無職転生 異世界行ったら本気出す5巻ネタバレや感想など｜ルイジェルドの悪評広まる！

第5巻は、ロキシーが自分の弟子であるルディが住んでいたフィットア領に帰って来たが、町や人々の姿はなく途方に暮れます。しかし“魔力災害”の臨時の建物に案内されたロキシーはそこで思わぬ出会いが待っています。

一方、魔大陸へ飛ばされたルディ達は新しい一歩を踏み出そうとしていました…。

漫画『無職転生』5巻には第22話～第27話までが収録されています。

第22話　ロキシーの帰還

長い船旅を経て、ロキシーはフィットア領に帰って来たものの、そこはもう街や人々が活気づき、家族が暖かく迎え入れてくれる所ではなく、辺りは何もなくなっていました。

“そんな…噓だ、こんなの信じない”と目の前の惨状を受け入れずにいるロキシーに対し、船旅の同行者がフィットア領の生存者の難民キャンプがあると言われ、そこへ行く事にします。

難民キャンプの入口では、一人の男がナイフを手に自殺を図ろうと自棄になり、周りに取り押さえられていました。フィットア領の住民は一気に光や爆発に巻き込まれ、全てを失いました。

住民の一人から、この光や爆発は“魔力災害”によるものであるうえ、その災害による死亡者や行方不明者の名前が掲示板に貼り出されている、臨時の「冒険者ギルド」の建物があるから行ってみるといいと言われたロキシーは向かいます。

「臨時・冒険者ギルド」では、多くの死亡者・行方不明者の名が提示されているなか、ロキシーは必死にルディ達の名前を探したところ、彼等の名前を見つけるもその下には“以下行方不明”の文字がありました。

一瞬深い失望感に陥ったロキシーでしたが、“…いや、まだ死んでいないとわかっただけ…！”と冷静になり、周辺のリストも模索し始めます。すると目の前に、ルディの父親・パウロが書いた伝言が提示されていました…。

どんな時でも、絶望のままで終わって欲しくないものだと思いますね。ロキシーが臨時の建物で出会った出会いはある意味、希望の光が差し込んで来た様な感じなのかもしれませんね。

無職転生 異世界行ったら本気出す　５巻

原作 理不尽な孫の手 漫画 フジカワユカ キャラクター原案 シロタカ

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第23話　初仕事

ロキシーは「臨時・冒険者ギルド」で出会ったSランク戦士・エリナーゼ・ドラゴンロードと同じくSランク上級魔術師・タルハンと共に、魔大陸へ向かう事となりました。ルディの師匠であるロキシーは、必ず探し出すと胸に抱いていました。

その頃ルディはエリスやルイジェルドらと共に、（人神から受けた伝言に従い）お金を稼ぐ手段として“ペット探しの依頼”を受ける為にある場所へ向かい、地下室につながる階段を降りていきます。

そこには幾つもの檻に入れられた動物達がいて、ルイジェルドはその中のうち依頼の一匹である“ミーちゃん”を見つけます。その時足音が聞こえ、ルディ達は影に隠れます。ここで動物達を捕獲しているであろう者達が３人、部屋に入ってきます。

ルディはエリスとルイジェルドに合図すると、魔術を使い入って来た３人の足を沼の様に沈め、またそれぞれの両手も壁に縛り上げます。

ルディが聞きたい事があると尋ねようとしたところ、ガラの悪い３人の一人がルディを思い切り蹴り上げ、続けてエリスも突き飛ばします。しかしその瞬間、ルディの右腕や顔におびただしい血が飛び散ります。

ルディが見上げると、ルイジェルドがルディやエリスに暴行を加えた男の首を刎ねていました。目の前の惨劇に震えつつルディは何で殺したか聞くと、ルイジェルドは“子供をけったからだ”と答え、続けてルディは“殺しちゃダメだ!!!”と訴えます。

するとルイジェルドは、“こいつらは捕虜だろう？それにもかかわらず、自分の状況も理解できずにお前をけったのだぞ、死んで当然だろう？”と冷たい目で言いました。

ルディは思った、ロキシーが言った様に、ルイジェルドは自分達との常識が通用しないスペルド族であり、デッドエンドのルイジェルドなんだと…。

しかしルディは自身の胸の内で脅えるな、落ち着くんだと言いつつ、“「だれを」殺したかではありません、「だれが」殺したかです。ルイジェルドさんが人を殺せば、スペルド族の悪評をはらえなくなってしまいます。

あなたを信じている僕らだって、殺しをするあなたを見て、怖がりたくないんです‼殺さないでください、スペルド族のことを思うなら、だれも、お願いします‼”と、涙ながらに訴えます。そのルディの必死の呼びかけにルイジェルドは…。

ルディは心からルイジェルドを信頼していた事が伺えます。そうでなければ、（多少ルディの私情が出ているとはいえ）涙ながらに訴えまでする事はしなかったと思えます。

第24話　ミラクル

ロキシー達は市場の方へやって来ていました。ところが、共に同行するエリナーゼが知らない男性を口説いては寝泊まりする部屋に連れ込んだりする行為を行ったりと、ロキシーは手を焼いていました。

