松井優征先生の代表作である北条時行の生涯を描く歴史漫画『逃げ上手の若君』9話では、小笠原貞宗と北条の残党を捜索することの邪魔をしない事と、この地を荒らさないことを賭けて犬追物を勝負することになった。弓の名手の貞宗に一体どのような手を使って勝つのか。
ジャンプ2021年16号に『逃げ上手の若君』第9話が収録されています。
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第9話 小笠原1333
当時のメジャースポーツ犬追物に強引に参加してきた信濃守護の小笠原貞宗。貞宗の弓の技術は素晴らしく、北条時行も素晴らしいと感心してしまうほどだった。弓の技術を支えるのは、視力と観察力のおかげでもあった。
その貞宗の弓の技術を盗むべく、隠れ鬼としてある時は姿を隠し、ある時は素性をかくしてやつの弓を観察しろと信濃国の神官諏訪頼重に命令されていた。
しかしその戦いに諏訪一番のヘタレ長寿丸として時行が出陣させられた。難敵小笠原貞宗の技術を盗むことができるのか。
人に当てても犬と同じ得点を貰えるため、貞宗はまず時行を狙った。それより数秒先に時行が彼を狙ったが命中しなかった。最初から犬ではなく貞宗を狙うという事は決めていた。
売られた喧嘩は買うのが武士という生物のため、貞宗はすぐさま打ち返してきたが逃げるのが得意な時行は華麗に避けた。
貞宗は一射ごとに全神経を集中するため矢継ぎ早の連射を嫌うことが弱点であった。そのため次の矢がくるまでに時間がかかることとなる。その間に接待用に調教した犬が近くを走っているためそれを撃ち抜いた。
先制点を取った時行に焦りを感じた貞宗は、何度も時行を狙って弓を放ってきた。しかし時行の逃げ上手を知らないため、名手だがあてることができなかった。
残り矢が1本になってしまった貞宗は、狙いを犬に変えるも今回の犬は諏訪大社よりすぐりの逃げ上手達だったため、やすやすと狙いを定めることはできなかった。
それを好機に時行は残りの矢で貞宗を狙った。焦りと迷いと狙われる恐怖で冷静さを失い犬もろくに打てなくなり崩れ落ちていった。
時宗の残りの弓は2本、貞宗は1本と有利の中右後ろの死角に入り込まれた。あの位置ではどんなに体をねじっても奴を狙うことはできなかった。戦になれば弓だけでは勝てない馬術も必要ということを痛感させられた。
もはや犬追物ではなく戦場と同じ騎射戦となり、必死に死角を外そうと馬を回すも悠々と追尾された。
貞宗は弓や馬術の技術は間違いなく天下有数の武人の一人で、「武士は皆小笠原貞宗を手本とすべし」とまで後醍醐天皇から言われているほどであった。またやつが形成した武術の流派は、21世紀の現代まで伝わり反映していた。
時行が馬の馬術に気を取られ矢の回避が頭から完全に消える瞬間を、貞宗は見逃すことはなく頭に命中させた。威力を弱めた矢だが頭に当たり、もうろうとして人や犬を狙うことがまともにできなくなってしまった。
貞宗は矢を射ちつくしたため、逆転されないように時行の死角に居続けることと、時行が犬を射ようとしても馬をぶつけて妨害するなど絶対に勝たせないことを宣言してきた。
「血が出て痛い。敵わない。怖い。本物の矢なら死んでいた!」と怯える気持ちがでてきていた。しかし死地にて初めて感じたこの高揚を「たのしい!」と感じていた。
『逃げ上手の若君』9話 まとめ
時宗と長寿丸として時行が、北条家を探す邪魔をしないことと、権力を無理やり行使しないことを条件に犬追物を使って賭け事をすることになった。
弓矢と馬術のレベルが全く違う2人だったが、時行が先制点を取った。しかし一瞬の隙を突き最後の1矢を頭にくらってしまった。
本物の矢であったら頭に当たった時点で、死んでいるということから恐怖を感じるもこの状況を楽しんでいた。
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