『ひゃくえむ。』の魚豊先生による地動説マンガの傑作!『チ。-地球の運動についてー』第6巻は、オクジーやバデーニが処刑されてから25年の月日が経ちましたが、C教による権力は絶大なものとなり、人々の生活を脅かしていました。
“神の力”に不信感を抱き、血で血を争う暴動を起こす者まで現れる様になります。
その激動のなかで、一人の少女が自ら信念を持ちつつ、行動を起こします…。
『チ。-地球の運動についてー』6巻には第36話~第28話までが収録されています。
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漫画『チ。-地球の運動についてー』5巻ネタバレ|オクジーとノヴァクや異端審問者との闘い…
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目次
第36話
冒頭、森林の奥にて木の十字架が沢山積み上げられ、それに男達が火をつけて燃やします。
その様子を近くの小屋から女性と子供が見ていたところへ、女性の夫が声を掛け準備が出きたからここを出ようと告げます。
十字架を燃やしていた男達は何をしていたのかと女性が聞くと、“勘違いだ。”と夫である男が答えます。
小屋を出て間もなく男の弟が姿を見せますが、十字架を燃やすといったおかしな行為をする村を出て行くと男は言います。
弟は、自分達が空腹に耐えながら低賃金で働いているなか、のうのうと生きている聖職者の存在へ不満を漏らします。
聖職者達が、農民達が必死に稼いだ税金で豪華絢爛な教会を建てたり、聖職売買までやっているなか、何故この状況に従わなければならないのかと弟は嘆きます。
兄である男は、問題意識は理解できるが村での暴力的な行いではC教の分断を深めるだけだと弟へ訴えます。
“このままでは、この村は…皆、異端になってしまう!”と言う兄に対し、弟は“…なるほど。わかった。わかり合えないみたいだ。”と告げ、刃物で兄の胸部を切り裂きます。
倒れ込んだ男は近くにいた妻や子供に逃げる様に叫ぶなか、自分に飛びついた弟へ何故ひと思いに殺らないのかと聞きます。
弟は、“時間をあげているんだ。自分の浅はかさを理解する時間、絶望する時間。そして改心する時間。”だと答えます。
“自分は間違っていたと言え。C教は間違っていたと言え!今すぐ‼”と叫ぶ弟に対し、兄は…。
信じるべき権力や主導者を失った時、目的が無いまま暴走する恐ろしさは凄まじいと感じました。
また、この回に出て来た兄弟の様に、近親者でありながら和解し合う事ができないのは非情に切ないと思いました。
第37話
異端審問官は聖堂の一室で自然主義者(ナチュラリスト)と名乗り兜で顔を隠した男・シュミットと対面しますが、彼から突然“行動を開始する。“と告げられます。
その直後、シュミットの仲間だという二人の兵士がやって来て、異端審問官は慌てて自分を殺したら直ぐに警備兵が来ると言います。
そんな事は分かっていると告げ、兵士達はその場を去って行きます。
間もなくして数名の警備兵が駆けつけ、異端審問官の安否を伺います。
すると、シュミットは状況を整理すると話します。
そして今自分がしたいのは、異端審問官や警備兵らを制圧し、彼等がいる真下の位置にある保管室をこじ開けて“ある物”を手に入れた後に、新たな出口を作り撤収する事だとシュミットは言います。
大人しく投降しろと告げる異端審問官に対し、それは嫌だと答え、画期的な問題解決方法を提示するとシュミットは告げます。
そして、“諸君、爆薬を知ってるかな?ま、端的に説明すると、コレ一つで難問はドガンと片付く代物だ。”と、シュミットは火が点いた木の棒を異端審問官の近くにあった布袋へと投げます。
その瞬間に布袋が引火し、大きな爆発を起こしました…。
異端審問官は、シュミットというとても厄介な相手と関わる事になりましたが、彼との騒動で嫌悪感を抱いている異端審問官の表情がリアルな感じでした。
一方で、シュミットは異端審問官だけではなくC教という大きな権力にとって脅威的な存在になる様な気がします。
第38話
聖堂が爆発を起こし異端審問官達が無惨な死を遂げたのを見届けるかの様に、シュミットや兵士達は被っていた兜を外します。
そして、爆発により空いた穴から見えた地下を見たシュミットは物(ブツ)を回収すると言います。
目当ての物を回収後、シュミット達が聖堂跡を出て立ち去ろうとした矢先、外で三人の男達が立っていました。
彼等は、シュミットが審問官と話している間に解放された異端の者達であり、解放戦線に志願しているとの事です。
シュミットは自分達の隊は募集していないと告げるも、彼だから志願したのだと男達はいいます。
シュミットが幾人もの異端を解放し自由の為に行動を起こした話を聞いた故に、男達は是非同行させて欲しいと名乗り出ました。
そこまで言うなら、シュミットは彼等に“入隊試験”を提案します。