エリナーゼはそんな自身の行いに対し、“そういう「呪い」がかけられているんですの、それにこの呪い、逆手にとれば情報収集に役立ちますのよ”と言い返します。

とにかくロキシーは、旅の目的はあくまで“ルディ達の捜索”故に男遊びは控えるように言います。

この時、屋台で食べたクレープに舌鼓を打ったロキシーでしたが、このクレープを焼いていた女性は一年前に以前住んでいたフィットアの町から突然の爆発に巻き込まれ、飛ばされて来たとの事です。

女性は、この魔大陸に飛ばされて一時はどうなるか思ったが、屋台のおかみに助けられたので、自分も少しでも役に立てたらと思っているとの事です。

その言葉にエリナーゼは感動し、ロキシーも“過酷な地でもルディなら人にとりいるのがうまそうですし…がぜん希望がわいてきました!!!”という思いを抱きましたが…。

“旅は道連れ”なんていう言葉がありますが、いざ行動を共にして見ると分からない一面が次々と垣間見える事もあるもんですね。ましてエリナーゼの様に男女問題が絡むと、色々と厄介ですね…。

第25話　失敗の森

“ペット探しの依頼”で向かった地下室にて遭遇し一時は対立した（動物を捕獲していた）ピーハンターとヴェスケルと、ルディとエリスがルイジェルドを説得の末、手を組む事となります。

ルディ達は戦闘が得意とはいえＦランクである故に、「冒険者ギルド」では戦闘系の仕事の依頼を受ける事ができませんでした。

そこで、ピーハンター達に受付にてＣランクの戦闘系の仕事を受注してもらい、ルディが受けたＦランク級の仕事と“交換”し互いの仕事をこなした後、納品後に再び報酬を“交換”する事にしました。

またルディはピーハンター達に条件を申し出て、それは“依頼・仕事をこなしたら、必ずデッドエンドのルイジェルドを宣伝する”事で、彼等は了承します。

その後、ルディやエリス達は防具屋に行き、新しい鎧や防具服等を選んでいました。そんななかルディは、ピーハンター達と組んだ事により関係が気まずくなったルイジェルドの事が気がかりでした。

すると外に出ていたルイジェルドがルディ達の所へ戻って来て、エリスがどこへ行っていたか尋ねると、ピーハンター達の様子を見て来たと答えます。

更にエリスがどうだったか聞くと、ルイジェルドはピーハンター&ヴェスケルら二人とも真面目に仕事をこなしていると答え、“悪事を働いた事実は消せんが、彼らは根っからの悪党というわけではないのかもしれない…”と告げます。

それに対しルディ“暗い過去があるけど今は頑張っている…ルイジェルドさんと一緒ですね”と言い、“ルイジェルドさんの鉢金です”とルイジェルドにバンダナを渡します。

そして一同は「石化の森」に向かいますが…。

ルディとピーハンターが互いの依頼を交換し合う事で、ルディがランクを上げるところはちょっとややこしかったですが、「依頼」や「納品」という点は現代と近い部分があったと思われます。どの時代や場所でも、食べていく事は大変である事伺えます。

第26話　後悔の涙

ルディ達は「石化の森」を歩いていると偶然、依頼が被った（ダブルブッキング）という事で揉めていたBランクのブレイズとDランクのクルト・ガブリン・バチロウらがいました。

そこをルディが彼らに話しかけたところ、依頼内容が微妙に異なり、別の魔物が依頼対象かもしれないからブレイズとクルト達、それぞれ別行動を取ったらどうかとルディが提案すると、それを受け入れて別れて行きました。

しかしルイジェルドがクルトら３人の事が気になり彼等を手伝おうと言い出し、結局後をついて行く事にします。するとクルト達は、凶暴なエクスキューショナーに襲われたうえ、クルトの目の前に巨大なアーモンドアナコンダも現れました。

ルイジェルドが助けようとすると、何故かルディが止めに入ります。ルディの心の中には、クルト達がピンチになればなる程、売れる“恩”も大きくなるという思惑がありました。

そしてタイミングを見計らい彼等を助けようとした瞬間、エクスキューショナーによりクルトの仲間のガブリンが剣で真っ二つに切り裂かれます。

ルイジェルドは直ぐに、エリスと共にアナコンダを追跡する一方で、ルディにエクスキューショナーを撃退する様に指示します。

ルディは魔術を使った気功波“ストーンキャノン”で攻撃を仕掛けるも、エクスキューショナーは予想以上に素早くあっさりと避けられます。そこでルディは魔術でエクスキューショナーの足元を沈め、気功波をハンマーの様に叩きつけ、漸く撃沈させます。

また周囲を見ると、ルイジェルドとエリスが巨大なアナコンダの首を切り落とした一方で、恐怖に震えるクルトの姿や切り裂かれ血にまみれたガブリンの死体が横たわっていました。

