「さんかく亭で結婚式を挙げませんか。」
たすくから結婚式の提案を受けた大地さん。
「いつかしたい結婚」が現実味を帯び、後回しにしてきた問題と向き合うこととなります。
談話室の常連であるチャイコさんにもスポットの当たる感動の『しまなみ誰そ彼』最終巻です。
漫画『しまなみ誰そ彼』4巻には第16話~最終話+エピローグが収録されています。
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しまなみ誰そ彼3巻ネタバレや感想など|LGBTマイノリティへの悪意と善意
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目次
第16話 家族
たすくは、病院から出てきたチャイコさんと通りがかりの椿くんに遭遇します。
パートナーのお見舞いに来ていたと言うチャイコさん。
チャイコさんのパートナー・瀬一郎さんが末期ガンで入院していることを初めて明かされます。
着々とさんかく亭の準備が進む中、チャイコさんと瀬一郎の馴れ初めに耳を傾けます。
ラブラブっぷりが微笑ましいふたりですが、チャイコさんは瀬一郎さんの家族に認知されてるわけではありません。
家族の同意がないと看取るのも難しいのでは、と椿くんが問いかけます。
その真剣な表情は、明らかに3巻までの彼と違うことが分かります。
最期を看取れなくても今まで培った30年は消えないと話すチャイコさんは、どことなく寂しげに見えました。
その背中に、たすくはかける言葉がありません。
チャイコさんの話を受けて、大地さんと早輝さんも思うところがありました。
思い馳せるふたりの未来は光溢れるものとなるのでしょうか。
第17話 離れていても心は一緒
瀬一郎さんの息子が来る前に病室を後にしようとするチャイコさん。
その姿を見て瀬一郎さんは心の中でチャイコさんに問い、チャイコさんもまた心の中で返答します。
それは意思疎通というには悲しい内容でした。
談話室で瀬一郎さんが話題に挙がると、誰かさんは彼の体調を気にかけます。
チャイコさんたちとは長い付き合いらしく、心配からか今まで見せたことのない表情を浮かべます。
何にも関心がないような誰かさん。
質問ははぐらかしてちゃんと答えてくれない誰かさん。
そんな誰かさんですが、無色透明な「何か」ではなく同じ人間なのです。
誰かさんのことを知りたくなったたすくは、昔馴染みというチャイコさんに尋ねます。
「誰かさん」の名付け親だというチャイコさんと瀬一郎さん。
彼らと誰かさんの出会いもまた、たすくの時と同様衝撃的なものでした。
第18話 透明を選ぶ
まだ瀬一郎さんが元気だった頃、チャイコさんたちと誰かさんは出会います。
その頃の誰かさんは迷っていました。
社会のあらゆる価値観の船に乗れないこと。
かと言って乗らない選択を社会は許してくれないこと。
そんな社会における自分の着地点を誰かさんは見極められないでいました。
チャイコさんたちは、ラベリングされないことを望んでいるのではないかと考察します。
彼らの話にヒントを得て「ただの誰かさん」になることを決めた誰かさん。
チャイコさんは誰かさんに新しいラベルをつけただけではないかと、今になってもまだ考えていると言います。
大地さんが帰宅すると、早輝さんが暗い部屋の中ひとりで突っ伏していました。
自ら決意して話す前に、自分の性指向について両親の耳へ伝わってしまったと言うのです。
ばらした張本人である椿くんのお父さんが談話室を訪ねて来て、第18話は雲行きが悪いまま終わりを迎えます。
第19話 対岸の火事
自分で伝える前に自分の性指向を両親に知られてしまった早輝さん。
大地さんとともに両親との話し合いの場を訪れます。
お父さんが語るのは、娘が同性愛者であることを他人から聞かされたときの感情です。
素直な気持ちと葛藤を吐き出し、それでも応援はすると言ってくれたお父さん。
お父さんの真摯な態度に、ふたりも覚悟を決めて将来の宣言をします。
一方、談話室を訪れたのは椿くんのお父さんであり、猫集会のサポートをする市役所の担当である椿さんです。
悪気なく笑う様は事の重大さを理解していないように見えます。
椿くんは父に苦言を呈しますが、つい感情的になってしまいます。
その様子を見た椿さんは、自分の息子も同性愛者なのかと疑念を持ちます。
「誰がお前をホモの道に引きずり込んだんだ!」
言葉の暴力を受ける椿くんを庇うように、たすくが一歩前進します。
たすくは椿くんのお父さんにどのような言葉を投げかけるのでしょうか。
第20話 わからないという正しさ
今までにないほど穏やかにそして力強く、同性愛者として意見をぶつけるたすく。
その思いを受け止めた椿さんは深々と頭を下げ談話室を去ります。