そして、兵士に聖書を出させ、それを異端の男達に渡します。
彼等にとって心の支えであり、生活背景や根拠である聖書ですが、“それを持って一言、「信じない」と言いたまえ。”とシュミットは男達に言います…。
シュミットや兵士達の素顔が明らかとなったと同時に、彼等の戦闘意欲や進もうとしている道がハッキリしてきた様な気がしなくもないですね。
また、シュミットが無理難題な入隊条件を提案している事から、普通の人間の感覚ではやっていけない状態なのかなとも思えました。
第39話
一人の少女・ドゥラカが複数の金貨が入った袋を手にした場面から始まり、“お父さんの…持って帰って来られたのはそれだけ”だと目の前にいた女性から言われます。
けれども、“あなたのお父さんは今頃天国にいる、この運命も神様の恵み召しだから。”言われます。
これはドゥラカの回想場面であり、話は今のドゥラカの場面へと進みます。
ドゥラカが頼まれていた地図を描き村長へ渡すと、約束の事を教えて欲しいと話します。
村長の部屋へ向かったドゥラカは、自分達にはもっと稼ぐ方法があるのではと言います。
村では集団で報酬を分け合っているが、キチンと功労する者を優先して与える事により、村の競争が進み効率化が得られるのではとドゥラカは言います。
それに対し村長は、ドゥラカが今発揮している成果で十分豊かになっている、稼ぐ事に貪欲にならずにもっと隣人を愛する様に促します。
何故だとドゥラカが尋ねると、“それが神の教えだからだ。”と村長は答えます。
するとドゥラカは“このままじゃ足らない。”と口にし、何の為にそんなに金が必要なのか村長が聞くと、“安心の為”だと答えドゥラカはその場を立ち去ります。
ドゥラカが部屋へ戻り、鍵を開けた先には彼女がこれまで稼ぎ貯め込んだ大量の金貨がありました。
ドゥラカはそれらに埋もれる様に倒れ込みますが、“足りない。こんな程度じゃ死ぬ不安は拭えない。”と告げたのでした…。
バデーニやオクジーの頃とは全く違ったタイプの主人公による物語が始まりそうですが、信念を頼りに行動するという点では共通している気がします。
また、ドゥラカが金貨を貯め込んでいる如く、一度欲望を持ち始めたら底が無いものになると感じられました。
第40話
河原で座って泣いていたドゥラカのもとへ彼女の叔父がやって来て、何故いつも朝になるとここで泣くのかと尋ねると、朝に父親が死んだからとドゥラカは答えます。
また一人で泣く理由についても聞くと、“気を遣ってるからに決まってるじゃん。皆はお父さんが天国に行ったって言ってるのに、私が毎朝泣いてたら「神様の思し召し」がウソみたいになるじゃん‼”と感情的に叫んだドゥラカでした。
すると伯父は、周りには内緒にする事を条件に、ドゥラカへ悩みを解決する“魔法”を授けると言います。
先ず一つ目が“神は存在しない”であり、神が存在する根拠は無く、神に気を遣ったり感情の主導権や生きる意味も無いとの事です。
次が“考えろ”であり、文字を学び、本を読む事で知性を得られると叔父は言います。
それにより留まる勇気と踏み出す度胸が得られて、自然と三つ目の魔法である“信念”が生まれます。
これがあれば、不安に打ち勝ち泣き止む事ができると叔父が告げ、立ち去って行きました。
夕暮れ時、ドゥラカはまだ河原に座りつつ“神は存在しない。考える。そしたら信念が生まれる。”と呟いていました。
手にした金貨を目の前にして、ドゥラカは“金を稼がなきゃ。心から不安が消えるまで!これがお父さんの伝言(メッセージ)だ。これが私の信念だ。”と口にしたのでした…。
どこかで“神も仏もあるものか”という言葉を聞いた事がありますが、今回のドゥラカが勘定を爆発させている状態と似ていると感じられました。
そうしたなかで、ドゥラカは心の平安を見つけ出すのは難しい様で、ずっと走り続けていく様に見えました。
第41話
ドゥラカは、大事な話があると告げる叔父に呼ばれ、二人だけで話を始めます。
叔父はこの頃自分の体調が優れず“その時”が近い、それに伴いドゥラカにある事を託すと言います。
それに詳細は言えない一方、“お前の運命を変えてしまうものだ。”と叔父が話すと、その場へ案内して欲しいとドゥラカが答えました。
その晩、叔父によりドゥラカが連れて来られたのは、人気の無い廃墟でした。
叔父は辺りをキョロキョロ伺いつつ、その辺の家で待つ様にドゥラカに言います。
叔父は“私は、その時が来るのを待たなければならない。”と口にし、去って行きます。
ドゥラカがロウソクを持ちながら廃墟を散策していると、一軒家に目が留まり、家の前には血痕の様なものがありました。
そのままドゥラカは家の中へ入り、机の引き出しを開けて中から一冊の本を見つけます。
“大地の運動”“「地動説」に”等と書かれた本を読んだドゥラカは、衝撃を受けます。
そして、“私は今、とんでもない物を見た。感じる…微かに感じる…この本で、大稼ぎできる気配を…!”と察したのでした…。
