雷句誠先生の名作王道バトルマンガ『金色のガッシュ!!』28巻では、様々な魔物に支えられ意識を取り戻したガッシュが再び「バオウ」と向き合い、その力を制御してゼオンとの決着をつけます。
ゼオンもまた、自分の中に生まれた疑問に答えを出すために、ガッシュに正面からぶつかっていくのでした。
『金色のガッシュ!!』14巻ではLEVEL.262からLEVEL.282+おまけが収録されています。
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目次
- 1 LEVEL.262 食い尽くす闇
- 2 LEVEL.263 謎の攻撃
- 3 LEVEL.264 スナイパー
- 4 LEVEL.265 チェリッシュの狙い
- 5 LEVEL.266 ティオの叫び
- 6 LEVEL.267 この盾は強い!
- 7 LEVEL268 まだ前を向ける
- 8 LEVEL.269 お前しかいない
- 9 LEVEL.270 言うことをきくのだ
- 10 LEVEL.271 悲しき力
- 11 LEVEL.272 これが答えだ
- 12 LEVEL.273 ゼオンの願い
- 13 LEVEL.274 ファウードの暴走
- 14 LEVEL.275 この涙は知っている
- 15 LEVEL.276 新しいクラス
- 16 LEVEL.277 アッハッハ
- 17 LEVEL.278 ゼオンの手紙
- 18 LEVEL.279 この時が来た
- 19 LEVEL.280 本の特権
- 20 LEVEL.281 ゴームとミール
- 21 LEVEL.282 生きる喜び
- 22 金色のガッシュ!!14巻 まとめ
- 23 知らなきゃ損する!漫画好きのための電子書籍サービス
LEVEL.262 食い尽くす闇
「バオウ」とゼオンの術がぶつかりあう中、「バオウ」はすべての術とは異なり、敵も味方もすべて食らいつくし破壊するとゼオンへ告げるデュフォー。
その言葉を聞いたゼオンが慌ててガッシュを見ると、そこには「バオウ」に食われ黒く染まっていくガッシュがいるのだった。
「バオウ」に食われていくガッシュを見た清磨が「バオウ」を止めるためにガッシュへと声をかけると、その声に反応を見せるガッシュ。
ガッシュが清磨の声で意識を取り戻したことで「バオウ」に隙ができる。その瞬間を見逃さなかったデュフォーがゼオンに指示を出すことで「バオウ」を打ち砕くのだった。
LEVEL.263 謎の攻撃
「バオウ」を倒したゼオンだったが、倒してなおその強大な黒い力に恐怖を隠せないでいた。
ゼオンが父親から告げられた「バオウは恐ろしい力」だということを身をもって実感するゼオン。
そして、父親の言っていたことが正しかったこと、また、ガッシュが「バオウ」に食われ黒く染まったまま倒れている姿を見たことで、ガッシュを憎み続けてきた自分に疑問が生まれたゼオンは戸惑いを隠せないのだった。
倒れた清磨とガッシュを救うために行動するフォルゴレたち。それを見たゼオンが阻止しようとしたその時、チェリッシュの攻撃がゼオンの腕をはじくのだった。
LEVEL.264 スナイパー
チェリッシュは新術の「グラード・マ・コファル」で遠くからゼオンを狙撃していく。
体で弾を受けたゼオンはその弾道からチェリッシュの居場所を割り出そうとするが、特殊な鏡を作って三方向から弾丸を撃つことでチェリッシュは自分の居場所がゼオンに悟られぬように攻撃をするのだった。
デュフォーの能力でチェリッシュが3方向から狙っていることを理解したゼオンはその鏡を壊していく。
そして、チェリッシュを見つけ出し強力な術を放つ。
しかし、テッドがくれた「ガッシュたちを守るための術」はゼオンの術をも打ち破るのだった。
LEVEL.265 チェリッシュの狙い
その頃、清磨たちは「バオウ」に食われたガッシュを救うためになんとかしてファウードの回復液を飲ませようとしていた。
一方チェリッシュは、目の前に迫るゼオンを攻撃せずに、遠く離れた場所にある「魔力を通さない柱」に閉じ込められているティオたちを救うべく、解放のスイッチを狙っていた。
チェリッシュの思惑に気が付いたゼオンは、狙撃を阻止しようとチェリッシュへ攻撃の呪文を放つ。
ゼオンの雷が迫るたびに、雷への恐怖で手が震えてしまうチェリッシュだったが、突然現れたテッドや魔界で世話をしている子供たちの幻影が、震えるチェリッシュに力を貸してくれるのだった。
狙い通りティオたちを解放できたチェリッシュだったが、ゼオンの術で本に火がついたことで魔界に帰ってしまうのだった。
LEVEL.266 ティオの叫び
チェリッシュによって「魔力を通さない柱」から解放されたティオは、ファウードの回復液を恵たちに飲ませてもらうことで意識を取り戻す。
そしてガッシュやウマゴンたちをサイフォジオで回復させていくが、それでもガッシュだけ目を覚まさないのだった。
デュフォーはガッシュの回復を待たずしてゼオン最大の術を再び唱えるのだった。
ゼオンの術を見たティオはみんながまた傷つくことを恐れ泣き叫ぶ。
その時、ティオの本が光輝き「色は変わっていたが読めなかった呪文」が唱えられるようになる。
そして、習得した新術「チャージル・セシルドン」でゼオンの雷を受けるのだった。
LEVEL.267 この盾は強い!
