります。
観世音菩薩は「こんなところで足止めくらってる様じゃ大したことないな」と言い、「善意や道徳心で手を貸したんじゃない。この旅の真の目的…牛魔王の蘇生実験を阻止する為だ」と話します。また、三蔵を助ける際に「『金蝉童子』いや…今は玄奘三蔵だったな」と呟きます。
宿に戻り、落ち込みながら「俺 三蔵に助けられてばっかだ 何にもできないのな俺 三蔵の為に」と語る悟空に、八戒は「まず応えることだと思うんです」と話し始めます。信頼してくれる人がいるなら、その人に自分を恥じたりしないように自分自身を守るよう、強くなることを諭します。そして意識の戻った三蔵は、悟浄から三蔵が昔あげた数珠が六道を繋ぎとめていることを聞かされたあと、1人で決着をつけに行きます。
最遊記の良いところは、ところどころで背中を押してくれる言葉が入っていることですね。どんな逆境でも超えていけそうな4人に、私は常に励まされている感じがします。
さて、悟空の過去まで少しずつ出てきます。また、三蔵にも別の過去があったことが示唆されていますね。意味深な観世音菩薩の言葉から、天界に何か繋がりがありそうな予感がします。そんなことより観世音菩薩の言動が、雑で愛もあり冗談も交えていて面白いです。格好も設定も予想外過ぎて楽しいです。まるで4人を常に見ているかのような口ぶりですね…それは1~2巻を読めばわかる話です。
第14話 三蔵と六道の因縁の決着
三蔵は経を唱えて数珠に共鳴させて六道を呼び出します。これは2巻に描かれていることですが、昔、三蔵が寺を去ったことを知らない妖怪達が寺に押し寄せ、朱泱は寺を守るために呪符を使い、その後とりつかれてしまいました。六道は三蔵が寺を去ったことで人生を狂わされたと怒りながら闘います。
三蔵は闘いの間、自分の師匠が自分を庇って目の前で亡くなった深い心の傷から、無意識に悟空を庇っただけだと気付きます。そんなことを考えている間に、六道に追い詰められとどめを刺される直前に「札に支配されたのはお前自身の弱さだ」と言い放ちます。その言葉に呪符は暴走し、数珠が壊れてしまいます。完全に飲み込まれる前に、六道は三蔵の銃を自分に向けさせます。
そして、朱泱と幼い三蔵の数珠のやり取りが回想される場面が描かれます。「俺 誰かに物あげたことないから 超レアだぜ」「さんきゅ」と。
友人もいない三蔵に、師匠以外で唯一親しい間柄だった朱泱でした。昔、師匠が「本当の自由は 還るべき場所のあることかもしれませんね」と話した場面の回想のあと、決着後の三蔵をジープで3人が待っていてくれました。そしてまた4人は西へ走り出します。
何となく予想はしていましたが悲しい話の回です。最後の回想場面は思わず涙が出てしまうような切ない描き方です。普段は強気な三蔵が少し弱ってしまいますが、待っていてくれた3人で復活します。素敵な友情…と普通のマンガなら思うところですが、この最遊記は友情よりもそれぞれの目的と「自分の身は自分で守れ」というような自己中心的な考えの4人で成り立っているので面白いです。
ときどき出てくる師匠の言葉と、三蔵の言葉は本当に心に刺さります。そして面白い。予想外の答えだったりします。
普通「お前のせいで人生を狂わされた」と言われたら落ち込んでしまいますが、三蔵は「それはお前の弱さだ」と返します。普通じゃ言えませんね。でも辛い過去を乗り越えた三蔵だから言える言葉がいくつも最遊記には散らばっています。ぜひ多くの人に拾い集めて欲しいほどです。
第15話マザコン男紅孩児の妹登場
牛魔王の息子である紅孩児は、正妻の座を狙う玉面公主の命で三蔵一行を討とうとしています。蘇生がすんだら自分の母の封印を解くことが条件ですが、三蔵一行との戦いの無意味さを感じています。そんな時、妹の李厘が独断で三蔵一行を討とうと出かけてしまいます。
にぎやかな町についた三蔵一行は、怪しい易者に「死相が出てますよ」と告げられ、さらに八戒に目をつけてきます。災いを予言した直後、巨大な式神が町を襲います。4人のピンチに李厘が式神を倒し、三蔵一行に勝負をしかけます。
