『ゴールデンカムイ』第8巻は、“刺青人皮”をめぐり芸術家も参加する等して、より争奪戦の分野が広くなっている様に思われます。
また、杉元達と行動を共にする谷垣の壮絶な過去も明らかとなります。
『ゴールデンカムイ』8巻には第70話~第80話までが収録されています。
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目次
第70話 アムール川から来た男
土方・永倉・牛山・家永・尾形らは、アイヌ民族を惨殺し金塊を奪った“のっぺらぼう”について話していました。
土方は、“のっぺらぼう”はアイヌになりすました極東ロシアのパルチザン(内戦・革命でゲリラ的な軍事活動をする組織)ではないかと言ってきます。
そして“のっぺらぼう”が、極東ロシアの独立戦争に使用目的であるアイヌの金塊を樺太経由で持ち出そうとしての失敗が、抗争の発端だという事です。
一方その頃、ダンからアザラシの衣服を買い戻した杉元達でしたが、更にダンから“面白いものを見せよう”と箱の中から一冊の本を取り出し、それを見た白石はギョッとします。
何とその本の表紙には、人の顔の皮が貼ってありました。
この本は、以前ヒグマに殺された男が何処かで入手したものをダンが買い取ったそうですが、炭鉱の町である夕張に住む男が作ったと言われています。
またこの本にまつわる噂話があり、ある家に泥棒が侵入しこの本を盗んでいったうえ、その際に“奇妙な刺青”があったとの事です。
杉元が手掛かりとなる人物がいるであろう夕張を意識し始めた時、現地には既に鶴見中尉の姿がありました…。
ダンが見せた“人皮の本”といい、普通は理解しがたい“悪趣味”は常にあるものだなと思います。人がそれぞれ手に入れようとする満足や快楽は全く異なる事が分かります。
第71話 職人の鑑
夕張に来ていた鶴見中尉は、『江渡川剥製所』を訪ね、そこの主人・江渡川弥作に会います。
鶴見は“第七師団で飾る剥製を探しに来た”という用件と共に、“君の落とした手袋を持って来たよぉ”と弥作にある物を見せます。
それは、道中で拾った“人の手で作られた(?)手袋”で、鶴見は自らそれを手にはめて弥作の目の前で見せました。
“そんな手袋知らない”と否定する弥作に対し、鶴見は昨晩、墓場から逃げ出した弥作をここまで追いかけて来た事を告げます。
鶴見は“(人皮手袋を)素晴らしい!私の分も作って頂けないだろうか”と申し出ます。
すると弥作は安心した様子で、その手袋は“豚の皮で作ったもの”だと言います。
更に墓場に行っていたのは、動物の臓器や骨等、仕事上で処分しきれなかった廃棄物を捨てに来ていたそうです。
それらを墓穴に埋めようとした時に鶴見と遭遇、自身の行動がバレたと思って逃げたとの事です。
弥作は鶴見に手袋を渡すと言い、同じものを持ってくると言ってはその場を後にします。鶴見が弥作の後を追った場所に行き、彼の驚くべき本性を目の当たりにします…。
何だか“変人と変人との対面”といった感じでしょうか?弥作の剥製所は闇組織のアジトの様で、違う意味のドキドキ感があり、背筋がゾクッとするかもしれません…?
第72話 江渡川くん
鶴見中尉が剥製職人・江渡川弥作の後を追い、ある部屋へはいると、集団の中年男女…剥製、更にその中に弥作の母親の“剥製”もありました。
そして、鶴見の背後からは人の指や耳でつなぎ合わせた様な仮面を被った弥作の姿がありました。
そして鶴見と弥作には、(鶴見を)“殺せ”という叫びや弥作の母親が“(息子に対し)あなたを愛する者はいない”といった、『剥製人間』の“声”が聞こえる様で、弥作は嘆きます。
すると鶴見は“江渡川くぅん!”と叫び徐に上着を脱ぎ、下に来ていた“刺青人皮”を弥作に見せるのでした。興奮と驚きを隠せないでいる弥作を、工房へ行こうと誘います。
あらゆる動物の剥製がある工房にて、“他にも作品があるなら着て見せてくれないか?”という鶴見の言葉に答える様に、弥作は様々な“衣装”に着替えます。
それは、人間の顔・腕・皮膚等、様々な部分を合わせて作った様な、摩訶不思議ファッションでした。
これらのファッションを身にまとっている弥作はとてもイキイキしていましたが、それでも母親からの“呪縛”から逃れられないようでした。
そこで鶴見は、ある方法で弥作をその“呪縛”から解放させようとしました…。
鶴見と弥作の本性がこれでもかと言わんばかりに発揮された様な回だと思われます。
弥作の“ファッション”はある意味、命がけのアーティスト魂を感じさせます(?)。