以前ティオが習得した攻撃術「チャージル・サイフォドン」と似た性質を持つ「チャージル・セシルドン」は、「仲間が傷つくほどにその力を増す」術であったため、ティオの本来持つ守りの力が最大限発揮されることで、ゼオンの雷を防ぎきるのだった。
心の力が切れたデュフォーは、再び術を放つために心の力を貯めていく。
その間に、ファウードの力によって復活したロデュウにガッシュたちを攻撃するよう「命令」するゼオン。
しかし、ロデュウはゼオンに向けて術を放つのだった。
LEVEL268 まだ前を向ける
ロデュウの体内に潜むファウードの細胞が、ゼオンに攻撃するロデュウへ警告を出す。
「ゼオンを攻撃し続ければロデュウ自身が死ぬ」と。
ロデュウがゼオンを攻撃することで死んでしまうかもしれないことを理解したロデュウのパートナーのチータは術を唱えようとしない。
それでもなおゼオンへの攻撃をやめないロデュウは、「目の傷」が原因で虐げられてきた過去を持つチータへ、そんなものに支配されないで前を向いて強く生きろと告げる。
崩れ行くロデュウの体を見たパピプリオが、ロデュウが死んでしまうことがないように彼の本を燃やす。
そしてロデュウは最大の呪文をゼオンへ向け放つのだった。
LEVEL.269 お前しかいない
ロデュウの最後の攻撃を避けることができたにも関わらずすべて受け切ったゼオンに疑問を抱くデュフォー。
そんなデュフォーへ避けてはいかんと思ったとゼオンは告げるのだった。
いまだ目を覚まさないガッシュのために時間を稼ごうとゼオンへ立ち向かうキャンチョメとウマゴンはものの数秒でやられてしまう。
二人を倒したゼオンは、俺と戦えるのはお前しかいないと倒れているガッシュへ告げる。
何とか起き上がったガッシュは、最後の勝負だとガッシュへ告げるゼオンの言葉を受け、清磨へバオウザケルガを唱えるように頼むのだった。
LEVEL.270 言うことをきくのだ
「バオウ」を唱えることを反対する清磨へ、悪い術というだけではない気がすること、そして清磨が呼び掛けてくれればそれが光となり「バオウ」の闇を晴らせる気がするというガッシュ。
一方、ゼオンが変わったことが「わかった」デュフォーはその「過程」をゼオンへ問う。
その問いに、今までのやり方で不快なことが起きていること、そして知った真実「バオウの姿」「ガッシュの姿」「父親の言葉」、それらの事実がどんな答えをもたらすのか自分のやり方で確かめてみたくなったと答えるゼオン。
ガッシュの覚悟を受け取った清磨はバオウザケルガを唱える。
前回同様、「バオウ」に食われていくガッシュと清磨だったが、清磨がガッシュに呼び掛けることでガッシュは意識を取り戻す
そして、ガッシュが「バオウ」へと語りかけることで完全に「バオウ」を制御するのだった。
そして、二人の術「ジガディラス・ウル・ザケルガ」と「バオウザケルガ」がぶつかりあうのだった。
LEVEL.271 悲しき力
デュフォーはその特異な能力から母親に売られ、実験道具として幼少期を過ごした過去を持つ。
その時の憎悪が生み出す力は、「バオウ」を押しのけるほどに凄まじい心のエネルギーとなり、ゼオンの術をより強大なものにするのだった。
デュフォーのドス黒い力を食らう「バオウ」。その凄まじい憎しみからガッシュと清磨の体が再び黒く染まっていく。
しかし、ガッシュの仲間全員が一丸となることで、デュフォーの憎しみを凌駕する強い光となり、ゼオンの術を「バオウ」が押し返していく。
ガッシュと仲間が一丸となり放つ強い光、そしてデュフォーの強い憎しみがこもった「悲しき力」を受け涙するガッシュを見たデュフォーもまた、「何か」を感じとり涙するのであった。