ルディは後悔する間もなくルイジェルドに胸ぐら掴まれ、“お前のせいだ、俺たちがもっと早く出れば3人とも助けられたんだぞ…⁉”と問われます。

しかしその時、クルトが口を開き“俺たちを助けるか見捨てるかで意見が割れたってとこだろ？だとしたら、そいつの判断は正しいよ‼助けてくれたことは感謝してる…けど、俺たちは子供じゃない、冒険者だ、死ぬことだっていつでも覚悟している。

ガブリンが死んだのはリーダーの俺の責任であり、俺たちチームの問題なんだ”と目に涙を滲ませながら言い、ルディを許してあげる様に訴えます。

するとルイジェルドは、クルトを“一人前の戦士”として認めたうえで謝罪、また“クルト達が持つ誇りを守ろうとした”ルディに対しても、直ぐにクルト達を助けようとした自分が浅はかだったと謝罪しました。

しかしルディは“違う、俺の判断、責任だ”と思う一方、“結果よければ全部オッケーじゃね？”なんていう前世の考えが交差し、“本当自分が嫌になりそうだ”と思ったルディでした。

ルディ達が町へ戻って来たところへ、彼等の行動に度々いちゃもんを付けてきた男ノコパラが話しかけて来るも、ルディは急いでいると言って通り過ぎようとします。

するとノコパラは“その急いでいる理由ってのは…”と話しながらピーハンターの腕を引っ張って来ます。ルディが「冒険者ギルド」で受けた依頼をピーハンターと交換していた事がノコパラにバレており、ノコパラはピーハンターの相方のヴェスケルを人質に取り自白させていたのです。

依頼を交換すればランクアップが早くなるが、この行為は“依頼売買”にあたり「ギルド」での“契約違反”にあたるとノコパラは言い、そのうえでこの事をバラされたくなければ毎月金を持って来る様にとルディ達を脅します。

もはや後戻りできないと感じたルディは、ルイジェルドに“今から僕がこいつ（ノコパラ）を殺してここ一帯を水没させます。その混乱に乗じて僕らを抱えて逃げてもらえますか？”と伝え、捨て身の行動に挑もうとします。

その時ルイジェルドは何を思ったのか、一杯の水を頭から被り付けていたバンダナを外します。

髪の染色が取れ緑色になり、額の赤い宝石が露わになった瞬間、“俺が「デッドエンド」のルイジェルド・スペルディアだ、バレてしまってはしかたがない、貴様ら全員皆殺しにしてやろう”と告げたルイジェルドでした。

“キャアアア、スペルド族―‼？”“悪魔‼”と周囲から悲鳴が響き渡ります…。

ルディはここで自分の力を過信してしまったかつ、欲が第一になってしまった思われ、彼の行動を通して人の本性が分かり易く描かれていました。それをフォローするかの様なルイジェルドの行動が更に波乱を巻き起こしたので、この二人は“やらかし屋”として捉える事もできるのではないでしょうか？

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第27話　再会と運命

ルイジェルドは群衆の前で自らスペルド族である事を明かし、周囲から悲鳴が響くなかでその場を立ち去って行きます。

ルディは、自分のせいで更にルイジェルドの悪評を広めてしまった罪悪感からか、その場で声を上げて泣き崩れます。

そしてエリスに手を引かれ町を後にして、二人でルイジェルドを探しに行きます。町から離れた岩壁にルイジェルドは座っていました。

ルディは思わずルイジェルドに抱きつき、何故急にいなくなったんだと問い詰めます。ルイジェルドが謝ると、ルディが謝るのは“失敗の尻拭い”をさせてしまった自分だと言います。

それに対しルイジェルドは、ルディがやれるだけの事をやり、あれこれ考えていた事も知っていたと伝え“守るべきものがあるお前は「戦士」だ”と言いつつ、自分やスペルド族の事は二の次にしてもとにいた場所に帰る事に専念し、自分を信用する様にルディに伝えます。

するとルディは“ルイジェルドさんの…スペルド族の悪評は必ず消して見せます‼”と言い、より互いの絆が深まったのでした。

翌朝、ルイジェルドが（彼の髪の色を恐れる理由から自ら剃り）スキンヘッドになっておりルディが驚愕するも、直ぐに冷静さを取り戻し一同はまた旅を始めました。

その後一同は、道中で作戦会議を行ったり、エリスも魔神語の習得に取り掛かる等、試行錯誤の日々が続いて数ヶ月が経過し、魔大陸の港町・ウェンポートまで辿り着きます。

同じ頃、ルディ達の捜索目的にロキシーら一同もこの町を訪れていました…。

ルイジェルドがスキンヘッドにしたら、何だか「ドラゴンボール」の天津飯みたいですが、これはこれで一新してルディ達と共に新しい物語展開がイメージできそうです。またルディとロキシーの出会いがなかなかうまくいかないのも、話を盛り上げる要素なのかもしれません。

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