原作志名坂高次さん、作画条田晃宏さんのモンキーピーク(MONKEY PEAK)も遂に5巻目と突入!!
陸の孤島の岩山に取り残された藤谷製薬の40人の社員は、大猿に次々と殺されていき、生き残りは12人。
更には途中から山小屋にきた一般人の八木兄妹の妹も大猿に殺され、八木兄が大猿に反撃するために主人公の早乙女達と合流するところから5巻は始まります。
シチュエーションサバイバル漫画のモンキーピークですが、5巻からようやく大猿の思惑がわかり始めます。
モンキーピーク5巻 4日目
氷点下の中、早乙女達と合流した八木兄は、中岳小屋(山小屋)の状況を早乙女達に話します。
今夜2人殺されたこと。その中には八木妹、足を骨折した黒木が槍でひと突きされて殺されたことを、八木兄は淡々と話していきます。
読者からすれば、八木兄の異常な冷静さがなんだかとっても不気味に映ります。
モンキーピーク 5巻
八木兄は早乙女達が中度の低体温症になっていると話し、温かい物を飲んで内部から少しずつ温める必要があるということを伝えます。
中度の低体温症時には、冷たい血が還流して心臓に負荷がかかってしまうため、余り手足を動かしてはいけない。少しずつ動かさなければならないそうです。
また、八木兄は早乙女の足を凍傷になっていると話し、指は最悪2~3本失うと冷静に話していきます。応急処置としては、ぬるま湯でゆっくり温めていくと良いとのことだが、現在の状況は水は貴重なため、温かくして飲むことを優先しています。
一方、中岳小屋に残っていた、安斎を含む残りの生き残り達は、救出は誰も来ないとわかり、中岳小屋を出発します。
八木兄達と安斎達は難所の『カニ歩き』を一望できる仁衛門岩に向かい出発しました。
モンキーピーク5巻 仁衛門岩 実話が元?猿神伝説について
仁衛門岩は『カニ歩き』と『岩砕山』とを見渡せる場所にあり、猿の動きが一目でわかるようになっています。
八木達は仁衛門岩にたどり着くと、安斎達が向かってくるのを待ちます。
もし、大猿が出没をした際は、八木兄が救助用の笛を吹いて教えることになっています。
仁衛門岩で安斎達を待っている間、早乙女は凍傷の痛みについて話していきます。
「凍傷の初期はあまり痛みを感じないが、温かくなってくると焼けた針で刺されるように痛い。」
それに対して八木兄は冷静に受け答えます。
「こんなに痛むならもう切り落としてくれって思う人もいるらしいので、もっと痛くなりますよ。」
デリカシーが全然ない八木兄のキャラクターに読者は恐怖を感じるかと思います。
仁衛門岩にて、八木兄はツェルト用(テント)のロープで大猿対策として投石紐を作成します。
投石紐(別名スリング)という武器で、真ん中のくぼみに石を入れて、グルグルと遠心力で回して石を投げる武器です。
こういう武器もあるんだなぁと思いつつ、そういえば昔、浦沢直樹さんの『マスターキートン』で、投石が武器になるということを書いてあったなと思い出しました。
『マスターキートン』とかのサバイバルマンガは、モンキーピークの読者の方は結構好きかもしれません。
マスターキートン
八木兄は投石紐でこぶし大の石を初速100㎞で投げることができ、力のある人なら400mは飛ばせると話します。
投石紐はなかなか狙った場所に当てることは難しいため、早乙女達は向いの岩に向かって投石紐で石を投げる練習をします。
そして、投石の練習をしているところに、向かいの岩山に大猿が出現するのでした。
安斎は仁衛門岩に向かいながら、ナタや槍、弓などを使う猿を前に、安斎が率いている人間で戦意のあるものはゼロだと考え、その為、全員を守ることは無理なので、誰を犠牲にするのが最も効率が良く助かるかを考えていました。
八木兄は大猿を見るなり、「この山で一番強いのは誰なのか教えてあげましょう。」とザイルを両手に持ち大猿に挑みます。
大猿を撃退した八木達は、六ツ倉連峰にある猿神の伝説について話します。
猿が見伝説については、元武士の僧侶の道庵は山の猿を退治するために女装をして、猿の群れに近づき、酒をふるまって泥酔させ、残らず岩砕山から投げ殺したという話です。
このお話自体は、実際の昔話としてあります。日本昔話にもなっていますね。
恐らく、日本昔話をベースに地名を変えたのかなと思います。
また、八木兄は続けて言います。
「六ツ倉の猿は男にゃ殺せぬ。男乙女でなくてはならぬ。」
「山頂から投げられた猿の数と、あとで確認された死体の数は一匹合わなかったそうです。」
「それが人を恨み、世を恨み、登山者を今も襲うと言われています。」
「僕が興味があるのは、なぜ今暴れ出したのか?猿の狙いは何なのでしょうか?」
物語は猿からのサバイバルから、犯人や狙いは何なのか?というサスペンスへと向かいます。
安斎の歩くペースの早さから、後続の社員たちは遅れて歩くようになり、そうした中、飯塚が安斎が足手まといを見捨てる「ふるい」をかけ始めたということを言い当てます。
そして、そんな安斎に大猿の盾にされないためにも、飯塚と藤柴、骨折をしている南は同盟を組むのでした。
鎖が岸壁に打ち込まれた「カニ歩き」を遅れた飯塚達が歩き始めると、最後尾から大猿が出現し、われ先に逃げようとする社員たちのなかで仲間割れが始まります。
後ろからは大猿、掴むところは岩肌に打たれた鎖しかない絶望の中、仲間割れによって社員の一人が崖から突き落とされ死にます。
モンキーピーク5巻 11人目 さらに1人死亡
なぜか追ってこない大猿を尻目に、早乙女・八木兄の元に安斎達は合流します。
そして、2匹の大猿が遠目で追ってきながらも、三ツ倉小屋に一行は到着することができました。
三ツ倉小屋の周りには、テントがありましたが、中にはすでに猿によって殺された人たちがいました。
安斎達が三ツ倉小屋を探索していると、崖の上に大猿とひとりの顔を隠した人間が現れます。
最初、大猿に殺されるのでは?と思われた人間ですが、実は日本刀を持っており、猿のそばで様子をうかがっているのでした。
安斎は日本刀を持っている人間を見て、大猿とグルになっていた藤谷製薬の犯人を推測しました。
モンキーピーク 5巻
モンキーピーク5巻のまとめ
いよいよ、モンキーピークの話も佳境に入ってきたといえます。
大猿側の人間の登場や、再度、陸の孤島の山小屋に閉じ込められる藤谷製薬の生き残り社員10人など。
この後、一体どんな内容に展開していくのか先が見えず、サバイバル漫画としては見ものです。
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