LEVEL.272 これが答えだ
「バオウ」に押されていくジガディラスを見たゼオンが振り返ると、そこには涙を流すデュフォーがいた。
そして、ゼオンはデュフォーの涙からすべてを察するのだった。
「バオウ」を食らい気を失ったゼオンは、ガッシュと自分の記憶からすべての真実を知る。「バオウ」をガッシュに託す父の苦渋の決断、ガッシュの辛く暗い魔界時代の生活、そしてガッシュを憎しみ続けた自分の姿。
ガッシュの呼ぶ声で目を覚ましたゼオンは、自分が愚かであったことを告げるのだった。
LEVEL.273 ゼオンの願い
自身の本が燃え、消えゆく中、ゼオンはガッシュから奪った魔界時代の記憶をガッシュへと戻す。また、デュフォーが見せた「涙」の意味を、デュフォー自身でその答えを探しだすように告げる。
そしてコントロールキーが壊れたことで制御が利かなくなったファウードを止めるため、双子に二分された雷の力を一度ガッシュに戻したゼオンは、ガッシュに手紙を預け魔界に帰っていくのだった。
そして制御を失ったファウードが動きだす。
LEVEL.274 ファウードの暴走
コントロールキーが壊れたことで暴走しだしたファウードを止めるため、そしてファウードの体内に残った人たちを救出するために力を合わせる清磨とデュフォー。
全員をファウードの瞬間移動の機能でファウードの外へと連れ出すことができた清磨たち。
そしてガッシュはゼオンから授かった一度きりの力で「真の姿」となったバオウザケルガをファウードへ放つのだった。
LEVEL.275 この涙は知っている
ガッシュとゼオンの力で「真の姿」となった「バオウ」がファウードを倒すと、同時にアースがなおした「魔界に帰す装置」が発動し、ファウードは光に包まれ消えてゆくのだった。
ファウードが魔界へと帰った直後、力を貸してくれたデュフォーを探す清磨だったが、デュフォーはすでに立ち去っていたのだった。
ファウードを倒した日より一か月後。
世界を旅していたデュフォーはある村に訪れていた。その村で病を抱え倒れていた子供の治療をしてあげたデュフォー。そんなデュフォーへ村の男は涙を流しながら感謝を伝える。
その時はじめて、自分がガッシュと戦っているときに流した涙の意味をデュフォーは知る。そして、ガッシュ、そしてゼオンからもらっていた思いが「愛」だと気づき、涙するのだった。
LEVEL.276 新しいクラス
清磨は中学三年生へと進学し、新しいクラスへと来ていた。事前の通知で担任が今までと変わらず中田先生であることを知っていた清磨だったが、いざクラスへと入ってきた中田先生は別人のような見た目をしているのだった。
中田先生バージョン2であるT.Mリー先生は、進路を決める重要な時期に愉快な先生ではダメだと話す。
T.Mリー先生は、見た目に反して真面目に進路を決める上で大切なことを清磨たち生徒に伝えるのだった。
LEVEL.277 アッハッハ
ゼオンとの戦いで目覚めた「答えを出す者-アンサートーカー-」のすぐに問いに対する答えが浮かぶ能力を活かして清磨は図書館で調べものをしていた。
そして、万能すぎるその能力の使い道にいろいろと考えを巡らせるのであった。
しかし、その日の晩、清磨はサンビームやブラゴなど清磨を取り巻く人間や魔物たちがおかしな格好をしてひたすら愉快そうに笑っている夢をみる。
そして、翌朝目覚めると「アンサートーカー」の能力が失われていたのであった。
LEVEL.278 ゼオンの手紙
ゼオンが魔界に帰る直前にガッシュに渡した手紙の内容をガッシュへと読み聞かせる清磨。