世界を変えたいという考えや信念は、どんなに時代が変わっても継承されていくのかなと感じられました。
ドゥラカが「地動説」を大きな稼ぎへと繋げようとしている事は、時代の変化であるとも思えました。
第42話
ドゥラカは見つけた本について、叔父へ話そうと家の外へ出るも、司教であるアントニや部下達と共にいる叔父の姿がありました。
叔父は生きる為に、アントニへドゥラカの事を告げ口していました。
ドゥラカは、アントニがC教のお偉いさんであると指摘し、C教の上役が理性で優っているなか、周りが未開な状態で教会の分裂が続いている現状を取り上げます。
一方アントニは、ドゥラカが廃墟から布を集める様に村へ指示しているのか不思議に思っていました。
その理由として、金目の物を見つけるのは大変で競争が激しいとドゥラカは答えます。
“金だけあっても、減るだけで増やせない。金が欲しかったら、重要なのは生産。”と言い、布の生産性や利便性を指摘します。
続けてアントニは、C教の権威がどうなるか尋ねると、“揺らぐと思う。この先も裕福でいたいなら、早く手を打った方がいい。次の時代に何がくるのかを見極めて。”とドゥラカが話します。
アントニは話がしたいと告げ、自分の教会へ来る様にドゥラカに言います。
その際、アントニはドゥラカへ、その持っている本は何だと尋ねます。
ドゥラカは、本に書いてあった「地動説」が今の「宇宙論」反するのではと、焦りを覚えます。
アントニから本を渡せと言い、彼の部下がドゥラカのもとへ歩み寄ります。
ドゥラカは、司教であるアントニなら大丈夫ではないかと淡い期待を持ちつつ、部下に本を渡そうとしますが…。
ドゥラカは、世界経済の先行についても熱く語っている事から、彼女には将来が見えるとアントニは考えたのかもしれません。
ただ、ドゥラカが持っていた本から悲劇的な出来事が起きる事になったので、ある意味“ペンは剣よりも強し”になったと思えました。
第43話
シュミットら兵士達のもとで同行する事となったドゥラカは、彼等の馬車に乗り込みます。
シュミットは長々と自己紹介や挨拶を告げるなか、ドゥラカが本を燃やし、そうまでして自分達と関わろうとした理由を尋ねます。
ドゥラカは、金を稼ぐ事が“信念”であり、本に関わる事で儲けられそうだったと答えます。
また、ドゥラカがC教徒でもなければ異端でもなく、“神を信じていない。”と話すドゥラカにシュミットは動揺します。
ドゥラカの意見に対し、神はいて、世界があるから(「神」の)制作者もいるともシュミットは言います。
“私はただ、神の創った自然を崇拝するだけだ。”として、何かを理解する為に人の知性や論理等を信用していないと告げるシュミットに対し、ドゥラカは同意できない様子でした。
人間は知性や論理を持って成長するのに、それらを捨てたら社会はどうやって成長するのかとドゥラカが聞きます。
“人の命が神の選択に優先されることなどない。”“それじゃまるで神の奴隷だ!”と、シュミットとドゥラカの意見は対立する一方でした。
そこでシュミットは、“神に聞こうじゃないか。”と話し一枚のコインを取り出し、上に投げたサッと自らの手に隠します。
“どちらが正しいか。表なら私、裏なら君が正しい。”とシュミットが言い、出たコインの答えは…。
シュミットとドゥラカの激論が展開した回ですが、戦いというものは、力だけでなくメンタルが強い者同士で成り立っていくのではと感じられました。
神を信じないというドゥラカに対し、それを上回る行動を取るシュミットに対して、先が読めないと伺えます。
第44話
シュミットは、本の内容を使い“三つの発明”行うと話します。
一つが“火薬”で、もう一つが“羅針盤”で、三つ目が“活版印刷”だとの事です。
手順は簡単で、活字と呼ばれる一文字の型と活版を作り、紙にインクを塗り付けるといった手順をシュミットは説明します。
驚異的に短い時間で均一な状態で写本できる事に驚愕するドゥラカでした。
シュミットは“我々の目的は、あの本を出版する事だ。”と話し、ドゥラカへ本の内容をしっかり覚えて情報を解放する様に促します。
またシュミットは、出版した本をC教H派の派生組織のもとへ渡す事も話します。
H派は正統派と戦争をしており、聖書を重視しているH派のもとへ出版して大丈夫なのかとドゥラカは不安を覚えます。
そう話しているうちに、シュミットやドゥラカ達を乗せた馬車は、ある人物の場所へ到着します…。
この時代における、人へと伝達方法がシュミットにより伝えられ、命が掛かった危険な方法である事が、この回全体を通して伝えられたと思います。
また最後の最後で、まさかのキャラクターが出て来る展開となり、次回への期待も益々高まっていくと考えられます。
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