話は少しだけ暗いですが、登場人物の言動が面白くてちょっとしたパロディ回です。紅孩児はひたすら母上のために動いているとしてマザコン男呼ばわりされ、李厘はお兄ちゃんの手助けのために勝手に行動します。悟浄はいつでも下ネタでツッコミをしてくれて、緊迫した場面でも思わず笑ってしまいます。
このパロディ回の見どころは、紅孩児の苦労ではないでしょうか。マザコンであり、玉面公主のパシリにされ、妹は勝手な行動に出てしまう。そんな、前話とうってかわったほのぼのとした話を楽しんでもらいたいです。
第16話三蔵一行vs紅孩児一行+李厘
三蔵一行が紅孩児一行と戦うことになります。悟空と紅孩児、三蔵と李厘、八戒と八百鼡、悟浄と独角兕でそれぞれ戦います。悟浄は独角兕の正体に驚きます。悟空と戦う紅孩児は徐々におされていき、悟空が強くなっていることに気が付きます。
紅孩児も負けられない理由があるために戦うが「何の為にそこまで強くなれる…⁉」と聞くと、悟空は「自分の為に決まってんだろ」と言われ、「それだけかよ」と衝撃を受けます。
戦闘中心の話ですが、一生懸命母の為に戦う紅孩児を決して悪気なくバッサリ斬ってしまう悟空の言葉も面白いです。最遊記らしい、とてもまじめに戦っているけれどもどこかしらにギャグや不真面目さが入っていて面白さがある話ですね。
私は少年漫画も好きでよく読みますが、戦闘場面でこんなに多くのふざけた場面が入るマンガはあまりないです。熱い戦いが中心ですからね。最遊記は熱い戦いはもちろんしますが、ボロボロになりながらも冷静さを保ちながら戦う大人の余裕を出してきます。そこが、常にご飯とタバコと酒が大事な野郎4人の魅力です。
話の冒頭に出てくる、三蔵が李厘を肉まんで手懐けるところもまた可愛いです。
第17話 式神を操る清一色の目的
それぞれが戦っている最中に、怪しい易者の清一色が式神を再度操ります。倒したはずの式神が動き出したことで一時休戦し、式神を全員で倒すことになります。清一色は八戒を見ながら「猪悟能」と呼ぶ、その目的はなんなのか。八戒との関係はなんなのか。式神を倒し、再戦を約束しお互いを認め合いながら一行は別れます。しかし、残された清一色からのメッセージに激しく動揺したところで終わります。
また、牛魔王蘇生実験の研究員たちは蘇生の準備を着々と進めており、蘇生には李厘が必要であることも玉面公主から明かされます。
八戒は大人しい好青年のイメージですが、何か昔に恨みを買ったことが推察されますね。そして呼ばれている名前が違うことも何か理由があるのでしょう。一時休戦して一緒に戦い、お互いの力を認め合い高め合う…まさにライバル的な存在が三蔵一行にできました。
さらに「お元気で」と別れ、なんだかんだ仲良しな感じが見受けられます。現実にいたらいいですよね。素晴らしき友って感じで憧れますね。殺し合いはしてはいけませんが。
紅孩児一行にも何か暗い闇があることがうかがえます。むしろ、何か抱えていない人なんてこの世にいるのか疑問なくらいですね。ここは妖怪ですが。
最遊記 参巻 まとめ
私がまだ小さい頃にTVでアニメでもやっていた記憶があります。とてもじゃないですけど、子供に見せたら間違いなく教育に悪いとクレームが殺到しそうな内容ばかりですが。小さいことに悩んでるくらいなら、三蔵一行が全部吹っ飛ばしてくれそうなアクションと深い言葉が混ざり合ったマンガです。
三蔵の師匠も何度か出てきますが、そのたびに深い言葉を残してくれます。三蔵の過去の話はとても悲しいものでしたが、それがあるからこそ、多少腐っていますが強い三蔵になれたのだと理解できます。
三蔵が倒れ、悟空も暴走し、ライバルも出現。慌ただしい内容の展開ですが、この波乱万丈な4人にどこか惹かれていってしまいます。次は八戒の過去が明らかになる話となりそうですね。また深い暗い話となるのでしょうか。
誰かの為ではなく自分の為に生きていく。そういうメッセージが強く出ている最遊記参巻です。現代の真面目すぎる日本人に、少しくらい我がままに自己中心的に生きていった方が楽で楽しいよと教えてくれているような気がします。まだ最遊記を読んだことのない人にはぜひオススメしたいマンガです。
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