その内容とは、ガッシュのマントがゼオンのマント同様のものであること。そして、人間界に残った魔物が残り10体となったとき、もう一つの「地獄」に直面するというものだった。
手紙を読み終えた四時間後。清磨の家へ戦いを申し込みにアシュロンという魔物がやってくるのだった。
戦うために場所を移した清磨たちはアシュロンとの戦いに臨むのだった。
LEVEL.279 この時が来た
リオウとの戦いで力が目覚めパワーアップしたガッシュだったが、その術さえも軽々と受け切るアシュロンに焦りを感じる清磨。
しかし、アシュロンは清磨たちの力や清磨たちが善の心を持っていることを確認すると、戦いを中断する。
そして、人間界に残った魔物の中に、「魔界、魔物を滅ぼそうしているヤツがいる」ことを清磨たちに告げ、アシュロンは立ち去っていくのだった。
後日、人間界に残った魔物が残り10名となったことを、清磨たちはガッシュの本からの報せで知るのだった。
LEVEL.280 本の特権
ガッシュの本からの報せには魔界の王様にだけ与えられる「特権」があることを記されていた。その「特権」は、「自分の嫌いな魔物をすべて消し去ることができる」というものであった。
王様の特権を知り動揺する清磨たちに、現在の魔界の様子を見せるという本。
そして、清磨とガッシュが見た魔界には、肉体をもたない魂だけとなった魔物たちがいるのだった。
一方、魔界からの報せをフィンランドで見ていたアースとエリー。
彼らのもとへ不気味な魔物が忍び寄るのだった。
LEVEL.281 ゴームとミール
自宅でエリーが患っている難病について話し合うアースたちのもとへ、何もないところから急に現れるゴーム。
敵を認知した瞬間にすぐさま屋外へと飛び出すアースとエリー。しかし、ゴームはワープの力でアースたちの前へと再び姿を現す。
ゴームと交戦しはじめるアースだったが、エリーの持病による発作が起きてしまう。
術を唱えることさえできないほどの苦悶を顔に浮かべるエリー。苦しむエリーを見たアースは、敵へ戦いの猶予が欲しいことを訴える。
しかし、無情にもゴームのパートナーであるミールは強力な大技を唱えるのだった。
LEVEL.282 生きる喜び
ゴームの術をうまくかわしたアースは、ゴームの目が届かない場所へ身を隠し、エリーへ発作の薬を飲ませる。
薬により発作が収まったエリーは再び戦う意志を見せるが、昔とは違い病気の治療法が見つかった今、エリーを死なすような真似は出来ないと感情を荒立てながら言うアース。
しかし、生への執着をなくし、絶望しか見えない中生きていた自分のことを救いだし生きることへの喜びを教えてくれたアースを死なせはしないというエリー。
三度アースたちの前へとワープしてくるゴームたちは、エリーたちのやりとりを見て魔界の魔物すべてを消し去ろうとしている魔物がいることを告げるのだった。
最悪の思惑を持つ魔物の存在を知ったエリーはアースへ構えるように告げ、最大の術を唱えるのだった。
金色のガッシュ!!14巻 まとめ
一度は「バオウ」の憎しみに呑み込まれ意識を失ったガッシュでしたが、仲間が助けてくれたおかげでガッシュは意識を取り戻すことができました。
チェリッシュやロデュウ、ガッシュの仲間たちを見て心境の変化が見られたゼオンはガッシュと正々堂々戦うことを選択します。
そして、ガッシュが制御した「バオウ」とゼオンの雷が真正面からぶつかりあい、とうとう戦いの決着がつくのでした。
『金色のガッシュ!!』14巻では、ガッシュとゼオンの因縁が解決し、わだかまりが溶けるところが見られます。
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