第73話 女の季節
杉元とアシㇼパが山道でニンニクとフキノトウを見つけ、その味を堪能します。
アシㇼパはフキノトウを齧りながら“フキの若葉も生で食べられ、アイヌの子供達がおやつにするけど、口の周りが真っ黒になってしまう”と言います。
またアイヌにとっては、冬と夏だけが来て『春』と『秋』はその隙間に訪れ、冬は狩りへ行く『男の季節』、暖かくなると『女の季節』がやって来るという事です。
杉元とアシㇼパが家に戻った頃、白石とキロランケもちょうどサクラマスを採って帰って来た時で、皆途中でフキノトウを食し顔を真っ黒にしていました。
その晩はフキノトウやサクラマスを鍋で煮て、皆で団欒の時を過ごします。そして様々な思いを胸に、次なる目的地・網走に向かう準備に備えます…。
この回は、杉元達の“ブレイク・タイム”を感じさせました。戦いには休息も必要であり、一同和やかな雰囲気を感じさせる、こんな一面もいいかと思います。
第74話 チカパシ
鶴見中尉に“刺青人皮”のレプリカを作る様に頼まれた剥製職人・江渡川弥作でしたが、(鶴見は仕事で小樽に行った事もあり)思う様に仕事が捗らない様でした。
その頃、谷垣はアシㇼパの伯父に知人の武器屋に連れられ、銃の弾丸を仕入れに行きます。
その際に店主が、以前アイヌの女が来て“青い目をしたアイヌの少女が住む村を知らないか”と聞いてきたそうで、谷垣はその少女はアシㇼパと直感します。
帰りの山道で一等の鹿を見つけた谷垣達は、“土産”として狩る事にし谷垣が猟銃を構えます。
その時、木の奥に一人の少年がのぞいている事に気付くも、谷垣はどうにか鹿の下半身を撃ち抜きます。
見ていた少年は“よ~し!”と、嬉しそうにガッツポーズを取りました。アシㇼパの伯父によると、その少年は村の子供達とは殆ど遊ばないものの、狩りにはとても興味がある様です。
彼に鹿をさばくのを手伝ってもらいつつ、谷垣は“チカパシ(陰茎(チカㇷ゚)を立てる(アシ))”という彼の名前を聞かれます。
それに対し谷垣は、“本当に良い名前をもらったな、チカパシ…”と互いに打ち解けた様子となっていました。谷垣達が村へ戻ると、インカㇻマッの占いが村人の評判となっていました。
彼女は谷垣を見るや、占うというも谷垣は断ります。それに対し“妹さんを無くされていませんか?”と言及すると、谷垣の顔色が変わります。
更にインカㇻマッは、アシㇼパについても重要な問題がある事を告げます…。
またインカㇻマッが出て来た辺りで、面倒くさい、ややこしい展開になりそうだなと感じさせます。
ただ、こういうキャラクターがかえって物語を盛り上がらせるんですが…。
第75話 阿仁根っ子
谷垣はインカㇻマッから“妹さんを無くされていませんか?”と言われた様に、自身の妹とかつての同僚に関わる複雑な過去がありました。
谷垣は以前数名と役割を決め、カモシカ狩りをしていました。この時の谷垣は、まだ銃を持てない『勢子(せこ)』(獲物を銃で撃つ前に大声で追い立てる役)でした。
ある日、同じ役の青山賢吉と山の頂上で吹雪に見舞われ動けなくなり、二人でカネ餅(米粉に水を加え味噌や塩を混ぜて、よくこねて葉に包み蒸し焼きにした非常用携行食)を食し腹の足しにしたそうです。
賢吉はその後、谷垣の妹・フミと結婚、谷垣と賢吉は“義理の兄弟”の関係となりました。
その矢先、フミの住む小屋が火事になったと聞き、谷垣は急いで現場へ向かいます。
真っ黒に焼け焦げた小屋の中から、フミの焼死体が発見され、更に心臓部には刺し傷、その傍には賢吉が使っていた小刀が落ちていました。
実妹を殺された谷垣は“賢吉はどこだ!”と賢吉を血眼になって探すも見つかりません…。
過去と現在の出来事が交差していて、何回か読まないと理解できない所もあります。
それでも、谷垣がこれまで歩んできた経緯について詳しく描かれていると思えます。
第76話 カネ餅
賢吉は北海道の第七師団へ入隊したという噂を耳にするも、その消息は依然として不明のままでした。
やがて谷垣も第七師団へ入隊し、二〇三高地でロシアとの激戦での事でした。ロシア兵の猛攻に劣勢に追いやられ、更に一人のロシア兵が爆弾を体に巻き付け、谷垣達に突進して来たのです。
もはや絶望的と思われた時、一人の男がロシア兵に飛びつきました。
谷垣が思わず“賢吉っ!”と叫ぶと共に、爆発が起きました。谷垣達をかばった賢吉はかろうじて生きていたものの、目をつぶれ耳も聞こえず、下半身も引き裂かれていました。