談話室からの帰り道。
椿くんが話すのは過去の自分との決別、そして揺らぎの中の不安でした。
「わからないままでいい」と、不安ごと椿くんを包み込むたすく。
その言葉こそ、今の椿くんに必要なものでした。
椿くんと別れ談話室の人々のことを考えると、浮かんできたのは夏の日の美空さんです。
あのときは、手助けしたいあまり揺らいでいた美空さんに善意で答えを与えてしまったのでした。
第21話 夏から冬に
チャイコさんと瀬一郎さんは、大地さんたちの結婚式で流す音楽を選んでいます。
瀬一郎さんの顔は以前より痩せ細って見えます。
たすくは半年ぶりに美空さんに会いに行きます。
まだ美空さんの気持ちで理解できない部分もありますが、自分の浅はかさや傲慢さを謝罪します。
また談話室と関わっていくであろう美空さんの目には光が差していました。
死を覚悟したあの夏の日のように、たすくと誰かさんは展望台にいました。
「私のことを話そうか。聞かなくてもいいけど。」
そう言ってまた目の前をすり抜けていく誰かさん。
たすくは手を伸ばすことを諦めようとします。
わからなくてもいい、けど見失いたくない。
そう思い直したたすくは、初めて誰かさんに触れられた気がするのでした。
第22話 光と影
たすくの同級生で部活の仲間でもある橘くんはたすくの内面の変化を感じ取っていました。
けれど深追いすることはなく、性指向うんぬん関係なくたすくを丸ごと認めてくれる存在となっていました。
大地さんと早輝さんの結婚式当日。
最初に会場入りしたたすくと椿くんは、さんかく亭に刻まれた敵意を目にしてしまいます。
今日の式を心待ちにしていた椿くん。
この敵意と過去の自分が重なり、悔しさから涙が溢れます。
たすくの絶望に椿くんが活路を見出し、椿くんの悔しさをたすくがなだめます。
彼らがお互いに支えとなっているのが伝わってきます。
結婚式の最中、チャイコさんに届いた1通の報せ。
チャイコさんと瀬一郎さんで選んだ音楽に彩られた会場と青ざめたチャイコさんが対照的に描かれます。
第23話 大切な人
両家の両親も出席した結婚式は温かな空気に包まれて進行します。
そんな中届いたのは、瀬一郎さんの危篤を報せる息子さんからのメッセージでした。
病院へ行くべきか迷うチャイコさんは、玄関先で誰かさんに出会います。
瀬一郎さんとの別れを恐れているチャイコさん。
誰かさんの一声でチャイコさんは勢いよく走り出しました。
夢現の中で、チャイコさんと瀬一郎さんは手を取り合います。
そこには幻とは言えないふたりの固い絆が確かに存在していました。
春が終わりまた夏の陽差しがやってくる頃、たすくたちは変わらず空き家の手入れをしています。
談話室も変わることなく、誰の来訪をも受け入れるかのように扉を開けて待っているのでした。
しまなみ誰そ彼 4巻 最終巻のまとめ
最終巻ともあり、通常5話ずつ収録のところ8話分掲載とボリューミーな内容です。
集大成かのような4巻は、温度・音楽・水・光など感情や雰囲気の表現が詰まっています。
誰かさんが語る場面では絵がたくさん連なったファンタジーな描写が多くあり、生き生きと動き出すかのようでした。
早輝さんのお父さんの台詞にある「対岸の火事」は、無関心・無理解から起こり得る現象なのだと思いました。
他人の性指向については悪びれなく口にするのに、身内がそうかもしれないと疑う場面では烈火の如く怒り出した椿父は、まさに当てはまる例だと言えます。
たすくは自分の性指向について話すとき、感情的に言葉を漏らすことがほとんどでしたが、椿父に語る場面では落ち着いたものでした。
物語序盤では自分のことを守るばかりで余裕などなかったのだと想像できます。
傷つき傷つけられた経験は、人のために行動を起こさせるまでにたすくを変えたのでした。
しまなみ誰そ彼で最も大きな収穫は、同族嫌悪から来る悪意があるという発見でした。
椿くんのように自己に対する不安や苛立ちから湧き上がる敵意の他にも、まだ知り得ない感情が無数に存在しているのだと思います。
自分の核となる部分を攻撃してくる敵意に対応できるよう、敵意の向こう側の人たちの感情を知ろうとすることも時には必要なのかもしれません。
実は最終話のあとに数ページのエピローグがあります。
そこにも登場するたすくたちの同級生・橘くんは、たすくの性指向を知らずとも良好な関係を築けている人のひとりです。
談話室のように似た思考を持ち、自分の性について話せる空間ももちろん必要です。
しかし、橘くんのようにそことは切り離した場所で心の支えとなる存在も貴重であると感じました。
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