谷垣は “なしてフミを殺したッ”と問い詰めます。目の前に誰がいるか分からない程に重傷の賢吉は、“どなたか存じませんが、伝えて欲しい事があります”とフミが死に至った経緯を話し始めます。
やがてその事は今の谷垣にも影響し、己の役目について意識するようになるのでした…。
慕っていた存在が実妹を殺した犯人という、何とも言えない葛藤、そして真実を知った時の谷垣の悲しみが全編にわたって痛々しく伝わります。
第77話 まがいもの
夕張に到着した杉元達は、ヒグマの胆嚢等を街の商人に売ったり、川でヤツメウナギを採って食したりして過ごしていました。
一方その頃、剥製職人・江渡貝弥作はというと、鶴見中尉から頼まれていた“刺青人皮”の複製を全て完成させ、“これなら鶴見さんも喜んでくれる!”と終始満足気の様子でした。
その時、突然隣の部屋から大きな音が聞こえ、弥作がそこへ向かうと、鶴見の代理の第七師団・前山が眉間を撃ち抜かれ倒れており、その近くの窓ガラスも割れていました…。
弥作は一見、“変人”の様に見えますが、アーティストと言われる方は案外こういった感じの方が多いのかもしれません。
常に己の求める道を思うがままに進むという感じで…。
第78話 夕張炭鉱
弥作を襲撃して来たのは、尾形百之助で“何を企んでいるか”吐かせようとします。
身の危険を感じた弥作は、“刺青人皮”の複製を荷物へまとめ逃げ出します。同じ頃、杉元と白石は“刺青人皮”の手掛かりを聞き、街の銭湯から剥製所へ戻る鶴見の部下・月島の後を追います。
尾形が剥製所へ来た時は既に、弥作の姿はありませんでした。尾形が動物・人間、あらゆる剥製を物色し、次の部屋へ入ろうとドアを開けた瞬間、月島が銃剣を尾形の顔前に刺し蹴りあげ、“よくも戦友を殺せたものだな!”と言います。
そして月島は、弥作の安否を伺うも彼がいない事に気付きます。
するとふと、ここに戻る途中で一人の老人が“白い熊が走っていったぞ”と言ったのを思い出し、その“白い熊”が弥作だと直感します。
その予想通り、弥作は白熊の着ぐるみで身を隠し、何としても鶴見に“刺青人皮”を渡すべく逃げ出していたのです…。
尾形や月島の壮絶な戦闘シーンや緊張感漂う雰囲気とは対照的に、弥作の何かあか抜けたキャラクターがかえって印象的です。
今回も何故か、剥製(着ぐるみにも見えますが)を着ての逃亡なので、余計おかしく見えます。
第79話 大非常
弥作は『選炭婦』(不要な岩石を取り除いたり、品質を揃えたりする仕事)の作業場まで逃げ込んでいました。
しかし、“鶴見中尉という死神に関わったのが運の尽きだ”と、そこにまで尾形はそこまで追ってきて銃口が向けられていました。
そんな時、“乗れ江戸貝”と弥作はトロッコに乗った月島に体ごと引っ張られ、そのまま線路に沿ってトロッコは出発します。
剥製所に続いて後をつけて来た杉元と白石も別のトロッコに乗り追いかけ、更に尾形もその後を追いかけます。
炭鉱作業員達が仕事を行う中、弥作&月島と杉元&白石の激しい“トロッコ・チェイス”が繰り広げられ、“刺青人皮”をめぐり杉元と月島がトロッコ上で格闘戦を行ったりもしました。
そんな時、尾形が彼等に向けて銃を狙撃し、その弾が炭鉱内のダイナマイトに引火、ガス爆発を起こし、工員を含み杉元達は爆風に巻き込まれてしまいます…。
1980年代にヒットしたハリウッドの冒険映画をオマージュさせた様な、壮絶な追跡シーンが良いですね。
期待に応える様に、白石の体を張った技(?)が楽しいです。
第80話 伝言
爆発により炭鉱は崩れ全員が閉じ込められ、脱出は不可能と思われたその時、壁を突き破って現れたのは牛山でした。
牛山は杉元と白石を抱えて炭鉱入口から出て来ました。実は牛山は尾形と夕張に来た後、杉元と白石がトロッコに乗る姿を見かけたとの事です。
尾形は、炭鉱の中で弥作が亡くなっていた事を確認するも、月島の死体は確認できなかった事により、 “刺青人皮”が鶴見中尉のもとへ出回っている事もあり得ると言ってきます。
そんななか、“贋物か本物か、この忘れ物がどっちか、判別する方法を探さねば”と1枚の“刺青人皮”を持ち、杉元の前に現れたのは土方歳三でした…。
前にも書きましたが、シリアスやコメディ、アクションといった様々なジャンルがこの作品に盛り込まれていて、とても充実しています。
今回はかなりサスペンス・推理色が濃く、謎が深くなっていますね。
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